アクセントウォールを背景に

[TOPIX 17] アクセントウォールを背景に

TOPICS

17

ホテルや住宅などの居室のインテリアで、近年よく見かけるのが「アクセントウォール」です。これは、室内の壁の一面だけ色や素材を変え、視覚上のポイントを生み出す手法です。例えば、壁面全体を白色で統一した場合、色だけでは特に強弱や方向性が生まれず、どのような室内配置にも対応するニュートラルな空間が生まれます。これに対し、色に変化を付けた面を設けることによって、あえて視線の置きどころや部屋の使い方の方向性を明確にしていくのがアクセントウォールの考え方です。

上手に活用すると室内空間を引き立たせることができるアクセントウォールですが、壁面そのものが隠れてしまうとその特性を生かせません。壁面全体を本棚などの収納に活用したい方にとって、収納とアクセントウォールの両立はなかなか難しいのが実情です。

その点、「Shelf 壁一面の本棚」は、アクセントウォールとの相性も良いのが特徴と言えます。背板がないため、壁面は、棚に並べた書籍や置き物の奥にそのまま見えてきます。本棚によってアクセントウォールの存在を消すことがなく、収納量の確保と両立できるのです。

ここでは、アクセントウォールを背景に「Shelf 壁一面の本棚」を導入した事例をご紹介しましょう。

背の低い書籍や置き物を並べて色の対比を見せる

背の低い書籍や置物を並べて色の対比を見せる - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に

都内のライトコートのある新築マンションにお住まいのお客様が、寝室に「Shelf カウンター付き本棚」を導入されました。横に7コマ並べたタイプを基本としつつ、中央の列のサイズを調整して、ブルーグレーのアクセントウォールの幅にぴったり合うよう納めています。

目を引くのは、単純な収納としてだけでなく、ディスプレイとしての本棚の使い方を強く意識していることです。本棚の各セルには背の低い書籍や置物を並べて空間の余白を残し、アクセントウォールの色が効果的に見えるように配慮しています。壁のブルーグレーと「Shelf カウンター付き本棚」の明るい色がくっきりとした対比を生み出し、クールで小粋な雰囲気を醸し出しています。

背の低い書籍や置物を並べて色の対比を見せる - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に

カウンターの使い方にも、特徴があります。奥行き350mmの本棚部分から450mm突き出したカウンターは、横7コマ分の本棚の幅いっぱいに延びています。このカウンターの足元を縦の棚板で左右に分割し、ワークスペースとドレッサーとして使い分けているのです。左側4コマ分が、ラタンチェアを置いたワークスペースです。右側の3コマ分は椅子をおかず、ベッドの端に腰掛ける形のドレッサーとして利用しています。

本棚に並べたものの配置も、気配りを感じさせます。カウンターまわりの手の届く範囲には文具や日常的に使うファイル・資料などを置き、必要なものをすぐ手に取れるようにしています。椅子に腰掛けたときに視線が行く下から4コマ目の高さのセルには愛読書を並べ、さらにその上の段には小さな置物を織り交ぜて置いています。高さに応じて置くものの種類を変えることで、使い勝手を高めつつ、ディスプレイとしての本棚全体にリズム感を与えています。

なお「Shelf カウンター付き本棚」は、部屋の間口にぴったり収めるために横7コマ分の棚の中央の列をサイズ調整しました。また、左上の角部分は、エアコンをかわすようにカットしています。そのため通常は本棚の四隅に配置するブレース材を、上から3段目に取り付けています。

陽のあたるリビングの吹き抜け下を心地良い一画に

陽のあたるリビングの吹き抜けを心地良い一画に - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に

横浜市の緩やかな丘の中腹に位置する戸建て住宅への導入事例です。リビングルームの一面に、横7コマ×縦7コマの「Shelf 開口部のある本棚」を設置いただきました。

吹き抜けの真下、少し奥まったアルコーブ状の壁がブルーグレーのアクセントウォールになっています。この壁を背景に置いた本棚は、リビングルームのディスプレイ棚としても機能し、吹き抜けから差し込む陽光を受けて気持ち良い一画をつくり出しています。シナランバーコア合板の棚板が有する明るい素材色は、本棚の上に続く吹き抜けまわりの壁の色と同化し、背後の壁のブルーグレーとの対比を見せています。

陽のあたるリビングの吹き抜けを心地良い一画に - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に

ここでは、上段、中段、下段という高さによって本棚に収納するものを区分しています。

上から3〜4コマの部分は、アートワークや置物を並べたディスプレイスペースです。中央の横3コマ部分では、縦板を取り外して1コマ×3コマの開口部と2コマ×3コマの開口部を設け、それぞれの大きさに応じたオブジェクトを置いています。2コマ×3コマの開口部内に飾った額装のアートワークが、ディスプレイ全体を引き締めています。

その下(上から4〜5コマ)の段には本を、最下段の2コマ分には生活用品を並べています。本棚の前にソファを置いているため、ソファの手前側からは下2コマ分の高さのコマが隠れて見えません。雑多に見えがちな生活用品をこの部分に収納し、いつでも取り出せるようにしています。リビングとしての見栄えと、生活上の使い勝手を上手に両立させた収納方法と言えるでしょう。

陽のあたるリビングの吹き抜けを心地良い一画に - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に
陽のあたるリビングの吹き抜けを心地良い一画に - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に

背板のミラーで空間に奥行きを生み出す

背板のミラーで空間に奥行きを生み出す - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に

マンションモデルルームへの導入事例です。モデルルームならではのゆったりした使い方になっていますが、一般家庭にとってもヒントになる工夫がちりばめられています。

淡い曙色のアクセントウォールに沿って、縦7コマ×横7コマの「Shelf 開口部のある本棚」を配置しています。各セル内の書籍や小物は余裕をもって並べているため、背景の淡い曙色がセル越しに印象的に浮かび上がります。

面白い工夫の1つは、上から3コマ目の棚全てにミラーの背板を取り付けたことです。ミラーの反射によって抜けたように見え、空間の奥行きが視覚的に増幅されます。ミラーの背板の前には書籍を置かずに厳選した小物を並べ、ミラーが生み出す効果を最大限に活用しています。

下から3〜4コマの高さ部分の中央には、横3コマ分の開口部を設けています。もともと「Shelf開口部のある本棚」は、生活シーンでテレビモニターなどを配置することを想定したものです。一方、このモデルルームでは額装されたアートワークなどを並べ、ディスプレイ棚のスタイリッシュな印象を際立たせています。

背板のミラーで空間に奥行きを生み出す - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に

色のコーディネーションも参考になります。

本棚まわりには、観葉植物を随所に置いています。植物の緑色は、壁の曙色と補色の関係になりますが、彩度を抑えたくすんだ色合いで統一しているため、全体に落ち着いた印象をもたらしています。また、開口部に設けた補強材の濃いブラウンに呼応した色を、洋書の背表紙や地球儀の台座などに配しています。差し色となる黄色いアイテムの持ち込み方などを含め、色づかいに対する細かな心配りがディスプレイ棚全体の見え方の質を高めています。

背板のミラーで空間に奥行きを生み出す - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に
背板のミラーで空間に奥行きを生み出す - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に

壁のグレーを呼応させる配置の工夫

壁のグレーを呼応させる配置の工夫 - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に

戸建て住宅にお住まいのお客様によるマルゲリータの使用例です。

広く明るいリビングルームは、小さなお子様が活発に動き回る生活空間です。その壁の一面が、横長の高窓を設けたグレーのアクセントウォールとなっています。

この壁の前面いっぱいに本棚を設置すると、せっかくの壁の色が見えなくなってしまいます。そこで、壁面の左端に余白を残す形で横7コマ×縦7コマの「Shelf 開口部のある本棚」を設置し、アクセントウォールのグレーをはっきりと見せる一画を設けました。さらに、本棚内の高窓の下や両端のブレース板まわり、並べた本の隙間など、グレーが垣間見える部分をところどころに設け、壁面の一体感を生み出しています。リビングルームに並べた布地張りのソファやラグ、窓のカーテンの色ともほどよい調和を見せています。

壁のグレーを呼応させる配置の工夫 - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に

ここで設けている開口部は、設置位置をカスタマイズしたものです。もともと「Shelf開口部のある本棚」の開口部はTVを置いたりPCのディスプレイを置いたり、ワークスペースを作ったりすることを前提にしているため、床から約700mm(→下線部OK?)の高さとしています。それに対し、ここでは壁面の高窓を生かすため、2コマ分高い位置に開口部をずらしました。

カウンターとスタンディングデスクの高低差を活かす

カウンターとスタンディングデスクの高低差を活かす - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に

横浜市の坂の上に建つ新築マンションへの導入事例です。ご夫妻の書斎として用いられている一室に、「Shelf スタンディングデスク+カウンター付き本棚」を設置いただきました。黒に近いダークグレイのアクセントウォールに沿って、横7コマ×縦7コマの本棚を並べています。

本棚のセルには、書籍や事務用品などをコンパクトに納めています。「本棚の中の棚」を用いて効果的に収納量を確保しつつ、小物だけを置いたセルやブレース板まわりなど、背景となる壁がよく見える場所を残すことでアクセントウォールの存在を引き立たせています。書籍を並べたセルの上部から見え隠れするアクセントウォールは、あたかも切り絵のようです。

カウンターとスタンディングデスクの高低差を活かす - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に
カウンターとスタンディングデスクの高低差を活かす - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に

ここでは、カウンターより上側はビジネス本をメインに、カウンターの下側は書類や資料にという形で収納を分類されています。ユニークなのは、スタンディングデスクの使い方です。

名前の通り、スタンディングデスクは立って仕事をしやすいようにと考えたハイデスクです。それに対してこの事例では、もっぱらBOSE「Acoustic Wave music system」の設置場所として利用されているようです。カウンター面から1段高いデスクに音源機器の場所を設けることにより、机上面にすっきりと広い作業環境を確保できるのがメリットです。カウンターとスタンディングデスクが上下に交差しているため、その間の空間が一見使いにくそうに感じられるかもしれません。でも実際には、例えばコーヒーやお茶菓子を置いたり、別の仕事の資料を一時的に置いておいたりといった、主用途の作業からちょっと外れた使い方にも程よく対応できる空間となっています。

カウンターとスタンディングデスクの高低差の使いこなし方は、参考にしたいポイントです。

カウンターとスタンディングデスクの高低差を活かす - [TOPIX 17] アクセントウォールを背景に

ライフスタイルの変化にもたやすく対応

本棚の背板がなく、奥にある壁がそのまま見える。マルゲリータ「Shelf 壁一面の本棚」のこうした特徴が生きるのは、アクセントウォールの前面に設置する場合だけではありません。

一般に、窓やエアコン、あるいはコンセントボックスなどが壁面に設けられていて、本棚を置くとこれらが隠れてしまうといった状況は珍しくないでしょう。「Shelf 壁一面の本棚」であれば、そうした場所でも窓などをふさぐことなく必要な収納量を確保できます。「Shelf 壁一面の本棚」には開口部を設けたタイプがあり、オプションで開口部の位置を調整することも可能です。

「既にある室内の機能やデザインを損なうことなく本棚を設置したい」とお考えの方は、ぜひマルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚」をご検討ください。


この特集の関連プロダクト

Shelfシリーズ / 壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。

Shelfシリーズ

壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。