天井まで本棚

間仕切りの壁になる!収納本棚の活用方法を設計事務所のプロがご紹介

子供の成長やライフスタイルの変化とともに家の間取りを変えたいとき、あるいはオフィスの空間を仕切りたいとき、どのような間仕切り壁を導入するか悩んでしまいますね。

そこで今回は、室内を仕切ることができる間仕切りの種類や、間仕切り壁として使える収納本棚の便利な活用方法、使用実例をご紹介します。

間仕切りの種類

室内の空間を仕切るための壁になる間仕切りには、いくつかの種類があります。
それぞれのメリットやデメリット、設置にかかる費用についてご紹介します。間仕切りを設置する際の参考にしてください。

アコーディオンカーテンによる間仕切り

間仕切りの活用

出典:DIYショップResta公式サイト https://www.diy-shop.jp/item.php?cc=0000077077

アコーディオンカーテンは、取っ手を引く軽い力だけで簡単に開け閉めができます。空間を仕切るためにも使える、可動式タイプの間仕切りです。

アコーディオンカーテンによる間仕切りのメリット・デメリット

アコーディオンカーテンのメリットは、自分で取り付けでき、手軽に設置できる点が挙げられます。間仕切りの中では一番手軽にできる方法のため、設置費用も比較的安く済むでしょう。

また、可動式のため、間仕切りをしたくないときにはアコーディオンカーテンを開けて空間を広く使えるなど、シーンによってレイアウトを変えられる点もメリットです。デメリットとしては、アコーディオンカーテンを設置することで、設置前よりも圧迫感を感じる点です。

天井にアコーディオンカーテンのレールを取り付け、天井いっぱいまでカーテンで間仕切りをすると、光が差し込まなくなり暗く感じます。

そのため、アコーディオンカーテンを取り付けるなら、天井から少しスペースを開けられる吊りパイプで設置する方法がおすすめです。

アコーディオンカーテンによる間仕切りにかかる費用の目安

アコーディオンカーテンの費用は、設置する場所やサイズなどによって違いますが、一般的には本体価格が数千円~5万円程度が多いでしょう。設置を業者に依頼する場合や、設置する天井・壁等の補強が必要な場合は、さらに予算が必要になります。

パネルドアによる間仕切り

間仕切りのメリット
間仕切りのメリット

出典:タチカワブラインド楽天公式サイト https://item.rakuten.co.jp/d-spazio/xtb022001/

パネルドアは、折り畳み式の開閉扉を指し、木目調などのデザインのパネルを複数枚つなげた構造になっています。

パネルドアによる間仕切りのメリット・デメリット

パネルドアは、インテリア性が高く、安っぽくならず設置できるため、内装にこだわりがある方も満足いく仕上がりになるでしょう。
また、半透明タイプのパネルドアの場合は採光性も採れ、部屋の明るさを損なわずに間仕切り壁にすることができます。
パネルドアのデメリットは、選ぶパネルドアによっては設置費用が高くなる点が挙げられます。また、既製品の場合はサイズの自由度があまり高くないため、取り付けるスペースとサイズがマッチしないと設置できないでしょう。

パネルドアによる間仕切りにかかる費用の目安

パネルドアは、材質によって価格帯に幅があります。シンプルな素材の5万円以下のものから、凝った材質、デザインのもので40万円以上するパネルドアまでピンキリです。

その他に設置工事費が約2万円〜数万円程度かかり、アコーディオンカーテンと同じく下地補強が必要な場合は、さらに予算が必要になります。

壁を新設しての間仕切り

間仕切りのメリット

壁を新設しての間仕切りは、完全に部屋を間仕切りしたい人向けの方法です。「将来的に間仕切りをなくす予定がない」、「子供のプライベート空間の確保のため」などが、壁を新設するリフォームを選ぶ代表的な理由です。

壁を新設しての間仕切りのメリット・デメリット

完全に部屋を間仕切りできるため、プライベート空間の確保ができる点が大きなメリットです。壁を設置するので、他の間仕切り方法よりも防音性、防寒性にも優れています。

一つの部屋として空間を確保したいなら、壁を新設しての間仕切りがおすすめです。

壁を新設しての間仕切りのデメリットは、もし将来的に間仕切り壁を撤去したくなっても、簡単には撤去できないため、設置の際にはよく考える必要があります。

また、壁を設置することで、部屋が設置前よりも狭く感じ、圧迫感を感じることもデメリットと言えるでしょう。

壁を新設しての間仕切りにかかる費用の目安

壁を新設しての間仕切りにかかる費用の目安は、規模によりますが、小規模な場合でも15万円〜と考えた方がいいでしょう。さらにドアを設置したり、電気工事、空調工事などが発生することが多いため、それらを含めると少なくても50万円以上になるのが一般的です。

将来的にそこに間仕切りを立ててゆくゆくは子供部屋を二つに仕切ろうと考えて設計された家であれば間仕切り工事は簡単にできます。しかしそうでない場合は思いもしない障害が出てくるので慎重に考えた方がいいと言えます。

また壁を新設する場合、それによってどちらかの部屋の採光、換気が必要量とれなくなる可能性もあります。間仕切りをしてそこを居室としてお使いになる場合厳密に言うと法律(建築基準法)違反になる可能性もあることをご注意ください。

収納家具による間仕切り

間仕切り棚を天井まで

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_539/

間仕切りを設置するだけでなく、収納として使える家具を置くことで空間を有効に活用する方法が、収納家具を使った間仕切りです。

間仕切り棚を天井まで

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_539/

収納家具による間仕切りのメリット・デメリット

収納家具による間仕切りのメリットは、家具を設置するだけなので、工事は不要です。

また、収納家具による間仕切りは、間仕切りと収納の二つの役割がある点もメリットです。間仕切り壁を設置すると、設置前よりも空間が狭くなってしまいますが、収納家具を使った間仕切りのため以前よりも収納力を上げられます。

収納家具に荷物を入れることでプライベート空間の確保にも期待ができます。

収納家具のデザインにこだわると、モデルルームのような洗練された雰囲気の空間を作り出すことも可能になります。

デメリットとしては、背丈のある家具を置くことになるので、多少設置前よりも圧迫感を感じるようになる点が挙げられます。

収納家具による間仕切りにかかる費用の目安

収納家具による間仕切りの費用は、材質や大きさによって様々です。

ここでご紹介した壁として活用できる大型の木製収納家具の場合、費用は10万円〜25万円程度になると考えておくといいでしょう。

おすすめは間仕切りと収納の二つの機能を併せ持つ「収納本棚」

収納本棚を間仕切り壁として使うと、間仕切りと収納という異なる機能をひとつで活用できるため、上手に空間を隔てて利用しながら、書籍なども綺麗に整頓することができます。

壁を新たに設置すると外からの光を遮ってしまうことが考えられますが、背板がないオープンな収納本棚はほどよい抜け感があり、通気性と採光性にも優れている点がメリットです。
圧迫感が苦手な方にもおすすめです。

また、使っている素材によっては部屋の雰囲気が高まり、おしゃれな空間を演出することも可能です。木材などのナチュラルな材質を用いている収納本棚はインテリアのアクセントにもなり、おしゃれな空間作りを実現してくれます。

間仕切り壁として活用!おすすめの収納本棚6つの事例をご紹介!

ここからは、マルゲリータの収納本棚を、ご家庭やオフィスで間仕切り壁として活用している事例をご紹介していきます。

間仕切りの活用事例① カウンター付き本棚を部屋の間仕切り壁として

本棚で部屋を仕切る

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_346/

マルゲリータの「Shelf(シェルフ)カウンター付き本棚」の活用事例です。
カウンター付きの本棚を間仕切り壁として使っているため、壁にしつつ、カウンター側は作業スペースとして使うことが可能です。椅子を2脚並べて、2人以上で使っても広々使える設計。

本棚で部屋を仕切る

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_346/

子供部屋の本棚兼学習デスク、オフィスや書斎の本棚兼作業用デスクなど、様々なシーンに利用できるアイテムです。カウンターの奥行きは450mmあり、パソコン作業や学習に十分なスペースが確保できます。

本棚で部屋の仕切り

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_346/

両側から本棚として使用できる350mmの奥行きがあり、収納力は抜群。たくさんの本を収納していますが、抜け感があり、空間を圧迫せずに使えるおしゃれな間仕切り壁として活用できます。

間仕切りの活用事例② カウンター付き本棚をキッチンの間仕切り壁として

壁になる収納

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_279/

「Shelf(シェルフ)カウンター付き本棚」をキッチンの間仕切り壁に使用し、キッチン用のカウンターとして活用している使用例です。本ではなく、棚にはキッチン用品を収納し、取り出しやすく収納されています。

壁になる収納

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_279/

専用のインナーボックスを上手く利用し、綺麗に整理整頓されていて洗練された印象です。また、おしゃれなお皿を綺麗に収納することで、“見せる収納”としても機能しています。

壁になる収納

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_279/

抜け感があるためキッチンが暗くならず、開放的でありながらしっかりキッチンスペースが確保された理想的な空間になっています。

間仕切りの活用事例③ 収納本棚を寝室の間仕切り壁として

間仕切り収納家具で一部屋を二部屋に

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_605/

学習机と本棚が一体型になっており、左右対象に学習机が配置されています。この配置は、本棚の転倒防止にもなる機能的な構造で、一部屋を区切るために上手くスペースを活用しています。

間仕切り収納家具で一部屋を二部屋に

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_605/

収納棚は両側から収納できる設計。専用のインナーボックスの引き出しも両側から出し入れ可能なので、共用で使っているものを収納したらお互いに使いやすく、仲良く使うことができます。

間仕切りのメリット

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_605/

ランドセルもちょうどよく入る幅で、学校で使う道具や教科書、書籍、おもちゃなど綺麗に収納ができます。また、収納スペースが多いため、意外と多い子供の荷物が片付けしやすくなる点も特長のひとつです。

間仕切りの活用事例④ 大容量の収納本棚をオフィスの間仕切り壁として

事務所の間仕切り費用

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_573/

「Shelf(シェルフ) 壁一面の本棚」をオフィスに活用した事例です。
門型に加工した本棚に背板を取り付け、間仕切り壁として使用しオフィスの打合せコーナーの空間を作り出しています。

壁になる収納

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_573/

左右の本棚と、上部3つの本棚を組み合わせた作りになっている特注仕様です。マルゲリータの収納本棚は、様々なシーンに合わせ、最適で自由な楽しみ方ができる点が特長です。

壁になる収納

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_573/

多くの書籍を収納しつつ、見せる収納としても機能しており、おしゃれで洗練されたオフィス空間を演出しています。

間仕切りの活用事例⑤ 収納本棚をオフィスの間仕切り壁として

壁になる収納

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_225/

デザイン事務所のオフィスの間仕切り壁として、「Shelf(シェルフ)壁一面の本棚」を導入している事例です。本棚の奥行は250mmで、一般的な本棚と同じ奥行きなので、収納の機能は十分でありながら幅を取りすぎずに設置することができます。

間仕切りの活用

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_225/

背板がないオープン棚のため、閉鎖的になることなく、お互いの存在を感じながらも邪魔にならない距離感を演出。緩やかに区切られた空間で、自分の作業に集中することが可能です。

間仕切りの活用

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_225/

作業スペースを区切るための間仕切り壁として、計3台の本棚を導入しています。広いオフィスでも、複数台組み合わせることで簡易的な個室空間が完成します。

間仕切りの活用事例⑥ カウンター付き本棚を天井の高いオフィスの間仕切り壁として

本棚で部屋の仕切り

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_399/

本棚の上段を2段追加した特注仕様の「Shelf(シェルフ)カウンター付き本棚」を間仕切り壁として使用しています。梁下目いっぱいに本棚を設置し、さらに収納力を増しました。

本棚で部屋の仕切り

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_399/

片側は打合せスペース、もう片側はカウンターで作業ができるスペースになっています。カウンター付き本棚を導入することで効率のいいオフィス空間を実現し、仕事をしやすい環境なのが魅力的です。

本棚で部屋の仕切り

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_399/

両側から本の出し入れができるため、作業用の書籍はカウンター側、打合せに使う資料などは打合せスペース側に収納するといった使い方が可能です。

まとめ

間仕切り壁になるおすすめの大容量の収納本棚と、簡易的な間仕切り壁として使えるパーティションを紹介しました。
収納本棚を間仕切りとして活用すると、同時に大容量の収納スペースが確保できるため、あまり間仕切り壁のスペースを確保できない方にもおすすめです。
さらにカウンター付きやデスク付きなら、作業スペースの確保も同時にできるため、子供部屋の間仕切りを考えている方などは、デスク付きもぜひ検討してみてください。
まずは、間仕切り壁の種類を選び、置きたい場所にぴったりの間仕切り壁を見つけてください。最後までお読みいただきありがとうございました。

「Shelf(シェルフ)壁一面の本棚」の詳細はこちらからご覧ください。
https://www.margherita.jp/shelf/