近年、テレビは地上波放送を見るほか、YouTubeを観たり、サブスクリプションサービスで映画を楽しんだりと、色々な用途で使われます。そのため、リビングなどに大型テレビを設置すれば、家族みんなにとって居心地の良い空間づくりができるでしょう。
しかし、リビングなどに大型テレビを置く場合、設置方法はさまざまで、テレビボードに置くのが良いか、壁掛けテレビが良いか、はたまた他の手段があるのか、購入時に悩んでしまう方も多いでしょう。
大型テレビを置く際におすすめなのは、壁面収納などと組み合わせることです。テレビと収納を同居させることによって、テレビまわりのデッドスペースを大容量の収納にすることができます。
この記事では、大型テレビと収納のおすすめのスタイルや、おしゃれに組み合わせている事例をご紹介します。これからリビングなどに大型テレビを設置予定の方は、ぜひ参考になさってください。
大型テレビのテレビボードや壁面収納の種類
大型テレビを設置する際の選択肢は、代表的なテレビボードを含め、以下の7種類が想定されます。
- テレビボード
- 壁面収納
- リビングボード
- ハイタイプテレビ収納
- ローボード
- 壁掛けテレビ
- コーナーテレビ台
リビング空間に大型テレビを設置し、快適な空間に仕上げるためには、それぞれの特徴を理解したうえで、最適なものを選ぶことが大切です。それぞれの特徴や違いについて、以下で順に確認していきましょう。
テレビボード
テレビボードとは、テレビを見やすい高さに置くことを目的とする家具です。もしテレビを床に直接置いた場合、テレビの画面位置が非常に低いので、床に座った状態でも座高よりテレビ画面が低く、テレビが見にくくなります。
一方で、適切な高さのテレビボードにテレビを置くことで、テレビ画面をソファや椅子に座った状態で見やすい高さにできます。また、テレビボードは天板にテレビを置き、その下はAV機器などを置くため、キャビネット収納になっていることも多いです。
テレビボードには、リビングなどのインテリアとしての側面もあるので、テレビのデザインに合う、おしゃれなものを選ぶようにしましょう。
壁面収納
壁面収納とは、壁に設置するタイプの収納家具で、大きな開口部があるものであれば、テレビ台として使うこともできます。
リビングなどの壁面は、デッドスペースとして手付かずにされることが多いですが、壁面収納を設置すれば、大ボリュームの収納スペースを確保できます。
そして、その一部をテレビ台としても使用すれば、より省スペースで快適な空間づくりができるでしょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_360/
リビングボード
リビングボードとは、リビングに設置される収納家具の総称です。リビングで使うことの多い日用品やAV機器などを収納する用途のほか、テレビ台として兼用されることもあります。
リビングボードをテレビ台として使うと、コンパクトなスペースにテレビと収納スペースを同居させられます。デザイン性の高いリビングボードを置けば、リビング空間をおしゃれにする効果も得られるでしょう。
ハイタイプテレビ収納
ハイタイプテレビ収納とは、テレビを収納する前提でつくられている、背の高い収納棚です。ハイタイプと呼ぶ場合、明確な定義はありませんが、一般的には180~200cm以上のものを指します。
ハイタイプテレビ収納を設置すれば、テレビを設置できるだけでなく、天井付近までを収納スペースとして活用できます。また、ハイタイプテレビ収納を、前述した壁面収納として使うアイデアもあります。
壁面に天井近くまであるハイタイプの収納棚があれば、収納スペースの確保はもちろん、見た目にも重厚感があっておしゃれな雰囲気になるでしょう。
ローボード
ローボードとは、背の低いつくりをしているテレビ台兼収納棚です。
最初に挙げたテレビボードの一種ですが、ローボードと名称が付いている場合、たいていソファや床に座った状態で見やすいよう、高さが低く設定されています。
ローボードは、テレビ台の下の空間が収納棚になっていて、AV機器などを収められる製品が多いです。ただ、背が低いコンパクトなつくりである分、収納量は限られてくるので、大量に収納したい場合は注意しましょう。
壁掛けテレビ
壁掛けテレビとは、名前の通り壁に直接掛けて使用するテレビです。
壁掛けテレビを設置する大きなメリットとして、テレビ台が不要である点が挙げられます。また、壁にテレビが収まっている姿がスタイリッシュで、おしゃれな雰囲気を演出しやすい点でも人気があります。
ただし、壁掛けテレビは、壁に専用の金具で固定するため、テレビを取り外すと跡が目立つ点に注意しましょう。また、テレビの場所を移動したい場合は、新たに壁に金具を取り付けるなど、手間や時間がかかります。
そのため、一箇所で長く使う前提であれば良いですが、先々模様替えなどでテレビの場所を変える可能性がある場合は、他の方法も検討すると良いでしょう。
コーナーテレビ台
コーナーテレビ台とは、部屋の角にテレビを設置することに特化したテレビボードです。一般的なテレビボードは、テレビの形状に合わせて、たいてい横長の形をしています。
一方でコーナーテレビ台の場合は、部屋の角にぴったり収まるよう、三角形をしていることが多いです。コーナーテレビ台の最大のメリットは、角のスペースを有効活用できる点にあります。
部屋の角はデッドスペースになりやすいので、テレビを置けば、他のスペースを広々使えるようになるでしょう。ただし、コーナーテレビ台はコーナーに特化した形状なので、設置場所が部屋の角に限定される点に注意が必要です。
大型テレビと収納のおすすめのスタイル
大型テレビと収納を両立させたい場合、壁面を有効に使える壁一面の収納がおすすめです。大型テレビと壁一面収納の主なメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
- スペースを有効活用できる
- テレビボードを別途購入する必要がない
- ロータイプにすれば圧迫感がなく収納量を確保できる
各メリットの詳細について、以下で順に確認していきましょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_647/
大型テレビと壁一面収納のメリット① スペースを有効活用できる
大型テレビと壁一面収納を設置すると、リビングなどのスペースを有効活用できます。リビングは家族全員がリラックスして過ごす空間なので、フリーなスペースが広ければ広いほど、居心地の良さに直結します。
大型テレビと壁一面収納を設置すれば、テレビの設置スペースと収納が両立されるので、他の空間がすっきりするでしょう。
大型テレビと壁一面収納のメリット② テレビボードを別途購入する必要がない
大型テレビを壁一面収納に設置すれば、テレビボードを別途購入する必要がない点も大きなメリットでしょう。テレビボードの金額は、メーカーによって前後するものの、決して安くはありません。
そのため、テレビボードを購入せずに済めば、その分浮いたお金を他のことに使ったり、貯金にまわしたりできるでしょう。
また、テレビボードはテレビを置く用途にしか使えませんが、壁一面収納であれば、テレビ以外に色々なものを収納できます。先々テレビを処分したり、違うサイズのテレビに買い替えたりすることも想定すると、壁一面収納のメリットは大きいといえるでしょう。
大型テレビと壁一面収納のメリット③ ロータイプにすれば圧迫感がなく収納量を確保できる
大型テレビと壁一面収納は、設置場所との相性によっては、部屋に圧迫感を与えてしまう可能性があります。しかし、腰丈程度の高さのロータイプにすれば、圧迫感がなく十分な収納量を確保できます。
また、ロータイプの壁面収納を設置する場合は、底部にキャスターの付いた移動式もおすすめです。移動式壁面収納なら、部屋を模様替えしたり、気分を変えたりしたい際、簡単に場所を移動できます。
大型テレビと壁一面収納のおしゃれな事例5選
ここでは、大型テレビと壁一面収納をおしゃれに設置している事例を、厳選して5つご紹介します。
これからリビングなどに大型テレビを設置予定の方は、ぜひ参考になさってください。
大型テレビと壁一面収納のおしゃれな事例①
こちらの事例では、リビングの壁一面にマルゲリータの「Shelf(シェルフ)壁一面の本棚 奥行350mm」と「Shelf 開口部のある本棚」を並べ、開口部に大型テレビを設置しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_647/
壁面本棚のうち、開口部のある本棚は、上部にあるエアコンと吹き出し口を避けるように加工されています。
反対側の本棚は、幅を4コマに調整することで、壁面全体を収納スペースとして最大限に有効活用しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_647/
大型テレビの周辺には、併せて使うAV機器やゲーム機などがまとめられていて、使い勝手の良いリビング空間に仕上がっています。
大型テレビと壁一面収納のおしゃれな事例②
こちらの事例では、戸建て住宅のリビングコーナーに、マルゲリータの「Shelf(シェルフ)壁一面の本棚 奥行350mm」と「Shelf 開口部のある本棚」をL字に並べ、大型テレビを設置しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_491/
リビングコーナーにテレビを設置する場合、一般的には角の部分を避けるか、コーナーテレビ台を使うことが想定されます。
しかし、このようにL字に大きな収納棚を設置し、そこに大型テレビを置けば、コーナーの壁面を余すことなく有効活用できます。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_491/
L字に並んだ本棚はいずれも、奥行350mmと余裕があるサイズなので、美術書や画集などの大型本や、LPレコードなども問題なく収納できます。
大型テレビと壁一面収納のおしゃれな事例③
こちらの事例では、マンションのリビングの壁一面に、マルゲリータの「Shelf(シェルフ)開口部のある本棚」と「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を連結し、大型テレビを設置しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_486/
本棚は、床から梁までの高さをいっぱいに覆っていて、最も左端の列は壁のサイズに合わせて調整されています。
テレビが置かれた開口部は、ゆとりのあるサイズになっているので、サウンドバーなどの周辺機器を一緒に設置し、快適なテレビ視聴環境に仕上がっています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_486/
本棚のグリッドに目を向けると、棚に段差を付ける「本棚の中の棚」が重点的に使われ、本を前後に並べても、背表紙が見えるようになっています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_486/
大型テレビと壁一面収納のおしゃれな事例④
こちらの事例では、オフィスのワークスペースにマルゲリータの「Shelf(シェルフ)壁一面の本棚 奥行350mm ロータイプ」を設置し、天板にテレビを置いてテレビボードとして活用しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_542/
壁面本棚の下部にはパレット材が敷かれ、全体が少し嵩上げされています。
また、一部の棚板を取り除き、他の収納棚を取り入れるスペースをつくることで、色々な種類の収納物を省スペースに集約しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_542/
本棚は、奥行きが350mmと余裕があるので、サイズを気にすることなくオフィスで使う専門書などを収納でき、使い勝手の良いテレビボードに仕上がっています。
大型テレビと壁一面収納のおしゃれな事例⑤
こちらの事例では、子ども部屋としても兼用しているマンションのリビングダイニングに、マルゲリータの「Shelf(シェルフ)開口部のある本棚」を設置し、大型テレビを置いています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_682/
こちらのリビングダイニングはもともと、子どもたちのおもちゃや学用品、創作物が溜まることによって、床を中心に物が散乱してしまいがちでした。
【Before】
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_682/
しかし、デッドスペースになっていた壁面に大型の本棚を設置することで、子どもの荷物を壁面に整理整頓し、すっきりした空間に生まれ変わりました。
【After】
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_682/
以前からあった収納ラックや、テレビ台に入っていた収納物は、壁面本棚にまとめられ、その中心に大型テレビをセットしています。
これにより、散乱しがちだった収納物が一転、見せる収納としてリビングをおしゃれに演出してくれています。
まとめ
今回は、大型テレビと収納をテーマに、おすすめのスタイルや、おしゃれな組み合わせの事例などについて、詳しくご紹介しました。
大型テレビは、テレビボードなどに置くと場所を取りますが、壁一面収納に組み合わせれば、省スペースに設置できます。今回ご紹介したことを参考にして、ぜひおしゃれで使いやすい大型テレビと収納の組み合わせ方を見つけてみてください。
マルゲリータの公式サイトでは、今回ご紹介した収納家具以外にも、色々なおしゃれインテリアを多数ラインナップしています。お客様の使用実例もたくさん掲載されているので、おしゃれで実用的な家具の購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。