小規模オフィスを作る・オフィスのリフォーム

小規模オフィスを作る・オフィスのリフォーム

TOPICS

13

複数のスタッフを抱える企業が、住宅機能とは完全に切り離された専用のオフィスを構えている…。このような小規模オフィスは、マルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚」をご活用いただくのに適した場の1つと言えるでしょう。

小規模オフィスをレイアウトする際には、何かと制約が多いものです。床面積が限られているのはもちろんのこと、大規模なビルのようにオフィス部分の平面形状が必ずしも整形な長方形ではないなど、空間活用の面で非効率的になりがちです。一方で、床面積の大小にかかわらず、個人の作業、打ち合わせ、接客、あるいは資料の保管など、その企業にとって必要な機能は確保しなければなりません。

1つの家具に2つの役割を与えて空間を有効活用

これらの制約の下、空間を上手に活用するにはどうすれば良いのでしょうか。有効な手法の1つに、配置する家具に2つの役割を与える方法が挙げられます。本棚を空間の間仕切りとしても利用する、会議用テーブルを作業テーブルにも用いるなど、1つの家具が複数の機能を果たすようにするのです。

Shelf 壁一面の本棚」を間仕切りに使う場合を考えてみましょう。

Shelf 壁一面の本棚」は背板がなく、棚の前面と背後が筒抜けになっているタイプが基本形です。そのため、本棚部分で空間を区分しつつ、棚の両側から本や資料を出し入れするといった使い方ができます。棚の背面が閉じていないので、「Shelf 壁一面の本棚」を置いても光や空気の流れを遮らないというメリットもあります。逆に、オプションで背板を取り付けて、両側の空間をしっかり間仕切ることも可能です。

Shelf 壁一面の本棚」シリーズは、それ自体で多様な使い方ができることも大きな特徴です。例えば奥行き350mmタイプの場合、「Shelf カウンター付き本棚」や「Shelf デスク付き本棚」を導入すれば、収納と同時に作業スペースも確保できます。本棚自体も「本棚の中の棚」を組み込めば、CD・DVDなどのディスクや文庫サイズの本など、用途に応じて効率的な収納ができます。

ここでは、マルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚」を活用して空間を有効利用している小規模オフィスの事例をご紹介します。

門型収納で3つの空間に独立性を与える

門型収納で3つの空間に独立性を与える

編集プロダクションの「株式会社 スリーシーズン」様が、移転した新オフィスに「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を導入されました。門型の形状が印象的な本棚の奥には、来客用打ち合わせコーナーと水回りが並んでいます。本棚中央に設けた“抜け”部分は、来客用打ち合わせコーナーの出入口になっています。

門型収納で3つの空間に独立性を与える

門型に加工した本棚は、高さ7段のセルで構成された左右部分と出入り口上の1段部分という3つのパーツを組み合わせたものです。クライアントが内装工事と合わせて本棚の背板を独自に設置されたため、本棚は視線を遮断する間仕切り壁としての機能を併せ持ちます。執務スペース、打ち合わせコーナー、水回りの各空間が視覚的に独立し、互いの視線を気にせず利用できるような場に仕上がりました。

背板は、「Shelf 壁一面の本棚」シリーズのデザインを特徴付けるブレース板の代わりに、水平方向の剛性を確保する役割も担っています。さらに、ここでは壁面収納の背後に木製の柱を建て、そこに本棚の背板を固定することによって前後方向に倒れないようにしています。これらの工夫により、壁面収納の構造安定性を高めています。

穏やかに間仕切る棚を視覚的にも楽しむ

穏やかに間仕切る棚を視覚的にも楽しむ

収納により、執務室と水回りを緩やかに仕切っている事例です。壁面に沿って延びる「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」と、ここから直交して突き出すように配置した「Shelf カウンター付き本棚」を組み合わせています。

穏やかに間仕切る棚を視覚的にも楽しむ

半島のように突き出した「Shelf カウンター付き本棚」は、半島部分の執務室側にカウンターを配しています。そのため執務室側には、L字形配置の棚に囲まれたコンパクトで使いやすい作業スペースが生まれました。また、「Shelf カウンター付き本棚」の背板のない棚部分を介して光が通り抜けることで、窓からの距離が遠い水回り側スペースにも明るさをもたらしています。

Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」と「Shelf カウンター付き本棚」の棚部分を多彩に活用しているのも、このオフィスの特徴です。縦・横・奥行きいずれも350mmあるそれぞれの棚には、「A4書類収納引き出し 4段/2段」「CD収納引き出し」「引き出しファイルボックス 1列/2列」「仕切り板 4段×2列」などの専用カセットを組み込み、大きさの異なるモノの収納に対応させています。また、ブレース板まわりやオープン収納部分に仕事のツールやインテリア小物を並べるなど、棚全体のディスプレイを楽しく生かしています。

その他、こちらのオフィスでは、下部を有効利用できるパソコン台「Piega CL 卓上ステージ」や、資料を見ながらパソコン作業できる「Piega CL 読書スタンド 角度調整機能付き」などもご使用いただいています。

穏やかに間仕切る棚を視覚的にも楽しむ
アットホームなオフィス空間の象徴的存在

アットホームなオフィス空間の象徴的存在

茨城県つくば市で、デザイン性の高い地元密着型の住宅づくりを手掛ける「株式会社 Kibaco」様の本社です。ゆったりした執務スペースの一面の壁に、柱と梁の間にちょうどはまるように「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を2台並べています。背板は同社が施工されました。

2019年設立の新しい会社ということもあり、資料や書籍を並べた棚壁面収納にはまだ余裕があります。この余白部分をそのまま空にしてはおかずに、同社代表がコレクションされているスニーカーの一部を上段にずらりと並べている様子が目を引きます。設計関係に多い大判の資料や書籍に合わせて奥行350mmの本棚を使用されているため、スニーカーのディスプレイもちょうど良く収まっています。

アットホームなオフィス空間の象徴的存在

Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」は、少し象徴的な役割も果たしているようです。このオフィスでは執務スペースの中央に通路を設け、中央通路を囲むように6つの大きな作業デスクをゆったりと並べています。執務している人が目を上げるとお互いの顔が見え、コミュニケーションを取りやすい配置です。そうした中、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」は中央通路の突き当たりに位置し、スタッフたちの動きや視線を受け止める存在になっています。

執務スペースの床材には、幅の広い天然木の無垢フローリングが使われています。「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」のシナ合板の素材感は、天然木や壁面・天井の白い塗装とも調和し、スニーカーのディスプレイとも相まってオフィス全体にアットホームな印象をもたらしています。

本棚の上下を連結して効率的に空間を区分

本棚の上下を連結して効率的に空間を区分

都内の制作会社様のオフィスに「Shelf カウンター付き本棚」を導入された事例です。打ち合わせスペースと作業スペースの間にカウンター付き本棚を置くことにより、2つの空間を効率的に区分しながら使用されています。

本棚の幅いっぱいに設けたカウンターの側が作業スペースに、本棚側が打ち合わせスペースになっています。本棚は350mmという奥行きがあるため、一般的な大きさの書籍であれば前後2列に並べることができます。そこで、このオフィスでは作業スペースと打ち合わせスペースの両側から使う本棚として活用されています。

本棚の上下を連結して効率的に空間を区分

本棚は、縦方向に9段を積み上げた構成になっています。「Shelf カウンター付き本棚」の基本形である7段の上に、2段のコマを「縦方向に連結させる」ことにより、床面から梁下までの高さを余すところなく使い切りました。下部はカウンター付きのため床に接する面積が広く安定した形になっているほか、上下のパーツはH型ジョイナーを介して緊結し、さらに上部を梁型に固定しているので構造的にも安定しています。

本棚の上下を連結して効率的に空間を区分
背中合わせの配置で独立性と開放感を両立

背中合わせの配置で独立性と開放感を両立

アーティストやアパレルに関する商品の企画、販売を手掛ける企業のワークスペースに「Shelf カウンター付き本棚」と「Storage Cart キャスター付き収納カート ミドルタイプ」を導入いただきました。

ワークスペースの両側に2台ずつ、背中合わせに計4台の「カウンター付き本棚」を配置しています。片側の2台は外壁に沿わせているのに対し、もう片側の2台は背板を設けて奥のスペースとの間仕切りを兼用させています。これらによって、本棚に囲まれた8人分の席を用意しました。

背中合わせの配置で独立性と開放感を両立

個々の席でパソコンなどを置いて作業ができるように、それぞれの「Shelf カウンター付き本棚」は中央部に2つずつ開口部を設けた特注仕様としています。これによりカウンターの奥行きが広がり、すぐ手が届く場所には本棚がある、使い勝手の良いワークスペースを生み出しました。また、カウンターの下には可動式の「Storage Cart キャスター付き収納カート」を置き、個人のワークスペースを緩やかに区分しています。

2列のワークスペースは背中合わせの配置ですが、両者の中央に広いワークデスクを置くことにより、振り向いてすぐ作業や打ち合わせができるようにしています。集中しやすい個々の独立性と、活発なコミュニケーションや心地良さをもたらす開放感を両立させた、機能的な小規模オフィスとなっています。

背中合わせの配置で独立性と開放感を両立

本棚の活用で「堅実」な小規模オフィスづくりを

多くの小規模な企業にとって、オフィスに過剰なコストをかける余裕はないでしょう。とはいえオフィスに一定の広さは必要ですから、内装に投じる費用を抑える必要があります。その点、家具を置くことによってオフィス空間を整える方法は、内装工事費を最小限に抑えるために有効と言えます。移転退去する時にも、インテリアの改変に伴う原状復帰の費用がかかりません。

ただし、家具の活用法にも工夫が必要です。その1つが、ここでも紹介してきた「1台で2役」の使い方による空間の有効利用です。

加えて、収納量が足りなくなった場合に上や横に増設しやすい拡張性、分解できて移転などにも対応しやすいフレキシブル性も欠かせない要素です。増設する際には、単に収納量を増やせるだけでなく、視覚的に違和感のないデザインの統一性や構造の安定性を保てる家具であることも重要なポイントになります。

着実な事業展開を図る企業にとって必要なのは、「堅実」な小規模オフィスです。マルゲリータは「Shelf 壁一面の本棚」シリーズを通して、そうしたオフィスづくりをお手伝いいたします。


この特集の関連プロダクト

Shelfシリーズ / 壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。

Shelfシリーズ

壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。