オフィスでは、間仕切り壁を置いたら空間の生産性が高まるケースがあります。
従業員の集中力を高めたり、ミーティングスペースとしてゾーニングしたり、あるいは雰囲気を良くするなど、間仕切りを設置する効果はさまざまです。
しかし、どんな間仕切りを設置したら良いのか、コストを抑えるにはどんな方法があるのかなど、「どれを選ぶのが最適か分からない」と悩むケースも多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、オフィスにおける間仕切りの目的や種類、費用の目安、そしておしゃれで機能的なおすすめ商品などについて詳しく解説します。
オフィスのレイアウト改善や働きやすい環境づくりを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
オフィスの間仕切りとは
オフィスの間仕切りとは、広い空間を目的やシーンに合わせて区切るための仕組みを指します。
パーテーションや天井まで密閉させる壁、可動式の家具など多様な形態があり、単に空間を分けるだけでなく、集中力を高めたり、プライバシーを確保したりするなど目的に合わせて間仕切りの方法を選択します。
さらに、デザインや素材に工夫を凝らすことで、オフィス全体をおしゃれで快適な空間へと演出でき、働きやすさと居心地の良さを同時に実現できます。
オフィスに間仕切りを設置する目的
オフィスに間仕切りを設置することには、単なる空間の分割以上の意味があります。
ここでは、代表的な設置目的を3つ確認していきましょう。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_479/
一つの場所の機能を分離するために間仕切りする
例えば、オフィスの一角を間仕切りで仕切ることで、即席の会議スペースや打ち合わせコーナーをつくれます。
壁で完全に区切るよりも柔軟性が高く、必要なときだけ閉じた空間を確保できるのがメリットです。
部署やチームが異なる場合や、執務エリアと来客時の動線などを緩やかに間仕切りすることもあります。
オープンスペースの中でも、周囲の雑音や視線を軽減できるため、会話や議論に集中しやすい環境を整えられます。
また、限られたスペースを有効活用しながら、必要に応じて機能的に切り替えられる点も魅力です。
情報セキュリティのために間仕切った個室をつくる
外部に会話を聞かれたり、資料が見える場所にあると情報セキュリティの面で問題がある場合、間仕切りとして、床から天井までのパーテーションを用いれば、オフィス内に完全な個室を設けることが可能です。
応接室やミーティングルーム、集中作業用のブースとして利用でき、音や視線をしっかり遮断できます。
既存のオフィスを大規模に改装せずとも、間仕切りによって必要な個室空間を確保できるのは大きな利点といえるでしょう。
集中と会話を両立するためにゆるやかに空間を間仕切る
周囲の視線や動きを気にせずに集中力を高めつつ、コミュニケーションを維持したい場合、ゆるやかな間仕切りや可動式の間仕切りが有効です。
キャスター付きの可動式パーテーションは、レイアウト変更に柔軟に対応できる点が大きな魅力です。
完全に区切るのではなく、視線を適度に遮ることで、オフィスに開放感を残しつつゾーニングできます。
イベントやチーム編成の変更などにも対応しやすく、働き方に合わせて自在に空間を再構築できる実用的な選択肢です。
必要に応じて配置を変えることで、業務のスタイルやオフィスの成長に合わせた多様な使い方が可能になります。
オフィスの間仕切りの種類
オフィスの間仕切りにはさまざまなタイプがあり、用途や設置環境に応じて最適なものを選ぶことが大切です。
ここでは代表的な間仕切りの種類について、それぞれの特徴を確認していきましょう。
置き型のパーテーションで間仕切り
「置き型のパーテーション」は、床に直接設置するシンプルなタイプで、オフィスで最も一般的に利用されている間仕切りの一つです。
特別な工事を必要とせず、必要なときに設置して使えるため、空間の用途に合わせて柔軟に調整できます。

会議やイベントの際に一時的な仕切りとして設置されることも多く、使用後は容易に移動や撤去ができます。
シンプルな構造ながらも、多様なレイアウトに対応できる点が特徴です。
ドア付きの置き型のパーテーションで間仕切り
「ドア付きの置き型のパーテーション」は、オフィスで仕切った空間を独立した部屋のように利用できるタイプの間仕切りです。
扉を備えているため、出入りがスムーズに行え、オフィス内に小規模な会議室や来客対応用のスペースを簡単につくれます。

出典:カグクロ公式サイト
施工を伴わずに導入できるので、既存のオフィスにも後から追加しやすく、必要に応じて柔軟に使い分けられる点が特徴です。
天井まで間仕切るアルミ・スチールのパーテーション
床から天井までしっかりと仕切る間仕切り壁として、「アルミ・スチール製のパーテーション」を設置するオフィスも少なくありません。
金属素材を用いているため、耐久性や安定性に優れており、長期的に使用できます。
施工を前提とした設置となるため、簡単に動かすことはできませんが、その分強度が高く、会議室や応接室などの恒常的に仕切りが必要な場所でよく採用されます。
また、遮音性や防火性を備えた製品も多く、機能面でも幅広い用途に対応できる点が特徴的です。
天井まで間仕切るガラスのパーテーション
床から天井までを、透明または半透明の「ガラスのパーテーション」で仕切る例もあります。
ガラスのパーテーションは、視線や音をある程度遮りつつも光を通すため、空間を分けながらも開放感を保てる点が特徴です。

出典:KOKUYO公式サイト
オフィス全体を閉塞的にせずにエリアを分けられるため、会議室や応接室などで多く利用されています。
また、透明ガラスだけでなく、すりガラス調やデザイン性のあるガラスを用いることで、プライバシーを確保しながらスタイリッシュな印象を与えることも可能です。
他の機能を併せ持つ間仕切りの種類
オフィスの間仕切りは、単に空間を分けるだけでなく、収納や防音などの機能を兼ね備えたタイプも数多く存在します。
こうした多機能な間仕切りを活用すれば、限られたスペースを効率的に使いながら、快適さや利便性をさらに高めることが可能です。
ここでは、「収納棚を兼ねるタイプ」と「防音・吸音性能を持つタイプ」の間仕切りについて、それぞれの特徴を確認していきましょう。
収納棚の機能がある間仕切りを活用
収納棚の機能がある間仕切りは、オフィスの空間を区切るだけでなく、収納スペースを同時に確保できる実用性の高いアイテムです。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_347/
一般的なパーテーションは仕切る機能しか持ちませんが、収納棚を間仕切りとして用いることで、資料や備品を効率的に収められます。
特に収納不足になりやすいオフィスでは、壁面本棚やロータイプ本棚を仕切りとして活用することで、空間を無駄なく有効利用できます。
たとえば、両面からアクセスできるオープンシェルフであれば、裏表を問わず収納物を取り出せるため利便性が高く、圧迫感を与えにくいのも特徴です。
収納機能と間仕切りを一体化させることで、働きやすさと整然としたオフィスデザインを同時に実現できるでしょう。
防音・吸音機能があるパーテーションで間仕切り
防音・吸音機能があるパーテーションは、オフィス環境の音問題を解消しながら空間を仕切れる便利なアイテムです。
周囲の雑音を抑えて会話や作業に集中しやすい環境を整えられるため、特に会議室や集中ブースの設置に適しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/caimi/mitesco-set04.html
特に、音の遮断だけでなく、室内で発生する反響や残響を軽減する効果もあるパーテーションであれば、快適な音響環境をつくり出します。
電話やオンライン会議の声が外に漏れにくくなるため、周囲に気兼ねなくコミュニケーションを取れ、オフィス全体の生産性を高めることにもつながります。
さらに、設置方法やデザインの選び方次第で、視覚的な仕切りとしての役割と音環境の改善を同時に実現できます。
機能性とデザイン性を兼ね備えたパーテーションは、働く人に安心感を与え、快適で生産性の高いオフィスを実現させてくれます。
オフィスパーテーションの施工費用
オフィスにパーテーションを導入する際は、本体価格に加えて施工費用も考慮する必要があります。
施工型タイプの場合、設置工事や運搬、場合によっては設計や付帯工事も費用に含まれるため、全体のコストに幅が出やすいのが特徴です。
一般的なアルミやスチールのパーテーションでは、1枚あたり数万円台がボリュームゾーンとされています。
ローパーテーションであれば比較的手頃なものの、天井までのハイパーテーションやガラス仕様などは、全体の費用感も高めになる傾向があります。
施工費用の内訳としては、組立・設置の工事費、搬入・運搬費、設計調整費、場合によっては既存設備の撤去や配線工事などの付帯費用が加わります。
そのため、同じ広さを仕切る場合でも、素材や仕上げ、現場の条件によって総額が大きく変動する点に注意が必要です。
実際にはレイアウトや仕様によって費用が前後するため、複数業者に見積もりを依頼し、詳細を比較検討することが安心につながります。
オフィスの間仕切り・パーテーションの選び方
オフィスのパーテーションを選ぶ際は、利用目的を整理しておくことが欠かせません。
短期利用や柔軟なレイアウト調整には「置き型」や「可動式」が便利で、音やセキュリティを考慮するなら「スチール」や「ガラス」といった施工型も検討できます。
コストを意識するなら、リユース品の導入や、短工期で済む施工方法を選ぶことで予算を抑えやすくなることもあります。
さらに、造作壁との比較や、撤去・廃材処理費なども含めた総額を見極めることが大切です。
最近では、収納棚を兼ねたタイプなど多機能な間仕切りも登場しており、限られた空間をより効率的に活用したいオフィスに適しています。
おすすめのオフィス間仕切り
オフィスの間仕切りは、空間を区切るだけでなく、働きやすさやデザイン性を高められる重要なアイテムです。
設置のしやすさや機能性に加え、収納や防音といった付加価値を備えたタイプも増えており、用途や環境に合わせて選ぶことで効率的なオフィス空間を実現できます。
ここでは、オフィスの多様なニーズに応えるおすすめの間仕切りを3つご紹介します。
おすすめ① 収納機能を持つ間仕切り
マルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚」シリーズは、収納と間仕切りの機能を兼ね備えた大容量本棚です。
空間を仕切りながら書籍や資料を整理できるため、省スペースで効率的なオフィスづくりを可能にします。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_452/
奥行きは180mm・250mm・350mmの3種類から選べ、収納物や設置環境に合わせたオーダー加工にも対応しています。
さらに背板のないデザインを採用しているため、オフィス中央に配置して両側から利用することも可能です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_458/
上記写真のオフィスでは、フロア内に4面が本棚で囲まれたワークスペースをつくり、機能性と快適性を両立した空間になっています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_458/
格子状に組まれた構造は強度に優れ、並べられたアイテムが空間全体に統一感とリズムを与えます。
機能性とデザイン性を両立した「Shelf」は、収納を活かした間仕切りを求めるオフィスに最適な選択肢といえるでしょう。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_746/
おすすめ② 吸音パネルの間仕切り
caimi(カイミ)の「SNOWSOUND(スノーサウンド)」は、デザイン性と高い吸音性能を兼ね備えた吸音パネルです。
オフィスの空間を仕切りながら周囲の雑音を抑え、静かで快適な環境を実現できます。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/caimi/
パネル内部は異なる密度の繊維で構成されており、高音域から低音域まで幅広い音を効率よく吸収します。
薄型でありながらも、ISO規格に準じた音響テストで性能が確認されており、実際のオフィス環境においても効果を発揮します。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/caimi/mitesco-set04.html
また、フレームや縫い目のない均一な表面デザインは、空間に自然に溶け込み、モダンで洗練された印象を与えます。
表裏どちらからも同じ仕上がりで使えるため、配置の自由度が高い点も魅力です。
「SNOWSOUND」を取り入れることで、会議室や集中スペースをより機能的かつ快適に整えられるでしょう。
おすすめ③ 和風インテリアの間仕切り
マルゲリータの「Cavalletto」シリーズは、日本の伝統的な美意識を現代的に取り入れた収納・間仕切りアイテムです。
天然木無垢材を用いたフレームは、落ち着いた色合いと温かみを兼ね備え、オフィスや店舗に和のテイストを柔らかく添えます。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/cavalletto/prt-01_index.html
くもりガラス風で光をやわらかく透過する屏風型パーテーションや、強化障子紙「ワーロン紙」を使った障子スクリーン(横桟・縦桟タイプ)がラインナップされています。
どのモデルも、視線を遮りつつも光を通すため、空間を明るく保ちながら上品に仕切ることが可能です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/cavalletto/prt-02h_index.html
デザイン性と機能性を兼ね備えた「Cavalletto」は、オフィスに落ち着いた雰囲気や日本らしいアクセントを加えたい方におすすめの間仕切りです。
まとめ
今回は、オフィスにおける間仕切りの目的や種類、施工費用の目安、さらに収納や吸音といった機能を兼ね備えたおすすめの間仕切りについてご紹介しました。
間仕切りは単に空間を分けるだけでなく、集中できるワークスペースの確保や応接室の設置、オフィス全体の雰囲気づくりに大きな役割を果たします。
置き型や可動式、アルミ・スチール製、ガラス製など多様な選択肢があるため、それぞれの特性を理解したうえで目的に合ったタイプを選ぶことが重要です。
さらに、収納棚を兼ねるタイプや吸音パネルを取り入れることで、省スペース化や快適な音環境の整備にもつながります。
今回ご紹介した内容を参考に、オフィスの用途や働き方に合わせた間仕切りを導入し、より機能的で居心地の良い空間づくりを検討してみてください。
マルゲリータの公式サイトでは、今回の事例で取り上げた間仕切りやパーテーション以外にも、色々なおしゃれインテリアを多数ラインナップしています。デザイン性と実用性を兼ね備えた家具を取り入れたい方は、ぜひチェックしてみてください。