私たち日本人にとって、和の趣を感じる空間は、落ち着きと安らぎを与えてくれます。
和室がすでにある方や、和室はないけれども、和風、和モダンのインテリアを楽しみたいという方も多いでしょう。
しかし、和風、和モダンの空間をつくるにあたって、どのような家具を選ぶべきか具体的なイメージが湧かない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、和風インテリア・和モダンとは何かという基本から、おすすめの家具、コーディネートのポイントまでを、詳しく解説します。
また記事の後半では、真似したいおしゃれな実例もご紹介するので、和風インテリアに興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
和風インテリア・和モダンとは?
ここではまず、「和風インテリア」と「和モダン」の言葉の意味について確認しておきましょう。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_471/
和風インテリアとは
和風インテリアとは、日本古来の住空間を意識したインテリアを指します。
畳や障子、襖(ふすま)といった伝統的な建具や自然素材を使うことも多いですが、フローリングの洋風部屋に和風テイストをミックスさせるスタイルも人気があります。
和風インテリアは、全体的に落ち着いた色味と、整然とした美しさが魅力です。
昔ながらの民家や旅館を思わせる趣のある空間は、日常の喧騒から離れ、心を穏やかにしてくれる効果もあります。
和風インテリアの特徴
和風インテリアは、装飾を最小限に抑えたシンプルな構成が特徴です。
空間を形づくる建具や家具には、直線を基調としたデザインが多く、スッキリ整然とした印象を与えます。
障子や襖、畳の縁などに見られる水平・垂直のラインは、視覚的に落ち着いた空間を演出します。
また、華美な装飾よりも素材そのものの風合いや陰影を大切にするのが特徴で、自然素材と調和する控えめな佇まいが、住まいに静かな美しさをもたらします。
和モダンとは
和モダンとは、伝統的な和の要素と、現代的なデザインや暮らしやすさを融合させたインテリアスタイルです。
古き良き和の落ち着きに、機能性や洗練されたデザインを掛け合わせることで、現代の住宅にも調和する空間づくりが実現します。
和モダンで特徴的なのは、「直線的な美しさ」です。
過剰な装飾を省き、縦横のラインを活かした家具や建具を配置することで、空間全体が整い、視覚的にもすっきりとした印象に仕上がります。
和モダンのスタイルは、都会のマンションや洋室中心の間取りにも違和感なく取り入れられるため、近年人気が高まっています。
レトロ・アンティークとの違い
和モダンと混同されやすいのが、レトロやアンティークといったインテリアスタイルです。
レトロやアンティークは、懐かしさや時代感を前面に出すことに重点が置かれ、多くの場合、過去のデザインをそのまま活かしています。
その一方、和モダンは「伝統と現代の融合」を意識したデザインであり、必ずしも古さをストレートに表現するものではありません。
レトロやアンティークの家具を使うこともありますが、それらを現代的な生活スタイルとバランスよく組み合わせ、今の暮らしに馴染ませるのが和モダンの特徴です。
また、レトロ・アンティークのインテリアスタイルは、装飾の多いデコラティブなものになることが多々あります。
反対に、和モダンではそのような装飾性よりも、ミニマルで機能的な美しさ、そして余白の使い方が重視されます。
和風インテリア・和モダン・和室におすすめの家具
現代の和風インテリア・和モダン・和室といった空間には、無駄を削ぎ落としたミニマルで機能的な家具がよく似合います。
直線的なデザインや天然素材を活かした構成は、空間に落ち着きと洗練を与えてくれるでしょう。
ここでは、そんな和風インテリアにマッチするおすすめ家具を、用途ごとに詳しくご紹介します。
座卓
和風インテリアに合わせやすい家具として、まずは「座卓」が挙げられます。
座卓は、床に座って使うロータイプのテーブルです。畳など床に直接座る和の生活スタイルと相性がよく、部屋全体の視線が自然と下がり、天井が高く感じられる効果もあります。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/tavola/ztk_index.html
たとえばマルゲリータの「Tavola 座卓」は、和の雰囲気を損なうことなく、現代の空間にも馴染むデザインが魅力です。
天板と脚には天然木の無垢材を使用しているため、木の自然な風合いがそのまま活かされ、使うほどに味わいが増していきます。
シャープで直線的なデザインは、視覚的にも圧迫感がなく、ミニマルで整然とした印象になるため、和室はもちろん、フローリングや洋室との相性も抜群です。
「幅2400 × 奥行900 mm」「幅1800 × 奥行900 mm」「幅1500 × 奥行900 mm」の3サイズが展開されているので、使用人数や空間の広さに合わせて選べます。
文机
「文机(ふづくえ)」は、床に座って使うことを前提とした小ぶりな机で、読書や書き物など、静かな時間を過ごすのにぴったりな和風の家具です。
コンパクトなサイズ感のものが多く、和室に置いても圧迫感がないため、空間に余白を残しつつ、自分だけの落ち着いた作業スペースを確保できます。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/tavola/fzk_index.html
たとえば、マルゲリータの「Tavola 文机」は、シンプルな構造と直線的なデザインが魅力で、ノートパソコンでの作業にも最適なコンパクトデスクです。
奥行きが450 mmとスリムな設計なので、壁付きで置いても邪魔になりません。
1500mm・1800mm・2400mmの3種類の幅が展開されているので、使用人数や用途に合わせて選べます。
パーテーション
パーテーションは、空間を仕切ることで用途を限定したり、視線を遮ったりするためのアイテムです。
和室や和モダン空間では、部屋全体を大きく区切らずに、柔らかく「間」を作る使い方が好まれます。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/cavalletto/prt-01_index.html
たとえば、マルゲリータの「Cavalletto パーティション」は、アクリルパネルを挟んだ木製フレームで構成される、和風インテリアに合わせやすいアイテムです。
アクリルパネルは片面がマット調で反射せず、もう片方は平滑で反射する仕上がりになっていて、向こう側の気配だけを柔らかく伝えてくれます。
【障子スクリーン-H(横桟)】

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/cavalletto/prt-02h_index.html
また、建具職人が作る、破れにくい丈夫な強化障子紙「ワーロン紙」を使用した「障子スクリーン」も人気です。
どちらのタイプも折りたたみ式でコンパクトに収納でき、底部にキャスターを取り付ければ移動式パーテーションとしても使えます。
【障子スクリーン-V(縦桟)】

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/cavalletto/prt-02v_index.html
コートハンガー
和風インテリアにおいて、衣類を一時的に掛けておけるコートハンガーは便利なアイテムです。
特に来客時や季節の変わり目には、脱いだ上着や羽織をサッと掛けておけるスペースがあると、暮らしの快適さがぐっと高まります。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/cavalletto/ch_index.html
たとえば、マルゲリータの「Cavalletto コートハンガー」は、シンプルな木製フレームが美しいアイテムです。
2枚の木製フレームを蝶番で合わせ、イーゼルのように脚を開いて安定させるミニマルな構造ながら、必要な強度と安定性を備えています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/cavalletto/ch-l_index.html
また、部屋の隅を利用できるL字型の「Cavalletto 衣桁屏風型ハンガーラック」もラインナップされています。
日本の伝統的な衣桁(いこう)をモチーフにデザインされており、自由な角度に調整して使用できます。
照明
和風インテリアの空間づくりでは、照明の選び方が空気感を大きく左右します。
柔らかな光と陰影、そして素材のあたたかみを活かした照明を選ぶことで、落ち着きのある空間を演出できるでしょう。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/akari/1a.html
たとえば、マルゲリータが取り扱う「AKARI」シリーズは、世界的に評価される彫刻家イサム・ノグチによってデザインされた、和モダンに合う照明コレクションです。
手漉きの和紙と竹を用いた軽やかな構造が特徴で、明かりを灯すとふんわりとしたやさしい光が広がります。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/akari/uf2-31n.html
スタンドライトやペンダントシェード、フロアスタンドなど多彩なバリエーションがあるため、空間のテイストや用途に合わせて選べます。
どのモデルも和室・和モダン空間との相性が良く、日常のひとときに癒しの明かりを添えてくれるでしょう。
収納
和風インテリアの空間では、家具の高さを抑えて視線を低く保つことが効果的です。
そのため、収納家具もロータイプを選ぶことで、部屋全体にゆとりを持たせ、広々とした印象を演出できます。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-ar-low_index.html
たとえば、マルゲリータの「Shelf ロータイプ本棚」は、腰丈程度のコンパクトなサイズ感ながら、十分な収納力を備えた優れたアイテムです。
書籍や日用品の収納はもちろん、テレビボードや飾り棚としても活用でき、使い方次第で、和室・洋室を問わず自在にフィットします。
木の質感が際立つ仕上がりは、主張しすぎることなく空間に溶け込み、和の雰囲気を引き立ててくれるでしょう。
和風インテリアでの家具コーディネートのポイント
和風インテリアをより魅力的に見せるためには、家具単体の選び方だけでなく、全体のコーディネートバランスも重要です。
素材の質感や色使い、配置の工夫によって、空間に一体感が生まれ、和の美しさを引き立てられます。
ここでは、和空間をより洗練された印象に仕上げるための、家具コーディネートのポイントをご紹介します。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_660/
家具の色数を抑える
和風インテリアでは、空間に落ち着きと統一感をもたせるために、使用する色数を絞るのが基本です。
たとえば、無垢材のナチュラルなブラウンを基調に、藍色や墨色、生成りなどの深みある伝統色を組み合わせると、品のある和モダンな空間が完成します。
色味を統一することで視覚的に空間が整い、過度な主張がなく、家具や小物の1つひとつが自然に馴染みます。
木材などの天然素材を取り入れる
和風インテリアでは、できるだけ天然素材を取り入れることで、空間に温かみと奥行きが生まれます。
木材や畳、和紙や竹などといった天然素材は、使うほどに風合いが増し、経年変化も楽しめるのが特徴です。
たとえば本棚の素材で迷った場合、近代的な印象を与える金属やプラスチックに比べ、天然木の本棚の方が和空間に馴染みやすくなります。
また、照明には和紙や竹などを使ったこだわりのアイテムを選ぶことで、光の柔らかさと素材感が調和し、和モダンな雰囲気を高めてくれるでしょう。
低い家具を選んで視線を低く保つ
和風インテリアでは、「視線の高さ」を意識した家具選びが大切です。
特に、床に座る生活スタイルの場合は、家具の高さを低めに抑えることで、空間に開放感が生まれ、より広々と感じられます。
たとえば、座卓やロータイプの本棚など、床との距離が近い家具を中心に構成することで、視線が自然と下がり、リラックスした空間づくりが可能になります。
また、家具の高さに統一感をもたせることで、部屋全体がすっきりとまとまり、調和のとれた印象に仕上がります。
空間に余白を与える
和の空間では、すべてを埋め尽くすのではなく、「余白」を残すことが美しさのポイントになります。
敢えて壁や床に何も置かない「空白の部分」があることで、家具や装飾品が引き立ち、空間全体に静けさと奥行きが生まれます。
飾りすぎない、詰め込みすぎないことを意識することで、日常の中に「間(ま)」の感覚が育ち、暮らしにもゆとりが感じられるようになります。
家具の配置も、詰め込みすぎずバランスを取りながら、余白の美しさを楽しんでみましょう。
和風インテリアに合う家具を設置しているおしゃれな実例
最後に、和風インテリアに合う家具を設置している、おしゃれな実例を3つ厳選してご紹介します。
これから和モダンな空間づくりを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
和風インテリアのおしゃれな実例①
こちらの実例では、和モダンにリフォームされたリビング空間にマルゲリータの「Tavola 座卓」を設置しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_337/
フローリングに設置する家具を最小限にすることで、余白が生まれて過ごしやすい空間に仕上がっています。
フローリングと座卓、そして壁面の本棚の色調がブラウンに統一され、ソファーの藍色が差し色になることで、メリハリの効いた和モダンな雰囲気が演出されています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_337/
和風インテリアのおしゃれな実例②
こちらの実例では、和モダンに仕上げられたモデルハウスの一角に、マルゲリータの「Cavalletto コートハンガー」を設置しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/cavalletto/ch_index.html
天然木を基調に仕上げられた日本家屋を思わせる空間の中、イーゼルのようなコートハンガーが和と洋をつなぐ役割を果てしています。
畳に置いても馴染むデザインなので、用途に応じて場所を変えるなど、フレキシブルな使い方ができる点も魅力です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_272/
和風インテリアのおしゃれな実例③
こちらの実例では、寝室とダイニングを分ける緩やかな間仕切りとして、マルゲリータの「Cavalletto パーティション」を設置しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_287/
屏風のように連なった4枚の木製フレームが和の雰囲気を感じさせつつ、フローリングとも自然に馴染み、リラックスできる空間を形成しています。
パネルの素材には特注で和紙を施したアクリル板を使用し、繊維の陰影による柔らかな表情が加わることで、空間全体を優しい印象に仕上げています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_287/
まとめ
今回は、和風インテリア・和モダン・和室に合う家具をテーマに、おすすめ家具やコーディネートのポイント、実際の設置例までを幅広くご紹介してきました。
和風インテリアは、装飾を抑えたシンプルな美しさと自然素材の風合いが魅力で、空間に落ち着きと品格をもたらしてくれます。
おしゃれで快適な和モダン空間をつくるためには、家具の高さや素材感、色数のバランスに注意し、余白を意識したコーディネートを心がけることが大切です。
今回ご紹介した家具や実例を参考にして、現代の暮らしにもなじむ和の空間を、ぜひご自宅に取り入れてみてください。
マルゲリータの公式サイトでは、今回ご紹介した家具以外にも、色々なおしゃれインテリアを多数ラインナップしています。お客様の使用実例もたくさん掲載されているので、おしゃれで実用的な家具の購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。