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品名 EXA
ガーデンベンチ品番 EXA-GB-2400 素材 アセチル化木材アコヤ
(ラジアータパイン)仕上げ 自然塗料(屋外用) サイズ W2400×D435×H450mm 備考 お客様組み立て品
線材の集積で生まれる、透過構造のベンチ
EXAベンチは、屋外での使用を前提とした構造体として設計されています。スティック状に加工したアセチル化木材を一定の間隔で並べ、その下部をV字型に構成した支持脚によって支えることで、軽快さと安定性を両立しています。各部材はステンレスボルトで緊結され、線と面の関係が明快に現れる構成となっています。
ベンチ全体は、EXAシリーズ共通の設計思想に基づき、「面を線の集合として再構成する」というコンセプトを具現化しています。座面のスリットが光や風を通し、水が滞留しない透過的な構造を実現。時間帯や太陽の角度によって影の落ち方が変化し、環境と呼応するように表情を変えます。
素材には耐久性と寸法安定性に優れたアセチル化木材を採用。屋外環境下でも反りや腐朽の心配が少なく、木の質感を保ちながら長期にわたり美しい状態を維持できます。スチールや樹脂では得られない自然素材としてのぬくもりが、空間に穏やかな印象をもたらします。
既存のEXAデッキテーブルと組み合わせることで、同一のモジュール・同一リズムを共有する統一的なデザインを形成します。素材やディテールが揃うことで、デッキやテラス、プールサイドなどの屋外空間全体が一体的に構成され、連続する景観としての調和が生まれます。また、ベンチとしてのスケールを活かし、複数人が同時に腰掛けられることも大きな特徴です。シンプルな構成でありながら、公共的な場や家族・友人が集う場においても機能的に対応できる設計となっています。
EXAベンチは、線材による軽やかな構造美と、屋外家具としての実用性を両立させたプロダクトです。風や光と共に存在するその姿は、単なる座具を超え、外部空間に構造的な秩序と静かな緊張感を与えます。








写真提供:池上産業(株)
アセチル化木材「ACCOYA®」
アセチル化とは自然の木材成分と酢酸を化学反応させることで、木材中の親水性(水分を吸いやすい性質)のある水酸基(-OH)を疎水性であるアセチル基(-COCH3)に置き換える化学処理を言います。アセチル化により木材の性能が飛躍的に向上します。特に疎水性の向上により「腐らない木材」としても国際的に認められています。ACCOYA®はそのアセチル化処理を施した木材を指します。またここで言う化学反応ではあらたな有機物質を加えるのではなく引いていくことによる化学反応なので全てが自然界に存在する成分から成り立っているため環境負荷という点では無害です。
ACCOYA®は、ACCSYS Group-Titan Wood社の登録商標です。
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アウトドアリビング
家に隣接した屋外空間、或いはベランダやバルコニーを家の中のリビングルームの延長として取り入れることで、家で過ごす時間もより楽しいものになるはず。このシリーズはベランダやバルコニー、テラスなどを上手に活用するためのリゾート家具です。雨ざらしであっても対候性、耐水性があり腐らない材質に加工されたアコヤを使用しています。デザインの一部はオランダの建築家ヘリット・リートフェルト(Gerrit Thomas Rietveld 1888-1964)のデザインを忠実に再現、面に置き換えて連続する部材をテンションボルトで緊張させ簀子状に並べるポストテンション工法を採用、水が溜まらない平面を作っています。
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屋外用
これまでの屋外用家具で木製のものは殆ど存在しません。理由は単純で木材に耐水性がないこと、及び対候性もないため長時間に渡って出しっぱなしにすると徐々に劣化が進みます。アセチル化木材アコヤは後述する様に木材を化学処理させ耐水性、対候性を格段に向上させたものなので十分に屋外使用に耐える木材です。この屋外家具のテーブル面、座面は連続するリブに一定の隙間を持たせながら等間隔に配置することによりその面に水が溜まることが無く、例えば雨上がりの日などそれでもリブ上に少し残った水滴も軽く拭く程度で直ぐに使える状態になります。また連続したリブを等間隔で並べる構成で肉厚のある面材を形作っている為、全体として通常の家具よりも重量があることに加え前述の様な連続するリブの間の隙間から風が抜けるため面として受ける風圧は減衰されます。この様な点から屋外にあっても風で飛ばされる可能性は極めて低い重厚な屋外ツールと言えます。
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ノックダウン式
この一連のシリーズは全てが現地でお客様にて組み立てていただくノックダウン式です。前述の様に組みあがった際の重量が重いこととその際のボリュームも嵩張るため、ノックダウンにする事でコンパクトな荷姿でお届けできます。それともう一点はこのシリーズは全てポストテンションにより連続するリブに緊張を与えて持たせています。その構造的な仕組みを実際に自分で組み立てるとよく理解出来るので、その後のテンション材の緩みやそれに伴う面材の変形も自分で組み立てていれば簡単に直すことが出来ます。
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リートフェルト (Gerrit Thomas Rietveld 1888-1964) へのオマージュ
レッド&ブルーチェアは、20世紀初めに当時オランダで始まったばかりの芸術運動「デ・ステイル」と呼応します。リートフェルトは、運動の中心人物となった画家ピート・モンドリアンが提唱した新造形主義を取り込みながら、絵画の様な椅子を作る事に成功しました。直線と原色で絵画のように構成されるレッド&ブルー チェアは、最小限の要素から構成され、これまでの椅子がもっていた「色」という唯一の装飾的要素を排除しながらその基本をあらわにしました。この椅子の登場以降、リートフェルトは原色と幾何学形態による表現を用いたオブジェを生み出していきます。当時の前衛的なムードをいまに時代に伝える「レッド&ブルー チェア」は、その先駆けと言えます。

















