子供部屋レイアウト

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子供だけの遊びは、子供が自分で歩き始め、自分の好きな遊びを楽しむ意欲を持ち始める時期から可能です。
一般的には、2歳頃と言われています。
ただし、子供部屋での遊びは、安全性を確保するために部屋の配置や遊具の選択に気を配る必要があります。
また、適度に大人が関わることも重要であり、子供が一人で遊ぶ時間が長すぎないようにすることが大切です。

子供部屋が必要になるタイミングは、子供の発達段階や家庭の状況によって異なります。
一般的には、子供が自立心を育む学童期(約6歳)から、自分のプライベートスペースを必要とするようになると考えられます。
そういう意味では小学校入学時点というのは一つの区切りになり一人で学校に行ける、という自立心が芽生える時期に思い切って子供部屋を与えるのも一つの選択肢と言えます。
実際にお子さんに個室を与えた時期で一番多いのが小学校1年、その次は中学1年という環境が大きく変わる時期が一般的には多い様です。

逆に子供部屋を設けないことが子供に与える影響も考慮に入れる必要があります。
子供部屋がない場合、子供は自分だけのプライベートな空間を持つことが難しくなります。
これにより、自己表現や内省のための重要な場所が欠如する、すなわちプライバシーが欠如する可能性があります。
また子供部屋を持つことで、自分の部屋の整理整頓や管理をすることで自己管理能力を養う機会が提供されます。
これは、将来的に自立するために重要なスキルです。

そして、学習環境の不足という問題もあります。
子供部屋は、学習や趣味に専念するための静かで集中しやすい環境を提供します。
この環境がないと、子供が学習に集中することが難しくなる可能性があります。
しかしながら、これらの影響は全て子供部屋を設けることのメリットとして示されるものであり、必ずしも子供部屋がない場合に悪影響があるわけではありません。
家庭の状況や子供の性格、成長段階により、子供部屋を設けることが最適な選択であるとは限りません。

友人と学校後に遊ぶ感覚で、ゲームやスマートフォンに没頭する場合、遊ぶ際のルールを設定すれば、それほど難しいことではないと考えます。
例えば、1日に許される遊び時間や、何時までに終了するかなどを決めることです。

このタイプの子供にとって、スマートフォンやゲームはサッカーや釣りなどと同じくらい重要だと思います。
ドーパミンの影響で没頭しますが、一定時間が経過すると、自然に別の活動(塾や入浴、夕食など)に移行する傾向があります。
但し文字通りゲーム中毒になってしまう人々がいます。
このタイプについては、子供だけでなく大人でも同様です。
ゲーム中毒になった場合、専門家やカウンセラーなどの専門的な支援を受けながら対処する必要があるでしょう。
ただし、このタイプは非常に極端なケースかと言えます。
親がうまくゲームと他の活動とのバランスを取る手助けをする必要があるかもしれません。

勉強をする場所

リビング学習

【File 687】子供部屋の本棚 - Shelf カウンター付き本棚 - マルゲリータお客様事例

リビング学習は、リビングやダイニングルームを学習場所として活用する学習法です。
一人で静かな空間で勉強する子供部屋ではなく、適度な雑音が聞こえるリビングで学習することで、安心感とほどよい緊張感の中で勉強に取り組むことができ、分からないところもすぐに質問できるため、学習能率が高まるとされています。

しかし、リビング学習にはメリットだけでなくデメリットもあります。
その中でも最も大きなデメリットは、リビングや特にダイニングが勉強道具で散らかることです。
これは収納で解決できる問題でもあります。
リビング学習をすると、ランドセルや文具、教材、プリントなどの学用品がダイニングテーブルに集まりがちです。
部屋がカオスになり、勉強のたびに教科書やノートを片付けたり、掃除をする必要があります。

また、ダイニングテーブルで勉強をすると、意外と手元が暗くなるため視力低下を引き起こす可能性があります。
この問題はデスクライトを置くことで解決できますが、それがまた食卓のカオス化につながります。
快適な学習環境とスタイリッシュな生活空間の両立が難しいのです。

部屋中に学習用の道具が散らかり、物の置き場所が定まらない状態では、必要な道具を見つけることが難しくなり、子どもの学習姿勢にも悪影響を与えます。
このような状況では、学習効果を高めるどころか、勉強に取り組むこと自体が面倒になり、段々と勉強することが億劫になる恐れがあります。

これらのデメリットに対処するには、リビング学習の場所を食卓とは分離し、学習用の道具やプリントなどを一定のルールに従って収納することが重要です。
これらの対策は、リビング学習の素晴らしいアイデアを実現するための規範と言えます。

学習机

本棚の高さを調節する | 壁一面の本棚 奥行350mm / Shelf (No.116)続き  | マルゲリータ使用例 シンプル おしゃれ 部屋 インテリア レイアウト

小学校入学時に学習机を購入することは一般的ですが、実際には多くの子供たちがそれを利用しているわけではありません。
小学生はまだ学習習慣が身についていないため、親たちは勉強を見守ることのできる場所での学習を好む傾向があります。
そのため、多くの親がリビングなどの共有スペースでの学習を重視し、子供たちは自分の部屋にある学習机をあまり使わないことがよくあります。

学習机は主に勉強に使われるよりも、教科書や文房具の収納や、ランドセルの置き場として機能することが一般的です。

カウンター付き本棚を学習机に

マルゲリータのカウンター付き本棚は、広々とした本棚を備えた「机」として機能します。
お子さんが年齢を重ねるにつれて、使用する教材や興味を持つ本が増えても、その収納に困ることはありません。
小学校入学から中学3年生までの長い期間にわたって必要な容量を提供し、十分なスペースを確保します。
他の一般的な学習机ではこれほどの収納力は期待できません。

子供たちにとって、この学習机は希望に満ちた「道具」です。
初めての小学校入学と同じくらい重要な存在であり、成長と共にその価値も変わります。
しかし、これまでの市販の学習机は、時間が経つにつれて陳腐化し、その機能や付属品が必要でなくなることがあります。
この学習机は異なります。
その基本的な構造は変わらず、必要に応じて調整可能な機能が備わっています。
そのため、経年によるその価値は変わりません。

大人になっても使える学習机

【File 791】ワークスペースとリビング学習 - Shelf カウンター付き本棚 - マルゲリータお客様事例

また、この学習机は大人でも使いやすい形で作られています。
言い換えれば基本的には大人用です。
子供が成長するにつれて、家族構成や環境が変わる可能性があります。
しかし、この学習机はそのような変化に対応できるように設計されています。
大人でも快適に使用できるだけでなく、将来的にも有用性を保つことができます。
そのため、粗大ごみになる可能性が低く、持続可能な選択肢となります。

移動家具

可動式の家具は、自在なアレンジが可能です。
子供の成長に伴って、家具の配置を調整することができます。
この手法はまさに大きなパズルを解くようなゲーム感覚を味わえ、その結果は自分の目で確認し、必要に応じてリセットすることもできます。
こうした経験を通じて、部屋の使い勝手を向上させる方法を自ら考え、実践することができます。
さらに、限られたスペースの子供部屋では特に、効率的な家具の配置が重要です。
そして、子供の成長や興味の変化に合わせて、部屋のデザインや雰囲気を簡単に変えることができます。
可動式の家具は、新しいデザインやスタイルに合わせて、簡単に配置を変更できるため、子供部屋の空間を柔軟に活用することができます。

兄弟の部屋

異性の兄弟の場合

【File 790】兄妹の部屋を作る - Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm - マルゲリータお客様の声

一般的に中学生になると思春期や異性意識が芽生えるため、別々の部屋を希望するという考え方が多い様です。
思春期に入ると、プライバシーへのニーズが高まり、個々の空間が求められる傾向があります。

また、高校受験に向けて静かな学習空間を確保したいという意見もあります。
特に女の子の場合、体型の変化などが影響し、自分専用の空間を求めることが多いようです。

一方で、住居の構造や部屋数の制約から、部屋を完全に分けることが難しい場合もあるため、将来的な家の設計段階で、子供の成長に合わせた柔軟なプランを考えることが必要とされています。

兄弟、姉妹の場合

勉強部屋の本棚 - Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm - マルゲリータお客様事例

一般的には、親としてはお子さんの部屋をそれぞれ1部屋と考える人は共有の部屋を持たせるという考え方の方の2倍と言われています。
しかし家族間のコミュニケーションを考慮すると、広い部屋を仕切るという方法が有効の様です。

そこで、満足度が高まりやすい子供部屋の仕切り方について、子供部屋が完全個室の場合のメリットとデメリットに関してです。

  • メリット
    自分の部屋を持つことで自立心が育つことです。部屋の片付けや翌日の学校の準備などを1人で行うことで成長を促すことができます。
  • デメリット
    壁が多いため光が入り込みにくく、風通しが悪くなりやすいこと、さらに親と子供とのコミュニケーションが少なくなることが挙げられます。

子供が自分の部屋を大切にするのは良いことですが、部屋に閉じこもりがちになるのは好ましくありません。
そのため、子供との接する時間を意識して増やしていくなどの工夫が必要です。
物理的な面で見ると、完全個室は子供が増えたときの対応が難しく、将来子供が独立したときに部屋の使いみちに困る可能性があります。

その点、ワンルームを仕切るだけでも十分プライベート空間は確保でき、将来子供が独立したときは簡単に元の状態に戻すことができます。
子供が増えても仕切りを増やすだけで済むため、対応に困ることもありません。
使い勝手の面では広い部屋を仕切るほうがメリットは大きいと言えます。

兄弟で差をつけない

姉妹で仲良く使う | 壁一面の本棚 奥行350 / Shelf | マルゲリータ使用事例

兄弟間の公平性は、子供の心に深く残り、将来の人格形成にも影響を与える重要な要素です。
親が無意識のうちに、手のかけ方を異なる子供に対して変えることがあると、兄弟差別として子供の記憶に刻まれてしまう可能性があります。

このような事態を避けるためには、例えば子供たちにそれぞれの部屋を与える際には、部屋のサイズだけでなく、机や家具も可能な限り同じものを与えることが理想的です。
同じものを使っても、それぞれが自分の方法で利用することで、個々の成長に対する認識も変化します。
そのような違いを認識することは、子供たちの成長に深く影響を与えるでしょう。

実例

File333 三人兄弟の子供部屋レイアウト

お客様は、元気いっぱいの男の子3人の兄弟をお持ちです。
彼らは一つの部屋を共有し、勉強や遊びに活用しています。
アンダーカウンター本棚を2つ並べ、それぞれを3つのエリアに仕切ることで、個々のスペースを確保し、円滑に共有しています。
さらに、子供部屋はダイニングエリアと一体化しているため、遊び場としてのスペースも効果的に活用され、使い勝手の良いレイアウトとなっています。


File527 2人のお子さんの共有本棚に

2階の二つの部屋は、スライドドアを開けると一つの大きな部屋となります。
それぞれの部屋はお子様の勉強スペースとして利用されており、各部屋にはそれぞれの勉強机が備えられています。
また、1つの本棚がお二人の子供たちで共有され、そこではランドセルを含む学習道具や教材が収納されています。
さらに、開口部が設けられており、高い位置にある窓からの採光を損なわずに、明るい室内を実現しています。


File507 姉妹で使う子供部屋の壁面に

2人のお子様は、このお部屋で過ごす際に、本棚と直角に設置された勉強机や、本棚と平行に背中を向けた形で配置された勉強机を使っています。
お部屋の躯体が突き出した柱と隣室との境にある引き戸の間の壁面と本棚は、ほぼ同じ幅に設計されています。
本棚はこの壁に沿って配置されています。


File412 子供部屋の学習机

子供部屋には、デスク付きの本棚が設置されています。
こちらのデスクは、奥行きを小さく設定し、それに合わせてStorage Cart キャスター付き収納カート ミドルタイプも特注で作成されました。
このお部屋に合わせたお子様専用の勉強スペースです。
また、収納カートを収納する際にスムーズに収められるように、デスクの脚もその寸法に合わせて調整されています。


File687 大容量の学習机

最近ではリビング学習が増えている一方で、自宅でお子さんが自分の部屋で勉強するケースでも、やはり学習机を設置することは一般的です。
学習机については、多くのメーカーからさまざまなモデルが販売されています。
マルゲリータのカウンター付き本棚は学習机ではないものの、これまでにも多くの方々、本件のお客様も含めて、子供部屋の学習スペースとして採用されています。


File605 間仕切り本棚を姉妹で仲良く使う

2人のお嬢さんの部屋では、壁一面に設置された本棚が緩やかに仕切りとなり、その両側に伸びるデスクが学習机として使用されています。
この本棚は両側からアクセスでき、空隙が反対側に抜けるため、間仕切りでありながら圧迫感がありません。
さらに、本棚自体に奥行きがあり、立ち位置を変えたり視線をずらすことで反対側が見えにくくなり、穏やかにプライバシーを保つことができます。


File790 兄妹の部屋を作る

お子様方が成長され、以前は一つの広い部屋として使われていた空間を、2つの独立した部屋に仕切って、それぞれの兄妹が個別の部屋として利用できるよう、リフォームが行われました。
このプロジェクトでは、以前からその家を建てる際に将来の展望を考慮し、広い部屋の中央に2つの入口を設け、その中央部分の天井には後から仕切りが取り付けられるように下地を設けるなどの工夫が施されていました。


File760 本棚の間仕切りで子供室を作る

戸建て住宅にお住まいのお客様は、将来的にお子さんの成長に備えて2部屋として設計された一室を、この度、壁一面にA5判本棚を互い違いに配置することで、部屋を間仕切りしました。
この工夫により、スペースを無駄にせず、2つの部屋を効果的に確保しました。


File700 左右対称に配置された兄弟部屋

この部屋はもともと左右対称に配置され、中央に入口があり、そこからそれぞれのスペースに分かれています。ベッドは縦に並び、その間にカーテンで仕切られた空間があります。各部屋に進むと、ベッドと直行方向に机が配置され、その奥に4列幅の本棚が新たに設置されています。本棚を設置する前は、お子さんたちがまだ小さいため、スペースがうまく活用されていないように感じられましたが、本棚を設置することで、それに隣接する机からお子さんの成長を感じることができるようになりました。


File625 二人のお子さんの子供部屋の壁面収納

2人のお子さんの子供部屋には、それぞれ壁一面に開口部付きの本棚をカスタマイズした壁面収納が設置され、その横に勉強机が配置されています。
こうした工夫により、個室学習環境が充実しています。
また、ベッドは別の部屋に配置されています。


File682 子供部屋のディスプレイボード

二人のお子様が成長するにつれ、彼らの玩具や学用品、創作物が床にあふれ、壁面も次第に埋まっていく中、適切な対処を試みられましたが、常に問題は残りました。
特に、物品が下部に集中し、大きな壁面が有効活用されていませんでした。
新しく設置された壁面収納は、横6コマの大きさで、壁面に十分な余白(約1メートル)を残しています。
この余白スペースには、お子様のお出かけ用のバッグや創作作品が飾られ、収納自体も窮屈さから解放されています。


File536 風景画の様な窓に面して

風景を切り取る様なピクチャーウィンドウに向けて机を置き、その両側にキャスター付き収納カート、壁を背に3列の本棚を置かれそこにはご夫婦の書籍、書類等も収納されています。
お子様の勉強机はその風景画に向かいます。

考察

仲良く使う

兄弟で仲良く空間を共有するためには、コミュニケーションを取りやすい環境を作ることが大切です。
部屋の中にコミュニケーションを促進するスペースを設けたり、共通の興味や趣味について話し合う時間を持つことはそれに役立ちます。

また、兄弟がそれぞれのプライベートなスペースを持つことも当然大事で、個々のスペースを尊重し、物の管理や整理整頓の習慣を育てることが大切です。
さらに、共有する部屋でのルールを設定い、物を共有する方法や整頓に関するルールを明確にすることお将来的に大いに役立ちます。
兄弟で共有する部屋で楽しめるアクティビティや遊びを見つける、或いは一緒に遊んだり共通の趣味を持つことで絆を深めることができます。
特に、遊ぶスペースがメインの場合は、片付ける習慣を身につけることも自然に身につきます。

一方で、兄弟それぞれに個室を与えることは、自立心を芽生えさせる上で一つの方法ですが、それにはいくつかのメリットや考慮すべき点はあります。
個室を持つことで、それぞれは自分のプライバシーを確保し、自己表現の場を持つことができます。
自分だけの空間で自由に過ごすことで、自己のアイデンティティを形成し、自己肯定感を高めていくことになります。

それぞれに個室を与える

File 625 – Shelf 壁一面の本棚 – マルゲリータ使用事例

個室を持つことは、自己管理や責任を育む良い機会にもなります。
部屋の片付けや整理整頓、自分の物の管理など、個々の責任を持って行動することで、自立心を養うことができます。

一方で、個室を持つことで兄弟間のコミュニケーションが減る可能性もあります。
そのため、兄弟が定期的にコミュニケーションを取る機会を設けることが重要です。

兄弟それぞれに個室を与える場合、公平性やニーズのバランスを考慮することが重要です。
部屋の広さや設備、配置などを均等に提供することで、不公平感を防ぎ、兄弟関係の健全な発達を促します。

間仕切りをする場合は工事を伴わない方法を選ぶ

【File 760】本棚の間仕切りで子供室を作る - Shelf 壁一面の本棚 - マルゲリータお客様事例

工事を伴わない間仕切りの設置は、最初の費用を大幅に削減できるだけでなく、将来的にその間仕切りを動かしたり撤去して大きな一室にしたい場合にも柔軟に対応できます。
もし工事が必要になると、室内の引越しや工事期間中の不便さなどさまざまな問題が発生します。
しかし、工事を伴わない間仕切りの設置は、長い時間をかけた家族構成の変化に柔軟に対応することができます。

壁一面の本棚は、本を中心とした収納家具であり、これを間仕切りとして使うことは、間仕切り設置と同時に収納が完成していることを意味します。
工事を伴ったリノベーションでは、まず間仕切り壁を立ててから収納を考える必要がありますが、壁一面の本棚を利用する場合は、最初から収納が完了しているため、部屋の使い勝手を考慮した改修が可能です。