屋外家具

SERIES

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マルゲリータの屋外家具シリーズは、特に「腐らない木材」として国際的に認められたアセチル化木材を使用することで、他の家具と一線を画しています。ここではその特徴と種類についてご説明いたします。

特徴

腐らない木材「ACCOYA®」

このシリーズで使用している木材は、すべてアセチル化処理された「ACCOYA®」木材です。アセチル化とは、木材中の親水性(水分を吸いやすい性質)を持つ水酸基(-OH)を疎水性のアセチル基(-COCH3)に置き換える化学処理です。この処理により、木材の性能が飛躍的に向上し、特に疎水性の向上により「腐らない木材」として国際的に認められています。アセチル化処理は自然界に存在する成分を使用しているため、環境負荷も最小限に抑えられています。(ACCOYA®は、ACCSYS Group-Titan Wood社の登録商標です。)

ポストテンションによる構造

このシリーズでは、連続する部材をテンションボルトで固定するポストテンション工法を採用しています。この工法により、平面に水が溜まらない構造を実現しています。

写真:EXA デッキテーブル幅2400×奥行910mm

ノックダウン式

このシリーズの家具はすべてノックダウン式で、お客様ご自身で組み立てていただく仕様です。これにより、配送時の荷姿をコンパクトに保つことができ、現地での組み立てにより構造的な仕組みを理解しやすくなります。その結果、テンション材の緩みや面材の変形もご自身で簡単に調整することができます。

種類

デッキテーブル

EXA(イグザ)デッキテーブル」は、連続する長いリブで構成された天板を、リブとリブの隙間に挟まれた連続する三角形の板材が支える構造のガーデンテーブルです。三角形の先端を地面に対して爪先立ちするように設置し、テンション材に沿ってテーブルの奥行を調整できることから3タイプのバリエーションを持たせています。

ガーデンチェア02

EXA(イグザ)ガーデンチェア-02」は、座面を支える4本の脚が鉛直荷重と水平荷重を受ける設計で、背凭れの屈折点の位置をずらすことで、モーメントのかかり方と力の分布を最適化しています。これにより、快適で安定した座り心地を実現しています。

ガーデンチェア03

EXA(イグザ)ガーデンチェア-03」は、ガーデンチェア02の背面を同じ断面の板材で連続させ、一枚の面として地面に着地させたデザインです。背面板と座面が主要な構成要素であり、前方の2本の脚は座面を支える役割のみを果たします。軽快な印象を保ちながら、構造的な役割を果たしています。

デッキチェア

EXA(イグザ)デッキチェア」は、リートフェルトの名作レッドアンドブルーチェアのデザインを基に、座面と背凭れをステンレス線材を通して緊張させたリブで構成しています。サウナや露天風呂での使用に適した耐候性の高い素材で、入浴体験の快適さを支える役割を果たします。

クレイトチェア

EXA(イグザ)クレイトチェア」は、リートフェルトのクレイトチェアを基に、レッドアンドブルーチェアよりも座面が長く、座り心地はやや劣りますが、試作段階のデザインとしての特徴があります。色が塗られていないものもあり、レッドアンドブルーチェアへの発展を感じさせるデザインです。

ジグザグチェア

EXA(イグザ)ジグザグチェア」は、リートフェルトのジグザグチェアのデザインを基に、3箇所の屈折点から成り立つこの椅子を、連続するリブに置き換えた屋外用の椅子です。ジグザグチェアはその見た目の圧倒的な不安定感が特徴で、屈折点の接着強度に依存する緊張感があります。座ると壊れるのではないかという不安感が緊張感に繋がり、椅子に座ることによって得られる安息感を消し去るほどの空気を持っています。

設置実例

File808 奈良井宿 個室露天風呂のととのい椅子


File858 ワイナリーのオープンデッキに


File786 軽井沢、そのアウトドアリビング


File752 屋上テラスの木製デッキテーブル


File284 屋上テラスの雨に濡れても腐らない木製テーブル


実例に関連するプロダクト