間仕切りで使う(オフィス編)

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オフィスランドスケープとは間仕切りの少ないオープンな空間を持つオフィスを言います。言い方を変えればオフィス全体が一目で見渡せるスタイルの構成で専用の廊下の様なものがなく、結果従来の個々のオフィスよりも密度が高く、効率的な作業環境が得られます。
従業員間のコミュニケーションは円滑に行え、アイデアの共有やプロジェクトの円滑な進行が効果的に行えます。またレイアウトの変更が比較的容易であり、部屋を作り込んでしまうオフィスに比べるとこの先に起こるであろう様々な事象に対しても比較的柔軟な対応が可能です。必要に応じてデスクや家具の配置を変更すれば、チームのニーズに迅速に対応でき、更に従業員同士の視覚的なつながりを促進させます。これにより、チームワークが強化され、全体的なプロジェクトの進捗がスムーズになります。

オフィスに間仕切りを入れるメリット

【File 746】限られた空間を全て有効に使う - Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm - マルゲリータお客様事例

来客のためのスペースと執務スペースを分けることができる

来客用スペースと執務スペースを分けるためにはパーティションや仕切りを使用して、来客エリアと執務エリアを明確に区別します。これにより、視覚的な分離が生まれ、雰囲気が異なるスペースが作られます。また来客エリアには快適で洗練された家具を配置し、リラックスした雰囲気を演出します。一方で、執務エリアには機能的で効率的な家具を配置して作業しやすい環境を整えます。

プライバシーの確保

間仕切りを使用することで、個々の作業スペースや会議室などが視覚的に分離され、プライバシーが確保されます。これは特に個人の集中力を高め、仕事の効率を向上させるのに役立ちます。

雑音や騒音の軽減

間仕切りは音を吸収し、反射を減少させるので、オフィス内での雑音や騒音を軽減する役割があります。これにより、静かで集中しやすい環境が提供されます。

間仕切りを使用することで、個々の作業スペースや会議室などが視覚的に分離され、プライバシーが確保されます。これは特に個人の集中力を高め、仕事の効率を向上させるのに役立ちます。

柔軟性と調整可能性

移動可能な間仕切りを使用することで、オフィスの配置を柔軟に変更できます。変化する業務のニーズに対応しやすく、スペースを効率的に活用できます。

チームワークとコラボレーション

グループやチーム単位での作業を支援するために、特定のエリアにチーム専用の間仕切りを設けることができます。これにより、コミュニケーションが円滑になり、効果的なコラボレーションが促進されます。また間仕切りを使用することで、オフィス内が視覚的に整理され、スペース全体が整然とした印象を与えます。これは作業環境の品質を向上させ、従業員の心理的な快適性に寄与します。

オフィスに於ける間仕切りの種類

置き型パーティション

間仕切りを使用することで、個々の作業スペースや会議室などが視覚的に分離され、プライバシーが確保されます。これは特に個人の集中力を高め、仕事の効率を向上させるのに役立ちます。特に吸音効果のある間仕切りを使用すると音を吸収し、反射を減少させるので、オフィス内での雑音や騒音を軽減する役割があります。これにより、静かで集中しやすい環境が提供されます。

また移動可能な間仕切りを使用することで、オフィスの配置を柔軟に変更できます。変化する業務のニーズに対応しやすく、スペースを効率的に活用できます。

またグループやチーム単位での作業を支援するために、特定のエリアにチーム専用の間仕切りを設けることができます。これにより、コミュニケーションが円滑になり、効果的なコラボレーションが促進されます。ただし、完全なプライバシーの提供や音の遮断に関しては限定的であることや、オープンなコミュニケーションを制限する可能性があることなどが挙げられます。したがって、オフィスの特定のニーズや環境を考慮する必要があります。

スチール、アルミパーティション

パーティションは、個々のデスクや作業エリアを区切ることで、従業員のプライバシーを保護し、集中力を向上させます。オープンオフィス環境においても、一定の仕切りがあることで、個人の作業スペースが確保されます。またパーティションは、チームや部門ごとにグループ化されたスペースを作り出し、コミュニケーションや協力を促進する役割を果たします。同じエリアに働く人々が簡単に情報を共有できるような配置が可能です。

ガラスパーティション

ガラスパーティションは透明な素材を使用しており、オフィス内の視覚的な開放感を維持します。これにより、光の透過や広々とした雰囲気を生み出し、従業員が自然な明るさを感じることができます。
各ガラスパーティションは、プライバシーを確保するためにフロスト加工やデザインのパターン、ブラインドなどが施されることがあります。これにより、透明性と必要なプライバシーを両立させることが可能です。ガラスは耐久性があり、クリーニングやメンテナンスが比較的容易です。これにより、オフィス内の清潔さが保たれます。ただし、ガラスパーティションには完全なプライバシーの確保が難しいという制約があり、適切なブラインドやフロスト加工が必要です。また、コストが他の素材に比べて高いことが考慮される点でもあります。

本棚で間仕切る

本棚を使用することで、オフィス内のエリアをプライバシーを確保しつつ視覚的に仕切ることができます。これにより、個々の作業スペースやチームエリアが定義され、集中力が向上しやすくなります。

本棚は書籍や文書だけでなく、文房具やディスプレイ用品、装飾品などを収納するための効果的な手段です。オフィスの収納スペースを有効に利用することができます。更に移動可能な本棚を使用することで、オフィスのレイアウトを柔軟に変更できます。必要に応じてスペースを再構築することができ、オフィスのニーズに適応できます。

壁一面本棚を使ったオフィス間仕切り

【File 787】天井の高いワークスペース - Shelf 壁一面の本棚 奥行き350mm - マルゲリータお客様の声

オフィスに本棚を置く

本棚に書籍を並べることはもちろんのこと、文房具やディスプレイ用品、装飾品などを収納するための効果的な手段です。オフィスの収納スペースを有効に利用し、散らかりがちなアイテムを整理することができます。また質の高い本や美しい飾りを本棚に飾ることで、視覚的なアクセントを生み出すことができます。これにより、室内空間全体のデザインが引き立ちます。本やアイテムを本棚に収めることで、部屋全体が整理整頓され、スッキリとした印象を与えます。無駄な物が目立たず、使い勝手も向上します。

本棚には書籍やリソースを整理し保管するためのスペースが確保されます。これにより、必要な情報や本にアクセスすることが容易になり、学習や仕事の効率が向上します。

工事を伴わないリノベーション

壁一面の本棚を室内に設置するにあたっては内装工事を必要としません。そもそも内装工事が必要になるケースはそれを行うことでどこかの部位を外す(壊す)、戻す(復旧させる)と言う付随工事が必要な場合です。壁一面の本棚で間仕切りを行う場合はそれを天井に固定するだけの所作なのでそこには内装工事は生じません。これによるコスト削減の効果は大きく一般的に考えられる工事費の1/2から1/3の費用で賄うことが可能になります。
このような手法は、特にクリエイティブな分野で働く企業において、オフィス環境を独創的で快適な空間に変貌させる一環として注目されています。

壁一面本棚を使ったオフィス間仕切りの実例

File452 執務空間とバックヤードの動線を分離する

ワークスペースと通路の仕切りとして、壁一面に配置された2つの本棚が利用されています。ワークスペースからは事務所のバックヤードが見渡せないように設計されており、一方でバックヤードからは必要な資料が手近に見つかるように、機能的かつコンパクトに整理されています。


file573 門型の壁面収納で執務空間と来客用打ち合わせスペースを分離する

新しく移転した編集プロダクションのご紹介です。オフィスの入り口には、これまで手がけた書籍が面出しで展示され、コーナーを曲がると左側の壁面全体を覆う大きな本棚が目に入ります。この本棚は門型に配置され、3つの開口部があります。その開口部をくぐると、来客用の打ち合わせコーナーに続きます。


File399 カウンター付き本棚を梁下まで伸長させる

オフィスのリノベーションにおいて、時折既存の天井を取り外し、その骨組みを露出させるデザインが見受けられます。この手法は主にデザインや設計事務所といったクリエイティブな業態の企業で頻繁に取り入れられています。既存の天井を撤去することで、天井の高さが向上します。これにより、空間全体が開放的で広々とした印象を与えます。天井が高くなると同時に、打ちっ放しのコンクリート天井が露出することで、気持ちの良い空間が生まれます。特に、白く塗装されたコンクリート面が静謐で独自の雰囲気を醸し出します。


File589 展示スペースと執務空間を分離する

オフィスの移転に伴い、全く新しいオフィスデザインが導入され、カタログ棚を兼ねた壁面収納が、ショールームや商談コーナーとしての機能も果たし、同時にオフィス内の空間を使い分ける仕切りとして活用されています。


File787 事務所を平面的に3層に分ける

この空間は、入り口から見て平面的に3つの領域に分かれており、手前には打ち合わせスペース、天井までの本棚を介してワークスペース、そして模型や作業場が配置されています。この空間の特筆すべき点は、設計事務所が必要とするこれらの領域を、壁で厳密に仕切らず、むしろ向こう側に広がる本棚を利用して緩やかに隔てている点です。


File746 限られた空間を有効に使う

このオフィスは、エントランスに十分なスペースを確保し、本棚でL字型に囲んでソファを配置することで、接客スペースとして活用しています。 言い換えれば、オフィスの入口そのものが応接室となっています。 入口は社員や関係者が出入りする必要がありますが、その滞在時間は非常に短いことが一般的です。 同時に、応接スペースや商談を行うエリアも必要ですが、その利用頻度は一日の中では限定的です。 このケースでは、これら全く異なる機能を一つに統合することで、平面的かつ時間的な効率化が実現されています。


File347 ワンフロアオフィスのリノベーション

ワンフロアのオフィスをリノベーション、再構築した例です。ワークスペースや打合せ、資料、設計室などの小部屋に仕切るために、壁一面に本棚を取り入れています。最初に、5台の本棚がフロア全体を大きく仕切ります。これらの仕切りを基に、直交する形で会議室、開発室、資料室などの小部屋が配置されます。このプロジェクトでは、全体に広がるグリッドが基本となり、そのグリッドを構築するのに本棚が重要な役割を果たしています。