猫のいる生活

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猫は気まぐれで人にかまわれること犬と比べると少ない傾向がありますが、最近では飼い猫の寿命が延び、15歳以上の平均寿命が一般的になりつつあります。肉食動物である猫は高たんぱく質が必要で、身を隠すことができる場所を好みます。また高いところに上がりたがる習性もあり、そこを介した回遊動線も必要です。清潔な飲み水を用意することも必要で、毛繕いが難しくなる中高齢期には飼い主の手入れも必要で、よく眠り、好奇心旺盛な性格を持ちます。飼い主との遊びが大好きな猫は、運動神経も発達しているため、適切な遊び道具の提供は効果的です。

猫のいる生活

ミニマルに構成された和的な室内 – Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm – マルゲリータ使用事例

猫は愛くるしい存在で、ふれあいは心を和ませ、日々の疲れを軽減させるとされています。猫が優雅に寝そべったり、遊びに興じたりする姿は、癒しの要素となり、特に一人暮らしの場合は共生する相手として寂しさを和らげることがあります。猫は好奇心旺盛で遊び好きな性格であり、彼らとのふれあいは飼い主にとっても運動不足の解消や気分転換となります。時には飼い主に寄り添って安心感を提供し、現代社会のストレスに対抗するための静かで安定した時間を提供してくれます。

猫を飼うことは、日々のお世話や遊び提供が必要です。これにより、飼い主は猫の健康や生活リズムに敏感になり、自分の生活に規則正しさや責任感を培うことができます。猫の動きやしぐさは予測不可能であり、その予測不能さから癒される瞬間もあります。猫とのふれあいは、日常に楽しさやユーモアをもたらし、飼い主にとって豊かな経験となるでしょう。これらのメリットは、猫との共生が飼い主にとって充実感と喜びをもたらす不可欠な部分となります。

猫と犬

猫は比較的独立心が強く、自分の時間や空間を重視します。猫はしばしば単独で過ごすことが好きで、自分の行動やスケジュールを重んじる傾向があります。

犬は群れの一員として生活する動物で、飼い主との交流や指示に従うことが好きです。犬は社交的で、飼い主とのコミュニケーションを楽しむことが多いです。また活発でエネルギッシュな動物であり、しばしば長い散歩や遊びが必要です。特に大型犬種は十分な運動を必要とします。犬は群れで生活する動物として、指示に従うことが好きです。犬は褒めることやご褒美を使ったポジティブリーダーシップが効果的です。

一方で猫は狩猟本能がありますが、室内飼育の場合でも比較的少ないエクササイズで健康を保つことができます。遊び道具やキャットツリーを提供することが一般的です。またしつけに対しては犬ほど従順ではありません。ポジティブな強化と耐性をもって接することが大切です。

猫の習性 猫独自の習性

猫は探究心旺盛で、新しいものや動きに対して好奇心を抱きます。環境に変化を与えたり、新しいおもちゃや隠れ場所を提供すると、猫はそれに興味津々で応じてくれます。また、爪を鋭く維持するためには爪研ぎが必要で、そのためには室内にキャットツリーや爪とぎ器具を置くことが重要です。猫は狩りの本能が残っており、遊びやトレーニングにはキャットボールや羽根付きのおもちゃが役立ちます。高い場所が好きで、部屋の上の棚やキャットツリーを活用して自分のテリトリーを広げることがあります。太陽光を浴びることも好きで、窓際にキャットベッドやクッションを置くことで日光浴を楽しむことができます。

ミニマルに構成された和的な室内 – Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm – マルゲリータ使用事例

猫の性格には個体差があり、一部の猫は社交的で人懐っこく、他の猫は独立心が強く、自分の時間を尊重します。各々の性格に合わせた配慮が重要です。猫の習性を理解し、それに適した環境を整えることで、猫はより幸せで健康な生活を享受することができます。

猫と共生するためのツール

猫を室内で飼うためには、様々なツールが市販されています。以下は猫の健康と幸福を促進するための一般的なアイテムです。

  • 猫用トイレ
    トイレボックスは猫砂と一緒に設置し猫は清潔好きなのでこまめな清掃が必要です。
  • キャットフード
    飲み水のためのボウルが必要です。定期的に新鮮な水を提供してください。
  • 猫用のベッドやクッション
    用意すると猫がリラックスしてそこで寛ぐ様になります。
  • キャットツリー
    上り下りができる構造で、爪研ぎや遊びも兼ね備えたものもあります。
  • 爪研ぎ

高いところに上がる

【File 761】2台の本棚にキャットウォークを渡す - Shelf 壁一面の本棚 - マルゲリータお客様事例

猫は通常、高い場所に登ることを好む傾向があります。これは彼らの自然な習性や行動の一環です。高い場所からは周囲をよく観察でき、猫は自分の環境を慎重に監視することを好みます。高い場所は彼らにとって安全であると感じさせ、そこからジャンプや移動をすることでエクササイズや遊びができます。また、高い場所に登ることで周囲の領域を把握し、自分のテリトリーを確保できます。キャットツリーや高い棚があれば、彼らはそこで自由に遊ぶことができます。高い場所は通気性がよく、暖かい場所になりやすいため、猫はくつろぎやすいと感じます。これに合わせて飼い主は、キャットツリーや高い棚、窓辺の台などを提供することで、猫が快適に生活できる環境を整えることができます。

本棚と猫

前項で高いところに上がる、と言う習性、この猫の習性とマルゲリータの本棚の構成に於いて具現化したツールが猫ステップとキャットウォークです。

猫ステップ

File 619 猫ステップを後から取り付ける – Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm – マルゲリータ使用事例

猫ステップは壁一面の本棚のセル内にT字型に加工された部材を上下逆さに嵌めこみます。奥行250mmと350mmの両タイプに対応、1コマ用と広めの段板を有する2コマ用があります。壁一面の本棚の均一なグリッドに対して斜めに上がる様に猫ステップを差し込んでいくと本棚としての機能は残したままほぼ天井近くまで登りきる猫専用の階段が出来上がります。

キャットウォーク

【File 761】2台の本棚にキャットウォークを渡す - Shelf 壁一面の本棚 - マルゲリータお客様事例

キャットウォークは室内で2台平行に並んだ壁一面の本棚の向かい合うセルとセルを結ぶブリッジです。猫ステップを使って天井近くまで登りつめた猫が次にこのキャットウォークを使って本棚の反対側に渡る、という事を意図した商品です。また反対側に渡る途中でそのままそこに居座って下を見下ろすことも出来ます。キャットウォークは両側の桁となる部分が木材で透明ポリカーボネイトの板材を支えています。

実例

File518 高層階で猫と共生する

明るいリビングから少し離れた場所に、高層マンションの外の風景を楽しむことができる空間が広がります。壁一面に取り付けられた本棚には、猫ステップが配置されています。この本棚は、低い部分では専用カセットを使用し、見せない収納として機能し、高い部分では本の収納に活用されています。猫ステップは、本棚の間を縫うように配置されています。


File360 猫ステップのあるリビングボード

リビングの一面に 開口部のある本棚 を設置いただきました。同時に本棚に猫ステップを取り付け2匹の猫がリビングボードとしての本棚のいろんな場所を自由に駆け回れるようになっています。


File635 キャットウォークに囲まれる

本棚を導入した時点で既にリビングにはキャットウォークが走り、導入した本棚も一部その加工をすることにより連続した猫用の歩行空間が出来上がりました。猫はもともと広い場所を駆け回るというよりも、ジャンプしたり、とび下りたりといった運動を好むそうです。最近は完全室内飼いが増えてきているため、室内の行動範囲が限られ、ストレスや運動不足による肥満になりがちです。そこでキャットウォークを設置することにより運動不足やストレスが解消でき、同時に上方の空間を走る猫と家族双方のスペースもそれぞれに保つことができます。


File619 猫ステップを導入する

本棚の設置に続き、猫ステップが取り付けられ、猫たちが移動する際に私の仕事エリアから見守れる範囲に配置されました。以下はその様子を捉えた画像です。この専用の猫ステップは基本的には静置されており、本棚が設置された後も、そのセル内に収められたアイテムを取り出す際には一度ステップを移動する必要がありますが、取り付けは非常に簡単です。


File462 親子で使う 愛猫と共生する

カウンターで仕事中に、近づいてきた猫との直接的な接触が、オキシトシンと呼ばれる癒しのホルモンの分泌を促し、同時にストレスホルモンであるコルチゾールが軽減されます。これにより、副交感神経が優位になり、心拍数が安定して気分がリラックスする効果があります。


File438 3面本棚部屋 猫ステップ+キャットウォーク

入口となる1面が可動式で構成され、3面全体が本棚で取り囲まれる形成された読書室が広がっています。この読書室内では、可動式の本棚を除く2面が平行に配置され、その間をキャットウォークが結んでいます。キャットウォーク上には、猫たちが上り下りするためのステップが、本棚のセルに沿って専用に配置されています。

考察

猫好きの人は、ほとんどの人が本が好きです。猫を飼っている人もいれば、飼っていないけれども猫に惹かれる人も、不思議なことに必ず読書好き、と言われています。文筆業に従事している人たちも、猫好きが多いというのは、どうやら事実の様です。

また、実際にその傾向が調査で明らかになっていた様です。2016年に行われた米国のFacebookユーザーを対象にした調査では、猫を愛する人たちが非常に多く本好きであることが明らかになりました。この定説が実証されている写真集は実際に存在します。古今東西の作家と猫のツーショットが収められています。猫好きな作家と言えば、お馴染みの人から予想外の方まで、様々な作家たちがいます。

「猫が好きな人は本も好き」この事実を基にyoutubeを主軸にコンサルタンド、文筆業で活躍されている方から猫のための新しいツール「高いところに上る習性」、「高いところに居座る習性」、「回遊の習性」を本棚を介して具現化させるツールとして開発したのが「猫ステップ」、「キャットウォーク」です。