オープンな棚におしゃれな見せる収納ができれば、使いやすさとインテリアが両立するでしょう。すっきり、おしゃれに収納するポイントと、アイテム別のおしゃれな収納方法のコツを解説します。合わせて、大容量の収納をかなえる、壁面一杯のオープン棚・ラックの収納もご紹介します。
おしゃれに見せるためにおさえるべきポイント
見せる収納はオープンなため、おしゃれに収納する必要があります。雑多なものを、すっきり、キレイに見せるには、いくつかのルールがあります。おしゃれに見せる収納のルールのポイントを押さえておきましょう。
見せる収納では棚への収納アイテムに統一感を持たせる
棚に見せる収納をするときは、アイテムに統一感を持たせるとおしゃれ感が出ます。
一枚の棚板や一つの棚のコマに、本を収納するのか、雑貨か食器・家電なのかといった、アイテムの種類を揃えましょう。種類の他に、テイストや色も考慮すべきところです。
ナチュラル系の雑貨とラグジュアリーな雑貨が一緒にあると、乱雑なイメージになります。違うテイストが、アクセントになればいいのですが、イメージがかけ離れているとすっきり見せるのは難しいでしょう。
いくつかの種類やテイストのものを一緒に収納する場合は、バランスを考えて収納していきましょう。
見せる収納は棚の空間に余白を作る
見せる収納をする棚には、棚一杯にモノを詰め込まないのがおしゃれに見せるコツです。
ものが詰まっている部分、余白を取りながら収納されている部分。この2つの収納パターンで、収納量を保ちながら、おしゃれにすっきりと見せる収納をしていきましょう。
ただし、例外もあります。本やレコード、DVDなどは、そこそこいっぱいに詰まっていても、キレイに見えるのです。本は、シリーズや全集など同じデザインの本が並ぶとすっきり見えます。
レコードや、DVDはケースの形が同じですので、たくさんあっても違和感がありません。できれば、ところどころブックエンドなどで支えて、「抜け」を作ると、圧迫感がなくなります。
オープン棚のいいところは、「お気に入りがいつでも見えること」「すぐに手に取って使いやすい」ところです。そして、詰め込まず、空間に余白を作ることは、おしゃれに見せる大きなポイントです。
見せる収納をおしゃれにするには生活感の出るものは隠す
見せる収納にしたい棚に、イメージに合わないものを収納する場合は、隠す収納を上手に使うとおしゃれさを維持できます。
生活感のあるもの、例えばティッシュボックス、リモコン、救急箱と言った類のものや、形が定まらず見せる収納がきれいにできないものもあります。棚自体のデザインと調和するストレージボックスを準備してその中に収納。ストレージボックスを棚に収納してそこを見せない収納にすると綺麗に収まります。
また、こまごました文房具や、小さなアクセサリーの収納は、引出し式の収納ケースを棚に置き収納すると便利です。オープン棚やラックに、引き出しや、扉をオプションで取り付け可能な家具もあります。購入時にはチェックしておくとよいでしょう。
例えば、消臭剤や殺虫剤、掃除用の洗剤など、生活感があるけれどすぐに手に取れるように置きたいモノはストレージボックスにまとめて収納がポイントです。
おしゃれな収納をキープするには「使ったら戻す」を徹底する
見せる収納でおしゃれに収納できたら、棚をその状態でキープすることが大切です。
モノを置く場所を決めることを「定位置管理」と言います。一つの棚に置くものが決まったら、使った時には元あった位置に戻すことを習慣にしましょう。決まったところにモノがあれば、探す手間がなくなります。また、他の場所に積み重ねたり押し込んだりすると、その場所が使いにくくなります。「使ったら戻す」を徹底して、キレイな状態を維持しましょう
コレクションなど飾っただけで使うことがないお気に入りのモノなら、動くことはありません。新しいものが増えたときや季節によって、入れ替えを楽しむことをおすすめします。
理想の収納ができたら、それを維持することがおしゃれな棚を維持するポイントです。

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アイテムをおしゃれに見せる収納方法
棚に入れるアイテム別に、おしゃれに見せる収納にする方法とコツを見ていきましょう。アイテムにより気を付けるポイントが変わってきます。
本棚をおしゃれに収納するにはルールを決めて
本を見せる収納にする場合は、しっかりルールを決めるとおしゃれに見せる収納ができます。
本が大量にあり、収納に悩むというケースは多いものです。読み返す本や仕事に使う本は、わかりやすく収納しないと探すのに一苦労します。ルールを決めて、探しやすくなおかつ、おしゃれに見える工夫をしましょう。
本棚をおしゃれに収納する基本7つのポイント
本棚をおしゃれに見せる収納のポイントを確認しましょう。
・本の全量を確認して、不要な本は手放す
・大型本やアルバムなどは下の棚に、小さい本は上の棚に
・棚の使いやすい順番は、中段→下段→上段。中段から下段には使う本・読み返す本を入れ、上段は読み返さないかもしれないが、処分したくない本を入れる
・ジャンルで分類し、文庫本、単行本、大型本などにわける
・棚に入れる際は、背の高さの順に並べると落ち着く
・本の背の位置がそろうようにならべると、視線がなめらかに動きすっきりする
・雑誌やパンフレットなど薄くて倒れやすい本は、ファイルボックスに入れて立てる
本棚にも「抜け感」を作るとおしゃれな見せる収納に
本を仕分けて収納したら空いているところはブックエンドなどで止め、空白部分を作ります。雑貨や観葉植物を飾るとおしゃれになります。空間の余白部分が抜け感になります。
観葉植物は棚に置くとおしゃれですが、水やりが面倒であればフェイクグリーンでも十分おしゃれに見えます。緑があるとホッと癒されるので、ぜひお試しください。

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おしゃれな雑貨は飾るように見せる収納を
雑貨を棚に見せる収納をするときは、「飾る」という意識を持つことがおしゃれな収納への第一歩です。十分に余白を取り、少しさみしいかな?と思うくらいが、一点一点の雑貨が際立って見えます。雑貨屋さんやインテリアの本などを参考にするのもいいと思います。
自分の好みの雑貨を並べると、おのずとテイストは統一されますが、色にも気を使いましょう。色遣いは3色にするとまとまり、おしゃれ感がアップします。ナチュラルテイストもカラフルテイストも色は3色です。
ただし、観葉植物を置く場合は、葉っぱの緑は色数に入れなくても大丈夫。観葉植物はインテリアにはとても便利で、どのような色とも相性がいいのです。見せる収納のアクセントにピッタリのアイテムです。
お気に入りの雑貨が見せる収納になると、気持ちが落ち着きます。おしゃれな棚作りで、お気に入りを飾った大切にしたいスペースをつくってください。
キッチンの食品棚の見せる収納は形を揃える収納
キッチンでは、アイテムの形や整えてすっきり見せる収納をするとおしゃれで使いやすい棚になります。
食品は回転が速いため出し入れが多く、気を抜くと雑多になりやすいところです。粉類やスパイス、調味料を見せる収納にする場合は、袋やボトルそのままではおしゃれに見えません。色はバラバラで、袋に入ったものは、使いはじめるとくしゃくしゃになってしまうからです。
スパイスや食品は瓶やキャニスターに入れ替えて、形を揃えるとおしゃれに見えます。瓶やキャニスターはパッキンなどがついていて、密封できるものを選んでください。湿気とダニなどの虫よけになります。
キッチンがおしゃれに整うと、料理中に取りたいものがサッと取れ料理が楽しくなるでしょう。
食器を見せる収納は種類別か形で仕分けて収納
食器を見せる収納にする際には、棚の上で「和洋で分類するか」「形で分類するか」の2択です。
食器が好きな方は、収納に困るほどお持ちの場合があります。一度、すべて出して全量を把握し、使っていない食器や揃っていない食器は、手放して減らすことも一手です。
棚に奥行きがあれば、奥には使用頻度の低い食器を、手前には使用頻度の高い食器を余白を作りながら飾るように見せる収納をして行くとおしゃれになります。
食器を棚に収納する場合は、万が一、落とした際の怪我を防ぐため、高い位置には軽いものを収納します。かごやストレージボックスで、見せたくないプラスチックの保存容器をまとめたり、乾物のストックを入れたりしてもいいでしょう。
お気に入りの食器を、見せる収納にするのは楽しいものです。和食器の肌感や絵付け。洋食器の白さと柄。どちらも味があり、飾るように収納するとそれも一つのインテリアにもなります。
見せる収納をおしゃれにするコツ
オープンな棚で見せる収納をおしゃれに楽しむには、特別なテクニックは必要ありません 。
棚に収納したいものは、自分の好きなモノや必要なモノです。キレイに見せる収納をしようという意識が大切です。
■収納時のコツ
・全体量を把握してものを整理、棚に置いたものを定期的に見直す
・空間(余白)をとって「抜け感」を作る
・オープン棚はホコリがつきやすいので掃除をする、その際にバランスなどを再チェック
・収納するものと量に合った棚を選ぶ、将来モノが増えるのであればその分も見込む
【実例紹介】お手本にしたい|おしゃれな見せる収納7選
見せる収納 実例① シェアハウス・グラン三鷹台のラウンジ・キッチンに

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シェアハウスのラウンジ・キッチンで、カウンター付き本棚を活用していただいています。
カウンター付き本棚は、キッチンとラウンジを仕切る形で、本棚部分を食器棚として、カウンター部分を炊飯器の台として利用されています。

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キッチン側からも、ラウンジ側からも取り出しやすいように背板のない収納棚が活用されているのですが、見せる収納としても機能しています。
キッチン側からは洗った食器をそこに並べラウンジ側からはそれをピックアップできる形です。

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見せる収納 実例② 漫画家のための作業・閲覧スペース

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漫画を中心に編集、出版物、各種コンテンツの制作を行う(株)シュークリーム様のオフィスで、壁一面の本棚をご利用いただいております。
漫画の編集社であるため多くの漫画家が実際に訪れそこで編集者と打合せをしたり、また日常的な仕事場から離れ気分を変えて仕事をしたり、あるいは参考書籍を開いたりという漫画家のためのスペースになっています。

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本棚は必要に応じて、この閲覧室の中を間仕切ることができるように、キャスター付きの本棚も活用されています。
漫画はジャンル別、サイズ別などに分類され、整然と配置されており、探しやすい見せる収納になっています。

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見せる収納 実例③ スノーリゾート瑞穂ハイランドのラウンジに

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リゾートホテルのラウンジに、壁一面の本棚をご利用いただいています。
レストラン、ショップ、ロッカーを兼ね備えたロッジのエントランスのイベントスペースに5台扇型に連続させ、ラウンジを緩やかに間仕切っています。
5台の本棚の両端は壁面に固定されそれに挟まれた3台は左右連結されながら連なっています。そのうちの1台はアナログレコードプレイヤーを置くため2コマ分を取り更にその両側の列には背板をセットしブレース板なしに平面的な剛性を保っています。

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マルゲリータの本棚は、基本的にはそこに書籍を収納する、あるいは壁面収納として本以外の様々なものを収納するために活用されます。しかし、こちらでは、ディスプレイとして見せる収納として機能している部分と、何も収納せずに向こう側を見せるという、珍しい方法で活用されています。

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見せる収納 実例④ DJ・プロデューサー 井上薫さんの仕事場

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DJ・プロデューサー・ミュージシャンとして活動されている井上薫さん。仕事場は、CDとアナログレコードが壁面一杯に収納されています。以前は天井とShelfの間に空間がありました。新しく最上段を増設し、アナログレコード棚には1コマ分、DVDには1コマと余白分を追加し天井まで一杯の棚をご利用いただいています。
増設した棚の固定には、H型金具により連結。強力な両面テープの摩擦で縦材がずれる心配はありません。また、以前よりお使いの下部のShelfと、新しく取り付けた上部のShelfはそれぞれが壁に固定されています。

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そのため、左右・前後方向の動きに極力耐性を持っているのです。
棚に入れたアナログレコード、CDとも形がそろっているので整然ときれいに収まっています。大切なコレクションや仕事にかかわるアイテムを、取り出しやすく、見せる収納ができるShelfの特徴が生かされた収納です。

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見せる収納 実例⑤ ワンルームマンションの壁一面に

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本好きが憧れる壁面一杯の書棚です。Shelfの良さが最大に引き出された見せる収納になっています。コミックをシリーズで揃えて収納すると、本のデザインや色、形がそろうため整然とした本棚になります。

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白がベースの背表紙にカラフルな文字が並ぶコミックですが、デザインがそろうと、これほど詰めてもすっきりきれいに見えます。とてもよい収納例と言えるでしょう。
ベッドの目線の位置に、時計やタブレットが置いてあるのがポイントになっています。使い方に合わせた、物の配置ができるところもShelfのよいところです。

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見せる収納 実例⑥ 窓を塞ぐことなく本棚をレイアウト

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窓がある部屋の壁面を最大に利用したShelfの収納です。窓をふさぐことなく、窓からの光をそのまま取り入れられます。幅をオーダーした天井まである縦長の2コマのShelfと、既成のロータイプの本棚の組み合わせです。2台のShelfがL字に組み合わさっていますが、まるで一台の本棚が入っているかのようにも見えます。

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居室ではなく、家族共有のストレージルームですので収納庫や、ニーズに合わせてフレキシブルに使える部屋に設置されています。
モノを見えないようにしまい込んでしまうと、ないのも同じという状況になってしまいます。オープンな見せる収納棚があると、家族みんなでモノを生かして使えるでしょう。多くのモノを見せながら収納できるShelfの特徴がここでも活用されています。

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見せる収納 実例⑦ 西東京市駅前情報発信拠点「まちテナ西東京」

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こちらの例は、見せる収納というよりは、ディスプレイそのものです。
アンテナショップで、展示販売する地場商品やモノづくりの一品を展示する什器としてマルゲリータ「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を特注でお使いいただいています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_457/
詰め込み過ぎず、十分に空間の余白を取って展示し、おしゃれな雰囲気を持たせています。
商品の持つほっこりとしたイメージと、収納方法がマッチした活用方法になっています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_457/
まとめ
オープンな棚の収納方法をご紹介しました。使いやすさと見た目のおしゃれ感を出すポイントは「アイテムの統一感」「空間の余白」「隠す収納」「使ったら戻す」です。
部屋を有効に使える大容量の壁面棚Shelfで、おしゃれな見せる収納を実現してはいかがでしょうか。
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