吹き抜け空間の本棚 上下に連結する

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壁一面に本棚を設置すると、吹き抜け空間に中世の英国の古城のような趣が漂います。外から差し込む光が僅かに部屋を照らし、上部は薄暗く、照明がなければ見えないような深い闇が広がります。これはある意味、人々の憧れとも言える、本に囲まれた神秘的な空間です。

そして、個人の自宅における本棚に関しては、まったくもって不可能な光景です。ただし、そのような夢は今もなお続いています。ここでは、壁一面に本を収納する吹き抜けの本棚を実現した数少ない例を紹介します。

壁一面の本棚を吹き抜けで使う

壁一面本棚の吹き抜け部に於ける取り付けにあたっては下記の内容を基本に据えています。

上部の本棚はなるべく下部の本棚にその荷重を掛けない様に壁に強固に固定する

本棚を重ねる場合、上部の本棚の荷重が下部の本棚に伝わり、設置面に相当な荷重がかかります。上部の本棚は壁固定しながら鉛直荷重も壁に持たせるようにし、多くても2段程度に収めるようにします。

【File 787】天井の高いワークスペース - Shelf 壁一面の本棚 奥行き350mm - マルゲリータお客様の声

上下の本棚の連結にあたっては専用のH型ジョイナーを使用する

本棚を上下で連結する際には、各縦材の端部に専用のアルミ押し出し金物で作られたH型ジョイナーを使用し、安定した積み重ねを実現します。また、H型ジョイナーには両面粘着テープを少し貼ることで、前後にずれずに連結させることができます。

【File 787】天井の高いワークスペース - Shelf 壁一面の本棚 奥行き350mm - マルゲリータお客様の声

実例

File528 2層吹き抜けの壁面に


File341 吹き抜けの天井まで届く壁面収納

File576 DJ・プロデューサー 井上薫さんの仕事場


File623 間仕切りで使用する


File521 大学建築学科の研究室に


File338 縦横にジョイントした特注大型サイズ


File787 天井の高いワークスペース

考察

壁一面の本棚に対する憧れは、時代を逆行する感覚として捉えられます。それでもこの憧れがあるのは、物理的な本が持つ触れる喜びや、本の匂い、ページをめくる音など、電子書籍やネットでは得られない体験があるからです。

本棚には個々の本が物理的に並んでおり、自分のコレクションや興味を引く本を手に取り、その存在を感じることができます。また、壁一面に本が並ぶ光景は、知識や冒険が広がっているような魅力を持ち、私たちの想像力をかき立てます。これらの理由から、電子書籍やネットが便利であっても、物理的な本棚への憧れは今なお根強く残っています。


実例に関連するプロダクト

またお部屋に合わせてカスタムしたい場合や、上下の連結をご希望の場合、設置場所の情報、本棚のプランをお問い合わせいただけましたら図面とお見積もりを作成いたします。
詳細はカット・オーダー加工ページをご覧ください。