FILE 531

2階の広い廊下に 壁一面の本棚 奥行250mm / Shelf

2階の広い廊下に | 壁一面の本棚 奥行250mm / Shelf (No.87)  | マルゲリータ使用例 シンプル おしゃれ 部屋 インテリア レイアウト

都内の戸建て住宅にお住いのお客様です。
著名な国文学者の方で、その仕事柄1階に膨大な書籍の専用部屋を持っておられるのですが、そこから更にあふれた書籍を2階の廊下に仮置きするような形で「Shelf 壁一面の本棚 奥行250」を設置いただきました。

2階の廊下に設置した壁一面の本棚

本件は、1,2階の内装をリフォームするに際して設計者から提案していただいたプランに基づいて設置されています。しっかりと計画されたリフォームなので、廊下といえどもその空間に奥行きがあり自然な形で空間に溶け込んでいます。

本棚は、奥の寝室と右側に並ぶ2つの部屋及び本棚の正面の部屋などをつなぐグレーのタイルカーペットの貼られたT字型の廊下の、Tの縦線に沿う形で配置されています。縦7コマ×横7コマの本棚で背面の巾木加工を活用して壁面にぴったりと沿わせて設置されています。本棚にコンテンツを格納するとどうしても前のめりになる方向の力が働きますので、縦材が床と接する部分には楔を噛ませてあります。

2階の廊下に設置した壁一面の本棚

廊下の奥の寝室の窓からも、寝室から本棚に向かう廊下の欄間からも、左側の腰窓からも、そして本棚の正面の部屋からも、外光が十分に入る廊下です。床のカーペットはごく薄いライトグレー、壁と天井は白で、建具にも白が選ばれています。この空間全体は、白い平面に柔らかく反射する間接光で満たされ、廊下全体が明るい空間になっています。その廊下に本棚が設置され、明るい色のシナ合板の棚板の見付による細い線の描くグリッド線が大きな壁面全体を覆っています。本棚は縦材と横材を嵌合させて形成されて、水平方向の強度をブレース材を四隅に配して確保しているために、背板がなく、白い壁紙が棚板と蔵書の背後に見えています。奥行き250mmの本棚を通して奥まで入り込む光によってそれぞれのセルに陰影の濃淡ができつつ明るさを含み、グリッド線が障子の桟のようにも見えています。

奥行き250mmの本棚の奥まで入り込む光によってそれぞれのセルに陰影の濃淡ができ、同時に明るさが含まれて、グリッド線が障子の桟のようにも見えています。寝室の手前のガラスの引き戸の桟の形状と、本棚のグリッド線との間にさりげない連携が生じていて、この「廊下」という空間全体に自然なまとまりをもたらしています。

2階の廊下に設置した壁一面の本棚

1階にある膨大な書籍を収めた専用の部屋から溢れた書籍を2階廊下の本棚に移して「仮置き場」としてお使いになる、その目的のためにマルゲリータの壁一面の本棚をお選びいただきご活用されています。この本棚のセルの大きさは、幅315mm×高さ320mm×奥行き250mmです。右端の上から2段目と3段目にクリアファイルに入った書類が置かれていますがこのようにA4サイズの書類を納めるのにちょうどいい大きさです。書籍のサイズには様々な種類がありますが、ソフトカバーの本に多いB6判は128mm×182mm、ハードカバーの単行本によくある四六判の書籍は128mm×188mm、少し大型の菊判は152mm×218mmと、セルの上部と手前に空間を取りながら収納するのにちょうど良いサイズです。

本件では上からほぼ全てのセルを使って、書籍を粗くグルーピングしながら配置されています。上から2段目には小型の文庫本などが棚の際に置かれていますが、ここは手を伸ばして書籍に届く位置です。ちょうど真ん中のセルにはデジタル時計が置かれ、右端には筆記具を入れたカップが配されています。下の方には何も置かれていないスペースも多く、書籍を動かす作業スペースとしてご活用されているのかもしれません。

本棚の前には1200mm×2400mmほどのスペースがあります。壁には腰窓があるので明るく、窓の下にはファンコンベクターも設置されていて、快適な室温が保たれるようになっています。ここに椅子や小さなデスクを持ち込まれて、書籍との対話がなされています。

2階の廊下に設置した壁一面の本棚
2階の廊下に設置した壁一面の本棚

奥行き250mmの本棚で文庫本や新書版などの小型の書籍を収納する際に、専用のオプションツール「本棚の中の棚」をお使いいたくことができます。これはコの字型の小さな棚で、セルの中にひな壇のように小さな段差を設けて前後2列に並べるためのツールです。大量の書籍を充填する際に後方に入ってしまった本の背表紙を少し見えるようにしてセル内の空間を有効にお使いいただけます。

書籍の「仮置き場」として活用するうちに、いつの間にかここに置かれる書籍の分量が増え、ここも収納用のスペースとして使うようになる可能性もあります。そうなってもしばらくは、本棚全てを書籍の収納用として使わずに、一部のセルに密度高い収納を集中させて、仮置きの流動的なスペースを確保しながらお使いいただくと、現状の機能を保つことができそうです。

2階の廊下に設置した壁一面の本棚
2階の廊下に設置した壁一面の本棚
2階の廊下に設置した壁一面の本棚
2階の廊下に設置した壁一面の本棚

この事例と関連するプロダクト

Shelfシリーズ / 壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。

Shelfシリーズ

壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。

マルゲリータお客様使用例をYouTubeでもご紹介しています。