小さなお子様を持つご家庭にとって、増え続けるおもちゃの収納と片付け習慣は、常に頭を悩ませるテーマではないでしょうか。
そして、しっかりと片付けられるおもちゃの収納や棚を選ぼうにも、様々な種類のものがあり、どれを選んだら良いのか迷う方も多いでしょう。
そこでこの記事では、おもちゃ棚を選ぶ際の基本的な考え方や、子どもが自分で片付けやすくなる整理整頓のコツを解説します。
さらに、スリムタイプ・大容量タイプ・おしゃれな本棚タイプなどおすすめのおもちゃ棚を厳選してご紹介します。
「子どもが自分で片付けられる習慣」へと変えるきっかけとして、ぜひ参考にしてください。
Contents
おもちゃの棚の購入・おもちゃの片付けは何歳から?
おもちゃの棚を購入するタイミングは、子どもが自分でおもちゃを出し入れし始める1歳半〜2歳頃が目安です。
ちょうど歩行が安定し、遊びの幅も広がってくる時期に合わせて棚を用意してあげると、自分でおもちゃを選んで遊び、片付ける流れを自然に覚えていけます。
まだ小さいうちは親が一緒に片付けを手伝い、遊び終わったら元の場所に戻すという習慣を繰り返し教えていくことが大切です。
一方で、子どもが小さいうちは「片付けはまだ早いのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、低い位置の棚やシンプルな構造のおもちゃ棚であれば、子どもが自力で手を伸ばして物を片付けられます。
このように、自分の力で「できた!」という体験を積み重ねることで、片付けを前向きに捉える習慣につながります。
おもちゃ棚は単なる収納家具ではなく、子どもの自立を育むための道具でもあるため、成長に合わせて早めに取り入れていくのがおすすめです。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_815/
モンテッソーリ棚とは
モンテッソーリ棚とは、子どもが自分でおもちゃや教材を出し入れし、片付けまで主体的に行えるように工夫された収納棚です。
モンテッソーリ教育では「環境を整えること」が子どもの成長を支える大切な要素とされており、棚もその一部として位置づけられています。
特徴は、子どもの目線に合わせた低い高さと、扉のないオープンタイプの構造です。
中身がひと目でわかるため、子どもが自ら遊びを選び、終わったら元の場所に戻すという一連の行動を自然に身につけられます。
また、素材は木製などの安心できるものが推奨され、角を丸く仕上げるなど安全性にも配慮されます。
こうした棚を取り入れることで、片付け習慣の定着だけでなく、自主性・集中力・秩序感といった非認知能力の発達にもつながるといわれています。
おもちゃを整理整頓するコツ
子どものおもちゃの片付けは、親が毎回「片付けなさい」と声を荒げるよりも、自然に片付けができる環境を整えてあげることが大切です。
収納棚や仕組みを工夫することで、子ども自身が主体的に片付けを進められるようになります。
ここでは、おもちゃを整理整頓するコツを2つの視点からご紹介します。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_543/
子どもが片付けやすい仕組みをつくる
おもちゃ片付けの第一歩は、片付けやすくする「仕組みづくり」です。
たとえば、おもちゃごとに定位置を決めてあげれば、子どもは「どこに戻せばいいのか」を迷わず理解できます。
さらに、文字がまだ読めない年齢でもわかるように、写真やイラストを使ったラベルを貼るのも有効です。
また、収納棚の高さを子どもの目線に合わせることもポイントになります。
自分で手を伸ばして出し入れできる位置に収納を設けることで、「自分でできた!」という成功体験が積み重なり、片付けに前向きな気持ちを育てられます。
自然に習慣づく環境づくり
片付けを習慣にするためには、遊びと片付けをひとつの流れに組み込むのがおすすめです。
たとえば、「遊ぶ=出す」「終わり=片付け」とシンプルに関連付けることで、行動が自然と定着しやすくなります。
また、「3分で片付け競争!」とタイマーを使ってゲーム感覚にしたり、片付けの歌や掛け声を取り入れたりすると、楽しく取り組めるようになります。
さらに、いろいろなおもちゃが収まる大きいサイズの収納棚を用意すると、決まった収納箇所があることで、厳しくしつけなくても子どもが主体的に片付けやすくなります。
おもちゃの棚のおすすめ6選
子どもの成長や家庭のライフスタイルに合わせて選べるおもちゃの棚には、サイズや機能、デザインにさまざまなバリエーションがあります。
ここでは、スリムタイプから大容量収納、さらには大人になっても使える多用途な製品まで、長く活躍するおすすめのおもちゃ棚を6つご紹介します。
スリムサイズのおもちゃの棚
限られたスペースにも置きやすい収納棚として、スリムサイズのおもちゃの棚があります。
大小さまざまな収納ボックスを組み合わせられるので、おもちゃの大きさに合わせて使い分けできます。
多彩なデザインのものが販売されているので、子ども部屋やリビングに合うものが見つかるでしょう。
ただし、スリムで高さがある場合は、高い棚に届かなかったり、全体の収納量が多くなかったりする場合があります。

出典:IKEA公式サイト
絵本ラックがあるおもちゃの棚
絵本ラックとワゴン式の収納スペースになった2WAY仕様のおもちゃの棚です。
波型の仕切り板が可愛らしく、絵本を表紙ごと見せながら収納できます。
さらにキャスター付きワゴンは小さな子どもでも楽に引き出せ、絵本やおもちゃの整理がしやすくなります。
自分で片付けが出来始めたくらいの年齢におすすめのスタイルです。

出典:ニトリ公式サイト
家族で使える大容量のおもちゃの棚
マルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚」は、おもちゃの棚としてだけでなく、家族全員で使える大容量収納としておすすめです。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_280/
一般的な本棚は横に長い棚板構造が多いですが、Shelfシリーズはグリッド状に棚板が組まれています。
そのため、おもちゃや絵本、日用品まで種類ごとに整理しやすく、家族で共有する収納棚としても活躍します。
たとえばリビングに設置して、下段は子どものおもちゃ収納、上段は大人の本や雑貨収納と分けて収納すると、部屋全体をすっきりと保てます。
本棚の奥行きは350mm・250mm・180mmの3種類が展開されていて、空間や収納物との相性に合わせて選べます。
大量のおもちゃをしっかり収納したい場合は、350mmや250mmを選ぶのがおすすめです。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_280/
さらに、最下段にオプションの「キャスター付き収納ボックス 奥行350mm専用」を組み合わせれば、子どもがおもちゃを自分で出し入れしやすくなり、片付け習慣づけにも役立ちます。
子どもが大きくなっても使える収納棚なので、買い替える必要がなく、ずっと使うことが出来ます。
テレビ台とも兼用できるおもちゃの棚
マルゲリータの「Shelf 開口部付き本棚」は、壁面本棚に大きな開口部を設け、テレビ台としても使える収納棚です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_914/
リビングに設置すれば、開口部にテレビを置き、その周囲をおもちゃや絵本の収納スペースとして活用できます。
子どもが遊んだ後におもちゃを下段へ片付け、大人は上段に本や雑貨を置けば、家族で共有できるリビング収納に早変わりします。
また、開口部はテレビだけでなく、子どもの描いた絵や額縁、フィギュアを飾るスペースとしても使えます。
収納とディスプレイを両立できるため、片付けながら「見せる収納」として楽しめる点も魅力です。
大人になってもずっと使えるおもちゃの棚
マルゲリータの「Shelf カウンター付き本棚」は、収納力と機能性を兼ね備えた、多用途に使える収納棚です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_583/
壁面本棚としての大容量収納はそのままに、前面には多用途に使える横長のカウンターが付いています。
天板は十分な横幅があるため、椅子を2脚並べて兄弟姉妹、そして親子で並んで使うことも可能です。
たとえば、幼少期には下段をおもちゃや絵本の収納に使いながら、カウンター部分をお絵描きや工作のスペースとして活用できます。
成長してからは学習机として、さらに大人になってからは在宅ワークや趣味の作業台としても使えるため、長い目で見てライフステージに寄り添う家具といえるでしょう。
おもちゃの棚の設置事例
ここでは、壁一面の本棚やカウンター付き本棚などを活用した、さまざまなおもちゃ棚の設置事例をご紹介します。
日常の収納と遊び場を両立させる工夫や、子どもの成長に寄り添う使い方のヒントとして参考にしてください。
キャラクターを楽しく飾る
こちらの事例では、リビングの壁面に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置し、おもちゃ棚として活用しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_794/
最下段にはキャスター付き収納ボックスを組み合わせ、散らかりがちなおもちゃをまとめて収納しています。
遊び終わった後でもボックスに入れるだけで片付き、棚全体の印象もすっきりと整います。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_794/
棚には、ポケモンを中心とした大小のぬいぐるみやコミック本全集を飾り付け、ただの収納ではなく「見せるおもちゃ棚」として楽しめる空間になっています。
ぬいぐるみがおもちゃ棚から身を乗り出すように配置され、動きのあるディスプレイとなり、部屋全体ににぎやかな雰囲気を生み出しています。
おもちゃの整理とディスプレイの両方を叶える棚として、収納力だけでなくインテリア性も兼ね備えた事例です。
子供部屋のディスプレイボード
こちらの事例では、リビングとつながる空間に「Shelf 開口部のある本棚」を設置し、子ども部屋のおもちゃ棚として活用しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_682/
成長とともに増えていくおもちゃや学用品は片付けが難しくなりがちですが、本棚のグリッドを使って分類することで、すっきり整理できるようになりました。
兄弟それぞれのスペースを棚ごとに分けられるため、「自分だけのおもちゃ棚」が生まれ、主体的に整理整頓する習慣も育まれます。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_682/
開口部には大型テレビを配置し、そのまわりにはおもちゃや絵本、制作物を飾ってディスプレイしています。
遊びながら自然に収納に触れられる環境ができ、子どもたちの世界観を反映した楽しいおもちゃ棚となっています。
実用的な収納でありながら、子ども部屋を彩るディスプレイボードとしても機能する好例です。
柔らかい光の入る吹き抜けに
こちらの事例では、吹き抜けのある明るいリビングに「Shelf カウンター付き本棚」を設置し、家族で共有できるおもちゃ棚として活用しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_496/
壁一面に広がる本棚は、上部の吹き抜けから差し込む光を受けて、棚板や収納物のまわりにやわらかな影を生み出し、室内に心地よいリズムを添えています。
おもちゃや本を収納するだけでなく、ディスプレイとしても映えるため、整理と演出を同時に叶えられるのが魅力です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_496/
カウンター部分は勉強机や作業台として機能し、左側を子どものスペース、右側を大人のワークスペースに分け、家族が並んで過ごせる快適な環境を実現しました。
下段の棚にはおもちゃをまとめて収納でき、上段には文具や書類を整理するなど、用途を分けて使いやすい構成になっています。
柔らかい光に包まれた空間で、おもちゃ棚が学びや遊びの拠点となり、家族みんなにとって居心地の良いリビングをつくり出しています。
ヌックのあるリビング
こちらの事例では、リビングの壁面に「Shelf 開口部のある本棚」を設置し、おもちゃ棚として活用しながら、開口部をヌックとして利用しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_828/
ヌックとは、住まいの一角に設けられた小さな居場所のことで、くつろぎや遊びのスペースとして人気があります。
本棚の下段に絵本やおもちゃをまとめて収納することで、子どもが自然に手に取りやすく、親子で一緒に腰掛けて遊んだり絵本を読んだりできる空間が生まれました。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_828/
おもちゃ棚と一体化したヌックは、子どもにとっては秘密基地のような居心地の良い場所になります。
そして、親にとっては一緒に過ごしながら、子どもに片付けの習慣を促せる便利な存在です。
収納と遊び場を兼ね備えたこの本棚は、家族みんなの快適な居場所としてのリビングを実現しています。
まとめ
今回は、おもちゃ棚の選び方や整理整頓のコツ、おすすめの収納棚、そして実際の設置事例についてご紹介しました。
おもちゃ棚は、単に片付けのための家具ではなく、子どもの習慣づけや家族全員の暮らしやすさにもつながる大切なアイテムです。
長く使えるおもちゃ棚を選ぶには、使いやすさや安全性に加え、インテリアに馴染むデザイン性も重要な要素になります。
成長に合わせて使い方を変えられるタイプや、大人になっても活用できる本棚型の収納を選べば、長期的に役立つ家具となるでしょう。
今回ご紹介した内容を参考にして、ご家庭に合ったおもちゃ棚を取り入れ、整理整頓しながら心地よい暮らしを実現してください。
マルゲリータの公式サイトでは、今回ご紹介したおもちゃの収納棚以外にも、色々なおしゃれインテリアを多数ラインナップしています。お客様の使用実例もたくさん掲載されているので、おしゃれで実用的な家具の購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。