子ども部屋の将来設計において、「最初は広く使い、成長に合わせてあとから仕切る」というスタイルは、今や新築・リフォームの定番です。
しかし、実際に購入する段階になってくると、「費用はいくら?」「空調や電気はどうなる?」「部屋は狭くならない?」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、子ども部屋をあとから仕切る方法について、手軽な仕切りから本格的なリフォームまでを比較しながら解説します。
費用感はもちろん、建築基準法の意外な落とし穴や、後悔しないためのポイントも詳しく紹介します。
さらに、機能性とデザイン性を両立し、将来の撤去も容易な「壁一面本棚」による仕切り方もご紹介。お子さまの成長に合わせた、最適な子ども部屋づくりのヒントが見つかります。
子ども部屋をあとから間仕切りする方法と費用感
子ども部屋をあとから仕切る場合、プライバシーの確保レベルや予算に応じてさまざまな方法があります。
ここでは、代表的な5つの仕切り方と費用感を紹介します。
カーテン・ロールスクリーン
子ども部屋をあとから仕切りたい場合、最も手軽で低コストな方法のひとつがカーテンやロールスクリーンです。
天井にレールを取り付けるだけで、空間をゆるやかに区切ることができ、使わないときは開け放して1つの部屋として使うこともできます。
この方法は視線を遮ることはできますが、音や光が漏れやすいため、勉強や集中が必要な時期には物足りなさを感じることもあります。
とはいえ、手軽さや柔軟性を考えれば、子ども部屋をあとから仕切りで分ける最初のステップとして非常に実用的です。
費用感: 約1万円〜5万円程度
衝立(パーテーション)
子ども部屋をあとから仕切りたい場合、置くだけで簡単に設置できる衝立(パーテーション)も便利な方法です。
工事が不要なため、賃貸住宅でも気兼ねなく導入でき、配置換えや撤去も自由に行えるのが大きなメリットです。
ただし、衝立は安定性にやや欠ける場合があります。
特に小さなお子さまがいる家庭では、転倒防止の工夫をしながら安全に使用することが重要です。
費用感: 約5,000円〜3万円程度
レール式の可動パネル設置
子ども部屋をあとから仕切りたい場合、天井と床にレールを設置し、引き戸のようなパネルで空間を区切る方法があります。
昼間はオープンにして広い子ども部屋として使い、夜や勉強時間には閉じて個室のように使うなど、状況に応じて柔軟に使い分けられるのが大きな特徴です。
簡易的な壁に近い感覚で仕切ることができますが、レールの段差やパネルの収納スペースも考慮した間取り計画が必要です。
子ども部屋をあとから仕切りで分ける際には、使い勝手や安全性も合わせて検討しましょう。
費用感: 約20万円〜40万円程度
造作壁の新設
子ども部屋をあとから仕切りたい場合、本格的な方法として造作壁の新設があります。
柱を立てて石膏ボードを貼り、完全に独立した壁を作ることで、防音性が高い、プライベートな個室が完成します。
必要に応じてコンセントを増設することも可能です。
一方で、造作壁は一度設置すると撤去にも工事費用がかかるため、将来的な子どもの成長やライフスタイルの変化を見据えた検討が欠かせません。
また、密閉空間をつくるような間仕切り壁を造作する場合、建築基準法で換気・採光・防火性能の規制があるので注意が必要です。
費用は、それらの付随する工事のほか、電気工事や出入り口の設置、防音・断熱工事などを含むとその分だけ費用がかさみます。
費用感: 約15万円〜30万円程度(壁の設置のみの場合)
収納本棚による間仕切り
子ども部屋をあとから仕切りたい場合、背の高い収納家具を使って空間を分ける方法もあります。
壁の代わりに本棚をレイアウトすることで、部屋の仕切りと収納を同時に実現できる、一石二鳥のアイデアです。
工事不要で設置できるタイプもあり、将来的に子どもが独立した後は、仕切りの位置を変えたり、別の用途で再利用したりすることも可能です。
費用感: 約10万円〜30万円程度
※既製品の仕切り家具であれば安く済みますが、壁一面収納やデスク一体型の仕切りを選ぶ場合は、20万円前後の予算を見ておくと安心です。

出典:マルゲリータ公式サイトhttps://www.margherita.jp/user/file_605/
子ども部屋の間仕切りで失敗・後悔するケースとは
「あとから子ども部屋に仕切りを入れればいい」という安易な判断は、住み始めてからの後悔に繋がります。
特に注意すべき子ども部屋の仕切りに関する3つのポイントを挙げます。
造作壁をつくる際は建築基準法の規制に注意
リフォームで子ども部屋を完全に二分する場合、前述のとおり建築基準法に注意する必要があります。
住宅の「居室」には、床面積に応じて一定以上の「有効採光面積(窓の大きさ)」が必要と定められています。
例えば、窓が1つしかない広い子ども部屋を完全に仕切りで分けてしまうと、一方の部屋が「窓のない部屋」になり、法律上「居室」と認められなくなる可能性があります。
この場合、いわゆる「納戸(サービスルーム)」扱いになり、資産価値の低下だけでなく、子ども部屋として十分な明るさを確保できなくなるなどの失敗に繋がります。
その他、採光や耐火性能への注意が必要で、具体的には、換気開口部や採光できる窓の設置、不燃材料の使用などが義務付けられます。
風通し
子ども部屋の仕切りの種類や設置場所によっては、部屋全体の空気の流れが遮断されることがあります。
特に壁で密閉すると、窓からの風がもう一方のスペースまで届かなくなります。
湿気の多い季節には、仕切りの裏側に湿気がこもり、カビが発生する原因にもなります。
子ども部屋の仕切りが、結果として不衛生な空間になってしまうこともあるため注意が必要です。
電気・空調
「子ども部屋をあとから仕切る」際に意外と見落としがちなのが、空調や照明などのインフラです。
元は1部屋だった空間を仕切りで分けると、エアコン1台では仕切りの奥まで冷暖房が届かない場合があります。
夏は暑くて勉強に集中できず、結局リビングで過ごすことになってしまうことも。
また、照明スイッチが1カ所しかない場合、仕切り後の子ども部屋を使うたびに隣の部屋を通らなければならず、不便さを感じることがあります。
子ども部屋をあとから仕切る際は、こうした日常のストレスも事前に考慮することが大切です。
子ども部屋の間仕切りに便利な収納本棚の設置
「子ども部屋をあとから仕切りたいけれど、壁を作るのは大変そう」と感じている場合、収納本棚を活用するのがおすすめです。
リフォームの負担を抑えつつ、子どもの成長に合わせた柔軟な仕切り空間を作ることができます。
ここでは、子ども部屋の仕切りとして本棚を使うメリットと、代表的なタイプを紹介します。
収納本棚で仕切るメリット
子ども部屋をあとから仕切りで分ける際に、収納本棚を活用する主なメリットは以下の3つです。
①手軽に設置できる
一般的な間仕切り壁の新設とは異なり、大掛かりなリフォーム工事が不要です。
本棚を組み立てて設置するだけで完了するため、工事費の節約や工期短縮につながります。
住みながら短期間で子ども部屋を仕切りたい場合に最適です。
②緩やかに仕切って家族の気配を感じられる
背板のないオープンタイプの本棚なら、完全に密閉せずに「半個室」の空間を作れます。
適度なプライバシーを確保しつつ、隣の子ども部屋にいる家族の気配も感じられるため、孤立させすぎない安心感のある空間が生まれます。
③スペースを有効活用できる
部屋の仕切りと収納を兼ねることで、限られた面積を無駄なく使えます。
両面から出し入れできるタイプなら、共有物と個人の持ち物を整理しやすく、あとから仕切りを入れた後も子どもが自発的に片付けをする習慣づくりにも役立ちます。
収納本棚の種類
子ども部屋をあとから仕切りで分ける際は、部屋の広さやどの程度空間を分けたいかに応じて、最適な本棚タイプを選ぶことが重要です。
代表的な3種類を紹介します。
①天井までの「壁一面の本棚」
天井まで届く大容量の収納力が魅力の「壁一面の本棚」。
省スペースながら収納力が高く、子ども部屋の仕切りとして最も多く活用されています。
奥行きは収納物に合わせて「18cm」「25cm」「35cm」から選択可能です。
あとから仕切りとして自立させる場合は、背面仕上げや転倒防止策が必須です。
②学習スペースのある「カウンター付き本棚」
本棚にデスクが組み込まれたタイプで、一台で収納と学習スペースを兼ねられます。
別途デスクを置く必要がないため、子ども部屋をあとから仕切る際に勉強場所も同時に確保できます。
設置面が広く構造的に倒れにくいため、安全性も高いのが特徴です。
③圧迫感の少ない「ロータイプ本棚」
目線より低めの高さで、視線が抜けるため開放感を保ちながら部屋を仕切ることができます。
キャスター付きタイプであれば、子どもの成長やレイアウト変更に合わせて自由に配置を変えられます。
子ども部屋の間仕切り収納本棚の設置事例
マルゲリータの本棚を使って、子ども部屋をあとから仕切り、理想的な空間を実現した実例をご紹介します。
設置方法や工夫のポイントが参考になります。
将来の分割を見据えた万字型の子ども部屋の仕切り
都内の戸建て住宅では、二人のお子さまの成長に合わせて、広い一室を二分割し、それぞれの個室を作るリフォームが行われました。
もともと将来の分割を見据えて天井に下地を入れるなど、子ども部屋をあとから仕切りやすい構造になっていた場所です。
ここに「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」の5列と3列タイプを連結して設置。
入り口付近はドアの開閉スペースを確保するため、奥行150mmの特注本棚を製作し、万字型に配置しました。

出典:マルゲリータ公式サイトhttps://www.margherita.jp/user/file_790/
入り口から2mほどは背板付きの本棚で完全に区切り、奥側は背板のないオープンタイプにすることで、家族の気配が緩やかに伝わる個室空間を実現。
目線の高さに物を置くことで視線を調整し、圧迫感の少ない快適な子ども部屋の仕切りとなっています。
この事例は、子どもの自立を促しつつ、家族とのほどよい繋がりを残す理想的な仕切り方法の一例です。
A5判本棚を互い違いに配した効率的な子ども部屋の仕切り
将来の分割計画に基づき、「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」を互い違いに配置し、スペース効率を最大限に高めた2つの子ども部屋の仕切り事例です。
本棚をあえて反対向きに組み合わせることで、両方の子ども部屋に均等な収納を確保しつつ、確かなプライベート空間を実現しています。
お兄さんの部屋では、間仕切りとして使っている本棚の背面にフックを取り付け、衣類を掛けるスペースとして活用。
さらに「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を組み合わせることで、多機能な仕切り壁面を作り出しました。

出典:マルゲリータ公式サイトhttps://www.margherita.jp/user/file_760/
一方、妹さんの部屋ではお兄さん側の本棚の背板がそのまま壁面として機能。
入り口には同様のA5判本棚を連続して配置し、間仕切り本棚は梁にL字金物で固定するなど、転倒防止対策も万全です。
安全かつ機能的に子ども部屋をあとから仕切る理想的な形となっています。
カウンター+スタンディングデスク付きの多機能な子ども部屋の仕切り
戸建て住宅にて、将来の分割を前提に設計された一室を、「Shelf カウンター+スタンディングデスク付き本棚」と「Shelf カウンター付き本棚」を並べて子ども部屋の仕切りにした事例です。
通常の間仕切り壁を新設する代わりに、一台の壁面収納を両側の子ども部屋から共有することで、空間を有効活用しています。
目線を遮りたい箇所には専用カセットを配置して仕切り効果を強化し、奥行きの浅い本は両側から取り出せるなど、実用性も抜群です。

出典:マルゲリータ公式サイトhttps://www.margherita.jp/user/file_671/
設置面では、新築時から用意されていた天井の木製枠にL字型金具で本棚を固定。
床置きと上部接合により、子ども部屋の仕切りとして高い安定性を確保しています。
壁を作らない「置くだけ」リフォームのため、将来また一つの子ども部屋に戻す場合も工事は不要。
ベッドと机をコンパクトに配置しつつ、ライフステージの変化に応じてフレキシブルに対応できる点が、この子ども部屋の仕切り方法の大きな魅力です。
姉妹で共有するシンメトリーなT字型の子ども部屋の仕切り
都内のRC戸建て住宅で、二人の娘さんの個室を「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」で分けた子ども部屋の仕切り事例です。
本棚を子ども部屋中央に配置し、両側にデスクを伸ばすT字型の仕切りで安定感を確保。
奥行350mmの本棚は、視線を適度に遮りつつ、子ども同士の気配を感じられる絶妙な間仕切りとなっています。
仕切りとしての機能を高めるため、本棚は両面仕上げとし、双方向から使えるカセット収納も完備。

出典:マルゲリータ公式サイトhttps://www.margherita.jp/user/file_605/
将来の移動を見据えてデスクと本棚は分離可能ですが、厚みを揃えた設計で一体感も維持されています。
姉妹に公平な環境を提供するこの構成は、子ども部屋をあとから仕切る際のご両親の配慮が詰まった、機能的かつ美しい子ども部屋の仕切り空間です。
寝室の一角に作るカウンター付きの子ども部屋の仕切り
戸建住宅にて、寝室の一角を「Shelf カウンター付き本棚」で区切り、将来子どもが学習するためのスペースを確保した事例です。
本棚を壁に直交させ、床から天井まで配置することで、親の寝室としての快適さを損なわず、穏やかな個室感を維持しています。

出典:マルゲリータ公式サイトhttps://www.margherita.jp/user/file_274/
カウンター一体型で接地面が広いため、特別な工事なしでも安定して自立し、子ども部屋をあとから仕切る際に安心して使用可能です。
また、背板のない格子構造を活かし、小物や本を両面から出し入れできる仕切り収納として活用できます。
奥行350mmのセルに本を背中合わせに並べれば、双方から使える便利な仕切りとなります。
照明も工夫されており、将来的に子どもが学習する際も正しく机に向かえる、実用的で快適な空間設計です。
天井まで密着させた書斎と子ども部屋の仕切り
将来の分割を見越した広い一室を、「Shelf カウンター付き本棚」で二分し、夫婦の書斎と子どもの勉強部屋に分けた事例です。
背面まで美しい本棚は両側からフル活用できる仕切りとして機能。
奥行350mmのセルに本を前後2列に並べることで、双方からアクセス可能な効率的かつ実用的な子ども部屋の仕切りを実現しました。

出典:マルゲリータ公式サイトhttps://www.margherita.jp/user/file_346/
書斎側には「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」を設置し、ワークスペースも確保。
大掛かりなリフォーム工事なしで、家族それぞれの時間を尊重できる設計です。
将来的に子どもの成長に合わせ、あとから柔軟に仕切りを追加することも可能で、親子双方の使い勝手を考えた理想的な子ども部屋の仕切り空間の好例といえます。
ロータイプを活用した子ども部屋の仕切りとL字ゾーニング
将来の子ども部屋の仕切りにも参考になる、ロータイプ本棚を使ったゾーニング事例です。
壁面には「Shelf 壁一面の本棚」を設置し、リビングとの境界には腰高の「ロータイプ本棚」をL字型に配置。

出典:マルゲリータ公式サイトhttps://www.margherita.jp/user/file_505/
視界を遮りすぎず、空間を機能的に分けることに成功しています。
ロータイプ本棚は二つのスペースを緩やかに分ける境界として機能し、天板は小物置きとしても活用可能です。
圧迫感を抑えつつ作業効率を高めたこの配置は、子どもの成長に合わせてあとから子ども部屋を仕切りたい場合や、開放感を保ちながら仕切りを設けたい場合に非常にスマートな手法です。
まとめ
今回は、子ども部屋をあとから仕切る際の費用や注意点、そして「Shelf 壁一面の本棚」シリーズを活用した実例をご紹介しました。
子ども部屋の仕切りは、単に空間を分けるだけでなく、子どもの自立を促し、成長を支える環境づくりにもつながります。
収納を活用すれば、子ども部屋を整えつつ、背板のない本棚で家族の気配を感じられる空間にでき、あとからの仕切りにも柔軟に対応可能です。
カウンター付きの仕切りを設置すれば、学習環境も同時に整います。
本棚を使った子ども部屋の仕切りには、多くの可能性が広がるでしょう。
マルゲリータ公式サイトでは、子ども部屋をあとから仕切るためのヒントが詰まった事例を多数掲載。
柔軟な子ども部屋の仕切りを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。














