パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

「自宅のテラスや庭をもっと活用したい」「屋外で過ごす優雅な時間を作りたい」
このように思ったことはありませんか?

そんな悩みを解決してくれるのが屋外家具です。
しかし、屋外家具と言っても、「パティオファニチャー」「テラスファニチャー」「エクステリアファニチャー」といった呼び名のカテゴリーがあり、どれをどのように選べば良いのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーについて、基礎知識や選び方、おすすめ商品、設置事例などもご紹介します。
屋外家具をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは、いずれも屋外で使用する家具のことです。
しかし、それぞれ使われる場所やニュアンスに少し違いがあります。

まずパティオファニチャーは、スペイン語で「中庭」を意味するパティオ(タイルやレンガ敷きの空間)で使われる家具です。
主にプライベートな場所で使われるため、リラックス感を重視したデザインが多く見られます。

対してテラスファニチャーは、建物から張り出したテラスなどで使われる家具を指します。
住宅に限らず、カフェやレストランの屋外席でも利用されるため、デザインや素材のバリエーションが豊富です。

そして、これらをすべて含んだ最も広い呼び名がエクステリアファニチャーです。

「エクステリア」は建物の外観全体を指す言葉であり、庭、ベランダ、プールサイドなど、屋外空間全体に配置される家具の総称となります。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーの選び方

パティオファニチャー(中庭向け)やテラスファニチャー(テラス向け)、そして総称であるエクステリアファニチャーを選ぶ際、デザインだけで決めてしまうのは失敗のもとです。
屋外は紫外線や雨風にさらされる過酷な環境であり、長く快適に使うためには、以下のポイントをチェックする必要があります。

  • 素材
  • 耐久性
  • 重量(風対策)

ここでは、後悔しないための屋外家具の選び方のポイントを解説します。

素材で考える

パティオファニチャーやテラスファニチャーなど、屋外家具の素材には、アルミ、スチール、天然木、樹脂などがあります。
金属製は耐久性に優れますが、夏は熱く冬は冷たくなります。

樹脂は安価で手入れが楽ですが、紫外線による劣化が早く、安っぽく見えることも。
木製は自然な風合いが魅力ですが、腐りやすかったり、耐候性が低いことが課題でした。

しかし近年、後述する「アコヤ」などの改質木材が登場し、腐りや反りの問題を克服。
金属や樹脂の無機質さが気になる方には、木の温もりを保ちながら高耐久でメンテナンスも少ない改質木材がおすすめです。

雨ざらし・出しっぱなしOKの耐久性

エクステリアファニチャー(屋外家具)は「雨ざらし」が基本です。
屋根があっても横雨や紫外線は避けられないため、耐候性が低い製品は数年でボロボロになってしまいます。

安価な木材は腐りやすく、スチール製品も塗装が剥がれるとサビの原因になります。
長く美観を保つには、過酷な環境に耐える素材選びが重要です。

例えば、防錆加工が施された金属や、水に強く腐りにくい改質木材(アコヤなど)を選ぶのがおすすめです。
従来、木製の屋外家具にはチーク材、アカシア材などが使用されてきましたが、チークはくすんだグレーになってしまう難点があり、アカシアは耐候性に劣るという特徴がありました。

アセチル化木材「アコヤ」は、木材を化学的に安定化させた素材で、水分や紫外線、カビ、腐朽菌の影響を受けにくく、さらに環境にも優しいという特徴があります。
「アコヤ」の素材を活用したマルゲリータの「EXA(イグザ)」シリーズは、屋外で雨ざらしで使用されるだけでなく、サウナ、露天風呂などの高い耐久性を求められる場所に設置されています。

初期費用はかかっても、長期的にコストパフォーマンスは高くなります。

風で飛ばない

テラスや中庭に置くテラスファニチャー・パティオファニチャーは、風で飛ばない重さかどうかも重要です。
掃除のしやすさから軽量なアルミや樹脂製を選びがちですが、軽すぎる家具は強風で吹き飛ばされ、窓ガラスや近隣の車を傷つける事故につながる恐れがあります。

屋外に常設するなら、ある程度の重さは必要です。
構造的に風が抜けるような隙間やリブ状のもので、中身の詰まった無垢の木材や重量のある金属製なら、どっしりと安定して風に飛ばされにくいため安心です。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーの種類

ダイニングテーブルセット

パティオファニチャー・テラスファニチャーの定番として、外で食事や会話をゆったりと楽しむために欠かせない、テーブルとチェアのセット。
「リベッチオ テーブル&チェアーセット」は、素材に軽量で耐久性に優れたガラス繊維強化ポリプロピレンとアルミニウムを採用した製品です。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:青山ガーデン 公式サイト

テーブルは天板を伸縮させることで最大220cmまで広がり、大人数でのパーティーにも対応可能。
チェアは肘掛け付きでゆっくりくつろぐことができ、スタッキング(積み重ね)も可能なため、収納場所にも困りません。

ダイニングテーブル

屋外用のダイニングテーブルは、青空の下で食事や会話を楽しむための中心的存在。
家族や友人が集まる場所だからこそ、大人数で囲める広さと、雨風に耐えうる堅牢さが求められます。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/exa/exa-gt-02-2400-900.html

「EXA(エクサ) デッキテーブル」は、高耐久木材「アコヤ」を天板に贅沢に使用した大型テーブルです。
アコヤは圧倒的な耐久性を誇り、水濡れによる腐敗や、乾燥による反り・割れが極めて少ないのが特徴。

幅2.4メートルの広々とした天板は、6人から8人での利用にもゆとりを持って対応でき、ガーデンパーティーにも最適です。
リブ構成の天板は、水はけも優れており、雨のあとも拭くだけですぐに使用可能。

特別なメンテナンスを必要とせず、長く安心して使い続けられる一台です。

チェア

テラスや庭でくつろぐために最も身近な家具であるガーデンチェア。
常に雨風にさらされる環境で使用するため、座り心地の良さはもちろん、水濡れや湿気に負けない耐久性が求められます。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/exa/exa-sd-03.html

「EXA(エクサ) ガーデンチェア-03」は、座面から脚部に至るまで、すべての部材に高耐久木材「アコヤ」を使用。
アコヤは、特殊な処理により腐朽菌やシロアリへの耐性を飛躍的に高めた天然木で、屋外でも腐りや反りのリスクを最小限に抑えます。

最大の特徴は、短冊状の木材を等間隔に並べた「リブ形状」のデザイン。
風に強い構造であるほか、座面と背もたれが一体となった建築的なフォルムが美しく、隙間から雨水が流れ落ちるため水はけも抜群です。

機能美と耐久性を兼ね備え、自宅はもちろん、カフェやリゾート施設でも長く安心して使える一脚です。

ラウンジソファ

ラウンジソファとは、座面が低く奥行きがあり、身体を預けてゆったりとくつろぐために設計されたソファのこと。
パティオファニチャーとして取り入れると、屋外で優雅なリラックスタイムを過ごすのに最適です。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:Kayu style 公式サイト

「フィージーモジュラーSET」は、軽量で丈夫なアルミニウムフレームに、温かみのあるチーク材を組み合わせた屋外対応ソファ。
モダンでありながら自然と調和する落ち着いたデザインが特徴です。

L字の位置を左右で選べるモジュラータイプで、様々なレイアウトに対応できます。

ベンチ

庭やテラスで複数人が並んで腰掛けられるベンチ。
ダイニングセットの一部としても、単独の休憩スペースとしても活躍します。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/exa/exa-gb-2400.html

「EXA(エクサ) ガーデンベンチ」は、幅2400mmの広々としたサイズを持つ屋外用ベンチです。
素材には、座面から脚部に至るまで、高耐久木材「アコヤ」を採用しています。

短冊状の部材を等間隔に並べた「リブ構造」により、座面から脚部までが連続する、建築的でシャープなフォルムを実現。
木材の隙間は雨水を逃がす機能的な役割を果たしつつ、視覚的な軽やかさを演出しています。

また、座面から連続する脚部は「V字型」にデザインされており、横揺れに対する剛性を確保しながら、シャープでモダンな印象を与えます。
ボルトによるノックダウン式で組み立てもスムーズに行え、機能美を追求したフォルムが屋外空間を洗練された印象に仕上げます。

デイベッド

デイベッドとは、ソファとしての機能とベッドの快適さを兼ね備えた家具のこと。
広々とした座面で、靴を脱いで寝転がったり、読書をしたりと、屋外で贅沢な時間を過ごすのに最適です。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:GISELE 公式サイト

「ソープ デイベッド」は、その名の通り石鹸のような楕円形のフォルムが特徴。
幅約2.3mのゆとりあるサイズながら、高さを抑えた設計で圧迫感を与えません。

素材には、高い耐候性を誇る人工ラタン「Durawera®(デュラウェア)」と、ヨットの帆にも使われる「サンブレラ社製ファブリック」を採用。
雨や紫外線に強く、クッションも速乾性を備えています。

シェーズロング

シェーズロングとは、フランス語で「長椅子」を意味し、背もたれに体を預けて足を伸ばし、寝転がるようにくつろげる家具です。
プールサイドやテラスでの読書や日光浴など、非日常的なリラックスタイムを演出します。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/exa/exa-chaise-longue.html

「EXA(エクサ) シェーズロング」は、素材に高耐久木材「アコヤ」を使用した屋外用寝椅子。
一般的なソファのように座面や背もたれが分かれておらず、短冊状の木材(リブ)によって「一枚の連続する面」として構成されている点が特徴です。

緩やかな勾配を描くフォルムが、身体の姿勢を自然に導き、静かな休息を促すよう設計されています。
リブ構造によって通風性が確保されているため、屋外環境においても快適な実用性を備えているのも魅力です。

パラソル(サンシェード)

パラソルやサンシェードは、強い直射日光や紫外線を遮り、エクステリアファニチャーと組み合わせて、日陰とくつろぎの居場所をつくるアイテムです。
機能性だけでなく、空間に立体感を与え、カフェやリゾートのような優雅な雰囲気を演出するアクセントとしても役立ちます。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:ガーデン家具ドットコム 公式サイト

「オーシャンマスターM1ゼロホライズンOCT10」は、屋外の過酷な環境にも耐えうる堅牢な作りが特徴。
天幕に耐久性・耐候性に優れた生地「サンブレラ」を使用し、強い日差しによる色あせを軽減します。

支柱と骨には肉厚なアルミニウムを使用。
強度が高く、サビにも強いのが特徴です。

ハンモック/スイングチェア

ハンモックやスイングチェアは、心地よい揺れに身を委ね、非日常的なリラックスタイムを味わえる屋外家具。
読書や昼寝など、屋外で過ごす時間をより特別なものにしてくれます。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:ラシエスタ 公式サイト

ドイツのブランド・LA SIESTA(ラシエスタ)の「Udine(ウーディネ)」は、自立式スタンドとチェアのセット。
スタンドには森林認証のユーカリ材を使用し、曲線美と耐久性を両立しています。

座面は、肌触りの良いオーガニックコットンと、速乾性に優れた屋外用素材から選択可能。
座るだけでなく寝転ぶこともできる広々とした設計となっています。

ファイヤーピット

ファイヤーピットとは、欧米で親しまれている屋外用の焚き火台のこと。
揺らめく炎を囲んで暖を取ったり、幻想的な夜の雰囲気を演出したりする屋外家具です。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:GISELE 公式サイト

「hofats TRIPLE 120」は、ドイツ製のファイヤーピット。
3つのパーツに分解してコンパクトに収納・持ち運びができる点が特徴です。

素材には時の経過とともに保護錆が出て表面を保護する「コールテン鋼」を採用。
別売りの網を使えばBBQグリルとしても使用可能です。

屋外家具の設置実例

伊東の絶景とプールサイドを彩る、建築的な屋外家具

静岡県伊東市、相模灘を見下ろすゲストハウスのプールサイドに、「EXA アウトドアファニチャー」を導入いただきました。
メインのダイニングエリアには、幅2.4mの大型「デッキテーブル」を配置し、同シリーズの「ガーデン・ベンチ」と「ガーデン・チェア」を組み合わせています。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_938/

ベンチですっきりと見せる一方、個別のチェアを合わせることで、人数や用途に柔軟に対応できる構成です。
大人数でのバーベキューやパーティーでも、ゆったりとテーブルを囲むことができます。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_938/

敷地内の各所には、特徴的なフォルムのデザインチェアも点在。
例えば、プールサイドの水辺には、座高を低く抑えた「シェーズ・ロング」があり、背もたれに大きく身体を預けて足を伸ばせる形状は、遊泳の合間の休息や日光浴に適しています。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_938/

「ジグザグチェア」は、アルファベットの「Z」のような屈折したフォルムが特徴ですが、側面の補強材によって安定した座り心地を確保。
空間のアクセントとしても機能しています。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_938/

他にも、「デッキチェア」や「クレイトチェア」など、用途や形状の異なる家具が、共通の素材感で統一されることで、整然とした屋外空間となっています。
プールサイドを彩るエクステリアファニチャーの好例です。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_938/

葡萄畑を一望するワイナリーの特等席

山形県の「蔵王ウッディファーム ワイナリーコテージ」にて、広大な葡萄畑を見渡す屋根付きデッキに「EXA デッキチェア」を3台設置いただきました。
ダークトーンの床材に対し、アコヤ材の明るいナチュラル色が鮮やかなコントラストを生み出し、幾何学的なフォルムを際立たせています。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_858/

建築家リートフェルトの名作へのオマージュであるこのチェアは、視線を遮らないシンプルなリブ構造が特徴。
その直線的なデザインは、座る人の意識を自然と眼前の風景へと導きます。

移動も容易なため、ゲストは思い思いの場所でワインを片手に、夕暮れ時の美しい葡萄畑を堪能することができます。

軽井沢の四季と暮らす、リビング続きのテラス

浅間山の麓、軽井沢にある戸建て住宅のテラスでの事例です。
リビングの大開口からフラットに続く空間に、「EXA デッキテーブル」と「EXA デッキチェア」をテラスファニチャーとして導入していただいています。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_786/

湿気が多く寒暖差の激しい軽井沢ですが、アコヤ材を使用したこの家具は水分や腐食に強く、美しい風合いを長く保ちます。
経年変化でグレーに色づいた床のデッキ材との対比が、その耐久性の高さを物語っています。

パティオファニチャー・テラスファニチャー・エクステリアファニチャーとは? 屋外家具を徹底解説

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_786/

また、細い部材を組んだリブ構造は、雨上がりの水はけが良く、強風を逃がす効果もあります。
手入れの手間をかけずに、四季折々の自然を愛でる贅沢な時間を楽しむための、実用的なアウトドア家具です。

まとめ

今回は、パティオファニチャー(中庭向け)・テラスファニチャー(テラス向け)・エクステリアファニチャー(屋外家具の総称)について、基礎知識から選び方、種類、設置実例までご紹介しました。
屋外家具は、庭やテラスを「第二のリビング」へと変え、暮らしに潤いを与えてくれる存在です。

特に、アコヤのような高耐久な木製家具を選べば、自然と調和する温かみと実用性を両立し、長く美しい景観を楽しめます。
今回紹介した内容を参考に、理想の屋外空間作りに役立ててください。

マルゲリータの公式サイトでは、今回紹介した屋外家具以外にも、色々なインテリアを多数ラインナップしています。
お客様の使用実例もたくさん掲載されているので、おしゃれで実用的なインテリアの購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。