壁面収納のリフォームとは 収納を増やす費用やアイデアをご紹介

壁面収納のリフォームとは 収納を増やす費用やアイデアをご紹介

限られた空間を有効活用するため、デッドスペースになりがちな壁際を利用して、壁面収納にする方法があります。
壁面を収納にすると、生活スペースを犠牲にせずに、リビングや寝室、書斎などをすっきりと片付けることができます。

しかし、壁面収納のリフォームをする場合、「費用はいくらかかるのか」「既製品と造作でどう違うのか」などのような点が気になるでしょう。
そこでこの記事では、壁面収納リフォームの特徴やメリット、費用相場、そしておしゃれに仕上げるためのアイデアについて詳しく解説します。

壁面収納リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

壁面収納リフォームとは

壁面収納リフォームとは、部屋の一面や一部分の壁を利用して、収納スペースを新しく設けるリフォームを指します。
リフォームによって、デッドスペースになりがちな壁面を有効活用することで、限られた空間でも収納力を大幅に高められるのが特徴です。

たとえば、リビングではテレビボードや本棚、書斎ではデスクと一体化した収納など、住まいの用途やライフスタイルに合わせて幅広く採用されています。
壁面収納のリフォームは、単に物を収めるだけでなく、空間全体のデザイン性を高める効果も期待できます。

造作家具によるオーダーメイドの壁面収納であれば、部屋のサイズにぴったりと合わせられ、統一感のあるインテリアに仕上げることが可能です。

壁面収納のリフォームをするメリット

壁面収納のリフォームは、単に収納を増やすだけではなく、暮らしの質を大きく向上させる効果があります。
ここでは、壁面収納リフォームの代表的な4つのメリットについて確認していきましょう。

壁面収納のリフォームとは 収納を増やす費用やアイデアをご紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_869/

収納力の向上

壁面収納リフォームの大きな魅力は、やはり収納力を大幅に向上させられる点です。
壁一面を使うことで、空間への圧迫を最小限にとどめ、効率よく物を収められます。

特に天井まで高さを活かす造作収納は、普段は使いにくい壁の上部スペースを有効利用でき、収納不足を根本から解消できます。
さらに、書籍や衣類、大型の家電や日用品までカテゴリーごとに分けて整理できるため、片付けやすさも格段にアップします。

生活動線の改善

壁面収納リフォームは、収納の配置を工夫することで日々の動きをスムーズにします。
よく使うものを取り出しやすい場所に収納したり、必要なものを常に定位置に置いておくことで探す手間も省けます。

家族の動きや暮らし方に合わせてレイアウトを設計できるため、使いやすさが大幅に向上します。
生活動線が効率的になり、ストレスの少ない生活空間が整います。

インテリア性の向上

壁面収納のリフォームは、部屋の印象をおしゃれに変えるインテリア効果も期待できます。
たとえば、収納扉を付けて生活感を隠し、一部をオープンにして見せる収納として活用すれば、雑貨やインテリア小物をディスプレイする楽しみも生まれます。

また、素材やカラーを部屋全体のトーンに合わせれば、空間に統一感が出て、洗練された雰囲気を演出できます。
収納がインテリアの一部として調和することで、居心地の良さがさらに高まるでしょう。

機能性の追加

壁面収納は収納力やデザイン性だけでなく、機能性をプラスすることも可能です。
たとえば、収納とデスクと一体化させてワークスペースにしたり、テレビやオーディオ機器と収納を一体化したりして、すっきりとしたリビングを演出できます。

さらに、趣味のコレクションを飾る専用棚など、暮らしに合わせた多様なアレンジも可能です。
リフォームによって収納が生活機能と融合することで、より快適で便利な住まいが実現するでしょう。

壁面収納リフォームを行う動機・必要になるケース

壁面収納のリフォームは、暮らしの状況や住まいの課題に応じて検討されることが多くあります。
ここでは、壁面収納リフォームが選ばれる代表的な4つのケースについてご紹介します。

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出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_953/

ライフスタイルの変化

壁面収納リフォームは、家族のライフスタイルが変化したときによく選ばれます。
たとえば、子どもの成長に伴い、おもちゃや絵本をしまっていた収納から、学習道具や衣類、趣味の道具を収納するためにリフォームをすることがあります。

また、子どもが独立して家を出た後で、残された家族のためにまったく違う用途の壁面収納に生まれ変わらせるケースもあります。
近年では在宅ワークの増加により、収納とデスクを組み合わせたワークスペース需要も高まり、リフォームによって実現させる人も少なくありません。

収納不足の解消

壁面収納リフォームは、収納が足りないと感じたときに検討されるケースも多いです。
クローゼットや押し入れが十分に確保できない家では、衣類や日用品があふれ、リビングや廊下などに物を置いてしまうことも少なくありません。

そんなとき、壁面を活かしたリフォームで新たな収納をつくることで、散らかりがちな物をきちんと収められるようになります。
さらに、壁面収納を設けることで、見える場所に物を置かない習慣が自然と身につき、整理整頓がしやすい暮らしへと変わりやすくなります。

老朽化・使い勝手の改善

壁面収納リフォームは、既存の収納が古くなったり、使い勝手に不便を感じたりしたときに選ばれることもあります。
長年使用してきた家具や造作収納は、扉の開閉が重くなったり、金具が緩んでがたついたりと、少しずつ不具合が目立ってきます。

また、古い家具の場合、奥の物が取り出しにくい、大きな物が収まらないといった不便さを感じることも少なくありません。
形状やデザインが異なるいくつかの収納家具を使っていた場合、一気に壁一面を収納スペースに変えるタイミングになります。

空間の有効活用

壁面収納リフォームは、限られた住まいの空間を有効に使いたいときにも選ばれます。
たとえば、部屋の壁面は意外とデッドスペースになりやすく、ただの「壁」として放置されることが多々あります。

そうした部分を壁面収納へとリフォームすることで、無駄な空間を暮らしに役立つ収納へと変えられます。
特に狭小住宅やマンションでは、壁面に収納を集約することで、視覚的にも広くすっきりとした空間が生まれます。

また、壁一面に収納を設けることで、必要なものをまとめて管理でき、生活動線も自然に整理されます。

壁面収納リフォームの費用

壁面収納リフォームの費用は、どのような方法を選ぶかによって大きく異なります。
ここでは、代表的な3つのタイプと費用に影響する要素について解説します。

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出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_528/

フルオーダー壁面収納(造作家具)

費用が最も高額になるのが、工務店や家具職人が一から製作するフルオーダーの壁面収納リフォームです。
費用の目安は40万円から100万円程度がボリュームゾーンですが、素材や構造にこだわるとそれ以上の金額になります。

自由度が非常に高く、空間に完全に合わせた設計によってインテリア全体に統一感を出せますが、かかる費用も高額なので、慎重に検討する必要があります。

既製品の壁面収納家具の購入

壁面収納リフォームではなく、既製品の壁面収納家具を購入するのが、最も手軽で費用を抑えられます。
費用の目安は10万円から50万円程度で、他の方法に比べて低コスト・短期間で導入できます。

デザインやサイズを豊富なラインナップから選べるため自由度があり、組み立て式の家具の場合、引っ越しの際に持ち出せるメリットもあります。
そのため、大きな費用をかけずに収納を増やしたい方、将来的に引っ越しの予定がある方などにおすすめのリフォーム方法です。

セミオーダー収納(既製品+造作)

上記の造作と既製品の中間で、既製品をベースに一部をカスタマイズするセミオーダーの方法は、費用と仕上がりのバランスが良い選択肢です。
費用は、20万円以下で手に入れられるケースも多く、既製品に比べるとカスタマイズ加工費だけ高くなりますが、完全オーダーで現地加工する費用よりは大幅に抑えることができます。

好みに合わせてサイズや仕様を調整できるため、壁面にぴったりと合い、デッドスペースを減らせます。
そのため、適度な費用でフィット感と見た目の良さを得たい方に向いた方法だといえるでしょう。

費用に影響する要素

壁面収納リフォームの費用は、工事内容や条件によって大きく左右されます。
壁一面に施工するのか一部だけにするのかで費用が変わり、素材も無垢材や突板、化粧板など選択によって金額が異なります。

さらに、引き戸や開き戸、ガラス扉といった扉の種類や、可動棚・照明・コンセントなどのオプションを追加すれば、その分費用が上乗せされます。
加えて、壁の下地補強やクロスの張り替えが必要な場合は追加工事費が発生します。

このように多様な要素が絡むため、壁面収納リフォームを検討する際は、見積もりを複数比較して費用の内訳を確認することが重要です。

壁面収納を設置するなら既製品のオーダー加工がおすすめ

リフォームによる壁面収納の設置を検討している方には、既製品をベースにオーダー加工する方法がおすすめです。
オーダー加工とは、あらかじめ設計された基本デザインをベースにしながら、サイズや素材、仕上げなど一部の要素をカスタマイズできる方式を指します。

フルオーダーと比べると費用を大きく抑えられるうえ、製作期間も短縮できるため、コスト面と納期の両方でメリットがあります。

壁面収納のリフォームとは 収納を増やす費用やアイデアをご紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_816/

たとえば、マルゲリータの壁面収納「Shelf 壁一面の本棚」シリーズは、さまざまなオーダー加工に対応しています。
天井や梁に合わせた縦板のカット、壁のコンセントやスイッチを避ける部分加工、複数台の連結など、ニーズに合わせた柔軟な加工が可能です。

これにより、一般的な既製品では難しい空間へのフィット感を実現でき、まるで造作家具によるリフォームのようなジャストサイズの仕上がりになります。
加えて、多くの製品は分解・組み立てができる設計になっているため、引っ越しや模様替えの際にも移動が容易です。

暮らしの変化に合わせて使い方を変えたい方や、費用を抑えながらおしゃれで機能的な壁面収納を実現したい方は、ぜひ既製品のオーダー加工をご検討ください。

壁面収納のオーダー製品の設置事例

ここでは、実際に設置された壁面収納のオーダー製品の事例を3つご紹介します。
リビングや寝室兼書斎など、それぞれの環境に合わせた工夫が施されているので、ぜひ参考にしてください。

壁面収納のオーダー製品の設置事例①

こちらの事例では、幅広の無垢材フローリングが印象的なリビングに「Shelf 開口部のある本棚」を、開口部の位置を変えるオーダー加工を施して設置しています。

壁面収納のリフォームとは 収納を増やす費用やアイデアをご紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_421/

小さなお子さまがいるご家庭のため、生活動線を妨げず自然に溶け込むような壁面収納を設計しました。
窓の位置に合わせて開口部を設け、重量を支えるために桁材を補強するなど、細部に工夫を加えることで機能性と安全性を両立しました。

壁面収納のオーダー製品の設置事例②

こちらの事例では、都内のマンションにある寝室兼書斎の壁一面に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」をオーダー加工して設置しています。

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出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_644/

本棚は横5コマタイプと横4コマタイプを連続させ、さらに天板を設けることで、収納とワークスペースを一体化させたデザインに仕上げました。
壁面にはエアコンが設置されていたため、その部分を避けるように高さを調整し、空間全体がバランスよく収まるよう工夫されています。

壁面収納のオーダー製品の設置事例③

こちらの事例では、都内の高層マンションのリビングに「Shelf デスク付き本棚」をオーダー加工し、階段状の壁面収納として設置しています。

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出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_645/

室内が広い空間では、壁一面に収納を設置するとその存在感が強調されやすくなります。
そこで本棚を階段状に加工し、ボリュームを視覚的に軽減する工夫を取り入れました。

段差をつけることで空間全体のバランスが取れ、圧迫感を感じさせないデザインに仕上がっています。

まとめ

今回は、壁面収納リフォームのメリットや費用の目安、さらに既製品をベースにしたオーダー加工の活用方法や実際の設置事例をご紹介しました。
壁面収納のリフォームは、収納不足の解消やライフスタイルの変化、老朽化した収納の改善、そしてデッドスペースの有効活用など、さまざまな場面で活躍します。

費用面では、既製品を活用する方法なら10万円台から導入でき、セミオーダーやフルオーダーの造作収納の場合は100万円を超えるケースもあります。
費用を抑えたい場合は、既製品をベースにオーダー加工を施すのがおすすめです。

フルオーダーほどの費用をかけずに、空間にぴったり合う壁面収納を設置できます。
今回ご紹介したポイントを参考に、ご自身のライフスタイルや住まいに合った壁面収納を実現させましょう。

マルゲリータの公式サイトでは、今回ご紹介した壁面収納以外にも、色々なおしゃれインテリアを多数ラインナップしています。お客様の使用実例もたくさん掲載されているので、おしゃれで実用的な家具の購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。