リビング学習におすすめの実例7選!レイアウトや収納はどうする?

リビング学習におすすめの実例7選!レイアウトや収納はどうする?

リビングの一部に子供の学習スペースを設ける「リビング学習」は、子供の学ぶ習慣を身に付けるのに適した方法です。

本記事では、リビングに学習机を置くメリット・デメリット、机の選び方、収納のコツ、リビング学習を成功させるレイアウト、写真付きの実例などを紹介し、リビング学習を検討する際に役立つ情報をご紹介します。

ぜひ最後までお読みいただき参考になさってください。

Contents

リビング学習とは

リビング学習とは、子供が家庭内で勉強する際に子供部屋などの個室ではなく、リビングルームで学習する方法です。リビングに学習スペースを設けると、子供は適度な安心と緊張を感じながら勉強に取り組めるので、勉強の習慣づけに適しています。

リビング学習は、2017年に発売された書籍のなかで取り上げられたことがきっかけで、注目度が高まってきています。
この書籍では、脳医学の教授が現役東大生や東大卒業生、東大に通う学生の親たちに対して調査を行い、自ら勉強する子供の共通点を見いだしてまとめています。
東大生が子供の頃に経験した学習環境・体験の共通点のひとつに母と子のリビング学習が挙げられています。

参考:主婦の友社「東大脳の育て方」|Amazon.jp https://www.amazon.co.jp/dp/407424912X

リビングに学習スペースを設けるメリット

リビングに学習スペースを設けるメリット

家族が集まる場所であるリビングに子供の学習スペースを設けることで、子供にとっても親にとってもさまざまなメリットが生まれます。
ここからはリビング学習でもたらされるさまざまなメリットを詳しく紹介します。

勉強に取りかかりやすい

子供部屋に学習机を設ける場合、子供はひとりで子供部屋に移動し、勉強道具を用意して、ようやく勉強に取りかかります。簡単なことのようですが、遊びたい甘えたい盛りの子供にとって自律的に勉強に向き合うというのは高いハードルです。

リビング学習なら、学校や遊びから帰宅した流れで、また親子の会話で勉強を促すなかで、無理なく子供が勉強に取りかかりやすい環境をつくることができます。

親が近くにいるので安心して勉強できる


リビング学習は親に見守られているという安心感が得られるため、子供は適度にリラックスした状態で勉強に取り組むことができます。

子供部屋でひとり勉強するケースでは寂しさや不安を感じてしまう子もいますが、リビング学習は適度な距離感で親に見守られていることが実感でき、子供の集中力が高まると考えられます。

家族の視線を感じてサボりにくくなる


家族が集まるリビングに学習スペースを設けると、子供は親やきょうだいの視線を感じてサボりにくくなります。

また親が適度に子供の様子をうかがってポジティブな声掛けをすることで、しっかり勉強に取り組もうという自負心が芽生え、自律的に勉強する習慣が身についていきます。

家族に勉強が聞ける


リビング学習なら、勉強中にわからないことがあった時、子供がすぐに家族に質問できます。

わからないことを整理して後でまとめて聞くという方法は、大人にとっても難易度が高いものです。リビング学習で家族に質問しやすい環境をつくってあげると、疑問が湧いてもすぐに解消できるので、子供の勉強がはかどるでしょう。

家族のコミュニケーションの機会が増える


リビング学習では家族が子供の学習内容を自然と目にするようになります。「こんなことを勉強しているんだね!」といった会話から日常のコミュニケーションが活発になると期待できます。

雑音の中で集中する訓練になる&集中力が高まる


適度な雑音や人の気配を感じられる環境が集中力を高めるケースがあります。静まり返った空間だと落ち着かない子供もいます。

リビング学習なら隣接するキッチンから聴こえる炊事の音などが子供の気持ちをリラックスさせ、学習時によい影響を与える可能性があります。また多少の雑音のなかでも勉強し続けることで、周囲の環境に左右されにくい強い集中力を鍛える訓練にもなります。

リビングに学習スペースを設けるデメリット

リビングに学習スペースを設けるデメリット

リビング学習にはさまざまなメリットがある一方で、デメリットとなりうるポイントもあらかじめ把握しておきましょう。

子供の勉強中は他の家族が気を遣う


リビングで子供が勉強しているあいだは、電話がしにくい、テレビが見られないなど、他の家族の行動が制限されてしまうことがあります。

家族同士の会話が盛り上がって笑い合うことなども子供の集中力を途切れさせる原因となるため、リビング学習を検討する場合は配慮が必要です。

テレビや食事などで勉強を中断させられやすい

ダイニングテーブルでリビング学習する場合、食事の用意をするために学習スペースを片付けなくてならなかったり、家族がテレビ番組を鑑賞しはじめたりすることで、勉強を中断させられてしまうことがあります。子供が自分のペースで勉強しづらい点がリビング学習のデメリットのひとつと言えます。

勉強中の無駄話が増える


リビング学習は家族とのコミュニケーションがとりやすい一方で、無駄話に時間を費やしてしまう可能性が高い側面もあります。勉強中の会話は勉強内容に関するテーマに限定するなど、大人がしっかり意識して、単なるおしゃべりにならないように注意することが大切です。

リビング学習はダイニングテーブル?それとも学習机?

リビング学習はダイニングテーブル?それとも学習机?

リビング学習では、勉強するときの机をどうするか検討する必要があります。

一般的には「ダイニングテーブル」で勉強するか、勉強専用の「学習机」を別途用意するのかの二つの選択肢が考えられます。それぞれの机で勉強する場合のメリット・デメリットを見ていきましょう。

メリットデメリット
ダイニングテーブル
  • テーブルに広さがあるので、親子が横に並んで勉強を見てあげられる。
  • 教科書や地図、ノートなど余裕を持って広げられる。
  • テーブルが汚れたり、散らかったりする
  • 食事の準備に影響が出る
  • ダイニングテーブルの椅子は、大抵の場合学習に向かない椅子なので姿勢が悪くなる可能性がある
学習机
  • 子供のサイズに机や椅子の高さを合わせられるので姿勢がよくなる
  • ダイニングテーブルが汚れない、散らからない
  • 勉強に適した照明(白色灯)の下で勉強できる。
  • 費用がかかる
  • 設置するためにリビングルームに十分な広さが必要

ダイニングテーブルでは広々とした学習スペースが確保でき、子供の隣でじっくり勉強を見てあげられるのがメリットです。一方、学習机はより子供が勉強に集中しやすい環境を提供できます。それぞれデメリットもあるので、子供の希望や住まいのスペースの事情なども考慮して、それぞれのご家庭にマッチしたリビング学習の環境を考えていきましょう。

リビング学習の収納はどうするか

子供がリビングで学習する場合、教科書や文房具などのこまごましたものが散らかりがちです。
そこでポイントとなるのは学習道具の収納です。収納のコツを掴めば、子供も家族も居心地のいいスッキリとしたリビング学習の環境を整えることができます。

プリントの収納


紛失しやすいプリント類は、ファイル収納がおすすめです。「教科ごと」や「学期ごと」などシンプルでわかりやすい分類で保管することを最初に決めておくと管理しやすくなります。

教材の収納(教科書、ノート、辞書)


学校へ持ち運びする教科書、ノート、辞書類は、ランドセルの近くに収納すると出し入れ・管理がしやすくなります。毎日使うものなので、子供の手が届きやすい位置に収納することもポイントです。

文房具の収納


鉛筆、マーカーペン、はさみ、定規、クリップなどの文房具は、サイズがバラバラなうえに数が多いため散乱しがちです。仕切り付きのトレーやサイズの適した容器を用いることで、整理整頓しやすくなります。

ランドセル、サブバッグの収納


ランドセルやサブバッグはサイズの合ったカラーボックスやカゴなどがあるとスッキリと片付けられます。専用の置き場所を用意してあげることで、帰宅後の片付けや朝の準備もスムーズになります。

リビング学習を成功させるレイアウト

リビング学習を成功させるレイアウト

リビング学習の成功を左右するポイントは、学習机の配置です。ここからは、リビングでの学習机の上手な配置のコツをご紹介します。

出入り口が見えるように机を配置する


リビングの出入り口に対して背を向ける位置に学習机を配置すると、ドアの開閉音など人の気配がするたびに集中力が途切れやすくなってしまいます。

リビングの出入り口が見えるように机を配置すれば、子供は体の向きを変えずに周囲の様子を確認できるので、集中力が続きやすくなります。

壁に向かって机を配置する

壁に向かって学習机を置けば、壁の余白に時間割表や地図を貼り付けるなど壁面を活用して学習効率を高める工夫がしやすくなります。

またリビングの生活空間に背を向ける格好になるので、家族の動きが視界に入りづらくなり勉強から気が逸れるのを防ぐことができます。

親子で表情が見える場所に配置する


リビング学習のメリットのひとつは、親子のコミュニケーションがとりやすい点です。キッチンから見える位置に学習机を配置するなど、家事作業のあいだでも子供の様子をうかがいやすいレイアウトを意識しましょう。

テレビが目に入らない向きに配置する

リビング学習が失敗しやすい要因となるものにテレビがあげられます。子供の注意力がテレビに向かないように、学習机はテレビが目に入らない位置に配置するようにしましょう。

また「好きな番組がはじまるまでは宿題をする時間」、「宿題が終わったらテレビをつけていい」などルールを決めて習慣づけの工夫をすることも重要です。

生活動線をふさがない場所に配置する


リビングは家族みんなが集まる場所です。リビング学習を検討する際は生活動線を遮らない場所に机を配置することが大切です。動線をふさいでしまうと家族の行き来がしづらくなってしまいます。

また家族がよく通る場所やモノの出し入れを頻繁にする家具の近くに机を置いてしまうと子供の集中力が継続しづらくなります。リビングをスムーズに移動できるレイアウトを検討しましょう。

リビング学習におすすめの間取り実例7選!

リビング学習を検討する際は写真付きの実例を参考にすると、より具体的な間取りのイメージが湧いてきます。

そこでここからは、マルゲリータの商品をご購入いただいたお客様の中から、リビングに学習スペースを作られているご家庭の実例をご紹介します。

ぜひリビング学習の間取りやレイアウト、収納テクニックを参考になさってください。

実例① リビングの壁面収納を利用したお子様専用の学習スペース

実例① リビングの壁面収納を利用したお子様専用の学習スペース

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_598/

リビングの壁一面に本棚を設置し、その前面にごきょうだいの学習机を置かれているご家庭です。

家族がくつろぐソファやダイニングテーブルから離れた位置に机を配置しているので、勉強に集中しやすいリビング学習スペースが実現されています。

リビングの壁面収納を利用したお子様専用の学習スペースのレイアウト例

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_598/

実例② リビングを本棚で間仕切りしてお子様の学習スペースを作る

実例② リビングを本棚で間仕切りしてお子様の学習スペースを作る

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_539/

こちらのご家庭はリビングの一角を本棚で仕切り学習スペースを作られています。

天井まで高さのある本棚を活用してリビングを区分けすることで、収納スペースもたっぷり確保でき、空間を有効利用しながら集中しやすいリビング学習の場をつくり上げています。

リビングを本棚で間仕切りしてお子様の学習スペースを作った事例

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_539/

実例③ 和室をリビングへリフォーム後、お子様の学習スペースを新設

実例③ 和室をリビングへリフォーム後、お子様の学習スペースを新設

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_570/

戸建て住宅の和室をリフォームして、リビングとつながる空間につくりかえられたこちらのご家庭は、もともと和室だったスペースに二人のお子様の学習机を並べてレイアウトされています。

学習机の後ろ側はご夫婦のワークスペースとなっていて、家族全員が集中して勉強や仕事に励むことができる場所となっています。机のとなりには高さのある本棚を置かれ、学習用品の収納スペースをしっかり確保されています。

和室をリビングへリフォーム後、お子様の学習スペースを新設した事例

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_570/

実例④ リビング・ダイニングの窓辺の学習スペース

実例④ リビング・ダイニングの窓辺の学習スペース

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_536/

戸建て住宅の2階にある眺望のいいリビング・ダイニング。その窓辺の一角をお子様のリビング学習スペースとしてレイアウトされているご家庭です。

学習机の横には窓の高さに合ったキャスター付き収納カートを置かれ、壁面に設置された本棚にはランドセルやお子様の書籍のほか、ご両親の書類も収納されています。窓から自然光がたっぷり入るリビング学習スペースです。

リビング・ダイニングの窓辺の学習スペースの実例

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_536/

実例⑤ リビングの一角をお子様の勉強机に

実例⑤ リビングの一角をお子様の勉強机に

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_373/

ソファの背後のスペースをリビング学習空間にされている実例です。

学習机とソファは背中合わせになっているので、すぐ近くで家族がくつろいでいても子供の視界に入らず集中しやすいレイアウトになっています。

机の前面にある本棚は奥行きが350mmあり、ランドセルの収納場所としても最適です。また専用カセットを採用し、文房具などの細々した道具を見せない収納方法でスッキリ整頓されています。

リビングの一角をお子様の勉強机にした実例

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_373/

実例⑥ リビングのコーナーアルコーブがお子様の学習スペースに

実例⑥ リビングのコーナーアルコーブがお子様の学習スペースに

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_530/

デッドスペースになりがちなリビングのコーナーアルコーブ(窪んだ場所)をリビング学習スペースとして活用もできます。

こちらのご家庭は、リビングの壁の窪んだ部分にサイズの合ったデスクを設置されています。デスク下部は本棚とキャスター付き収納になっています。スペースを無駄なく上手に使いリビング学習スペースを作られている好事例です。

リビングのコーナーアルコーブがお子様の学習スペースにした実例

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_530/

実例⑦ ランドセルも置ける家族の本棚兼学習スペース

実例⑦ ランドセルも置ける家族の本棚兼学習スペース

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_413/

広いリビングの壁一面に本棚収納を設置されたこちらのご家庭では、奥行きのある本棚をランドセル置き場としても使われています。

下部2段はカウンターになっているので、そこで本を開いたり作業をしたりすることも可能です。お子様の様子を見守りやすいレイアウトで、リビング学習しやすい環境が整っています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_413/

まとめ

今回はリビング学習におすすめの実例をご紹介しました。

リビング学習のスペースは、住まいの特徴にあったレイアウトや収納の工夫次第で上手につくることができます。お子様にとっても親にとってもメリットが多いリビング学習をぜひ採り入れてみてはいかがでしょうか。

マルゲリータの公式サイトでは、リビング学習のほか、多彩な間取り・レイアウト事例を掲載しています。リビング学習の間取りやレイアウトを検討される際は、ぜひ参考になさってください。