子供部屋の収納実例8選!上手な収納のコツを建築設計事務所のプロがお教えします

子供部屋にはおもちゃや学用品、習い事グッズなど子供に関するたくさんのモノが集まり、散乱しがちです。そんな子供部屋をスッキリさせるポイントは収納にあります。
本記事では建築設計事務所のプロが、子供部屋に収納を作るメリットや収納を作るときのコツを解説します。記事の後半では、子供部屋の上手な収納の実例を商品写真付きでご紹介します。

子供部屋に収納を作るメリット

まずは子供部屋に収納を作ることでもたらされるメリットにはどんなものがあるのかご紹介します。子供部屋に収納を作るか迷っている場合はぜひ参考にしてください。

忘れ物やなくし物を減らせる

1つ目のメリットは、忘れ物や失くし物を減らせることです。
子供部屋では教科書やプリントなど学校で使う教材類、おもちゃや絵本などの遊び道具、習い事グッズやスポーツ用品など、さまざまなモノが混在しがちです。子供はモノが雑然としていると、忘れ物や失くし物をしてしまう頻度が高くなります。

子供部屋収納で忘れ物やなくし物を減らせる理由

子供部屋に収納を作り、所定の位置に学用品やおもちゃ類を仕舞うようにすれば、つぎに使う時にどこに置いたかわからなくなる状態を防止できます。子供が無理なく管理しやすい収納を作ってあげることで、忘れ物や失くし物を減らせる可能性が高くなるでしょう。

お片付けの習慣が付く

子供部屋に収納を作るもう1つのメリットは、お子様自身が身支度や片付けを行う習慣が身に付きやすくなることです。
例えばリビングなど家族の共有スペースに子供のおもちゃや学用品を収納する場合、ほかの家族が散らかったままの様子を見かねて子供が行動する前に片付けてしまい、いつまでも子供の片付け習慣が付かないケースが考えられます。

子供部屋収納でお片付けの習慣が付く理由

子供部屋に収納があると、子供が自ら準備や片付けをするきっかけとなります。はじめは子供自身のやりたいようにお片付けを見守ったり、慣れてきたら子供と相談しながらモノの置き場所を一緒に決めたりと、お子様の成長に寄り添ってプロセスを踏むことで、段々とお片付けの習慣が身に付いていくでしょう。
しかしながら子供にとってお片付けの作業は遊び時間の終わりを意味するため、遊び足りない子供はなかなかお片付けをしたがりません。また整理整頓が得意な子供もいれば、苦手な子供もいます。子供によっては上手にお片付けができず、片付作業自体に苦手意識を持ってしまう可能性もあります。
そんな時は、遊び感覚でお片付けできる工夫で子供の好奇心をかき立てたり、簡単に使えるシンプルな収納を子供部屋に作ってあげたりすることで、お片付けの苦手意識を解消してあげしょう。ハードルを下げることでお片付けの第一歩が踏み出しやすくなるはずです。

自立心が向上する

さらに収納とモノの管理を通じて、子供の自立心の向上が期待できます。
子供は日常生活の中で、身の回りのことを自分でできることの大切さを学んでいきます。収納がない子供部屋の場合、遊ぶための部屋という認識になりがちですが、子供部屋に収納があると、自分のモノを自分で管理する能力が自然と育まれます。
ほかの家族と共有するモノや空間と、子供自身が管理すべきモノを区別しやすくなり、モノの管理に対する責任感が生まれ自立心の向上に寄与します。

子供部屋に収納を作るときのコツ

子供部屋に収納を作るときのコツ

子供部屋に収納を作るときコツとして押さえておきたいポイントは「子供の目線に合わせる」「収納方法を簡単にする」「子供の成長に対応できるようにする」「子供のこだわりに合わせてカスタマイズできるようにする」「よく使うモノとそうでないモノを分ける」の5点が挙げられます。それぞれの収納のコツをチェックしてみましょう。

子供部屋収納のコツ① 子供の目線に合わせる

子供部屋の収納は、子供の視点に立って考えることが大切です。
子供にとって扱いにくい収納だと、片付け作業に余計な負担がかかってしまい、子供は億劫に感じてしまいます。
子供の手の届く高さに収納があるか、子供の弱い力でも開閉しやすい引き出しか、子供が見渡せる収納になっているかなどを意識して、子供の目線に合わせた収納を検討しましょう。

子供部屋収納のコツ② 収納方法を簡単にする

収納方法がシンプルで簡単なことも、お片付けがはかどるかどうかの決め手となります。
収納の分類が細かすぎたり、毎回蓋の開け閉めが必要な収納だったりすると、お片付けの度に手間がかかるので、子供が片付けを敬遠してしまいます。オープンシェルフの見える収納にするなど、なるべく少ない動作で片付けが完結する家具を選び、収納方法を簡単にしましょう。

子供部屋収納のコツ③ 子供の成長に対応できるようにする

幼稚園児、小学生、中学生と、子供の成長過程によって子供部屋に収納するモノは変化していきます。
子供が小さいうちはおもちゃや絵本を低い位置に収納する、塾の教材や部活用品が増えてきたらカテゴリごとにまとめて収納する場所を作る、など子供の成長に合わせて工夫しましょう。長く使える飽きのこないデザインの収納家具を選ぶこともポイントです。

子供部屋収納のコツ④ 子供のこだわりを採り入れる

子供の好きな色の収納ボックスを揃える、毎日使う引き出しに好きなキャラクターのシールを貼るなど、子供のこだわりを採り入れ個性を尊重した収納にすることも視野に入れましょう。
子供自身が子供部屋を特別な空間として認識するようになり、楽しんでお片付けできるようになると期待できます。

子供部屋収納のコツ⑤ よく使うモノとそうでないモノを分ける

子供は時期によって夢中になるおもちゃや絵本が変化します。
ついこの間まで熱心に遊んでいたのにある瞬間から興味を失ってしまうことも珍しくありません。よく使うものとそうでないものを一緒に収納しておくと、子供が欲しいモノを探すために不用意に収納の中身を引っ掻き回し部屋を散乱させる原因になります。
子供と相談しながら、最近使っていないモノは別の場所に収納するよう定期的に見直すことで、子供部屋の散らかりを防ぎます。

【実例紹介】子供部屋の収納実例8選

子供部屋の収納を検討する際は、実例を参考にするとイメージが湧きやすくおすすめです。
ここからはマルゲリータの家具を実際に子供部屋でお使いいただいているお客様の収納実例を写真付きでご紹介します。

子供部屋の収納実例① 子供部屋の壁面に

子供部屋の収納実例① 子供部屋の壁面に

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_507/

こちらの写真の収納家具は、子供部屋の壁面ぴったり収まっています。柱部分の出っ張りと家具の奥行きを合わせているので、デッドスペースが生まれず空間を有効活用できています。
家具の下段には図鑑など重みのある書籍を、中段には児童書や参考書を収納し、子供の腕の力でも無理なく取り出せる工夫をしています。上段にはお気に入りのぬいぐるみを置いて見せる収納方法を採り、学習机に近い部分には書類ボックスを活用した見せない収納を実践。実用的で整理整頓しやすい工夫があふれています。

子供部屋の収納実例① 子供部屋の壁面に収まる本棚

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_507/

子供部屋の収納実例② ツインデスク|兄弟で使う子供用勉強机

子供部屋の収納実例② ツインデスク|兄弟で使う子供用勉強机

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_433/

こちらの子供部屋では、本棚に2人用デスクが付いたタイプの収納家具を採用し、兄弟のツインデスクとして使用されています。1人用学習机を2台並べるよりも、ツインデスクを設置した方がコンパクトなので、限られたスペースを有効活用できます。デスク前面には高さのある棚が備え付いているので、デスクに座ったまま教科書や書籍を探せて便利です。
子供部屋にツインデスクを設置すると、兄弟間で勉強の質問がしやすくなったり、ご両親が子供たちの勉強を同時に見やすくなったりするメリットがあります。デスクと同様に、棚もひとつなぎになっているので、真ん中の一列には共有して使うモノを収納するようにすると、兄弟の誰がどこに仕舞ったかわからなくなる状態を防げるでしょう。

子供部屋の収納実例② ツインデスク|兄弟で使う子供用勉強机

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_433/

子供部屋の収納実例③ 子供部屋の学習机

子供部屋の収納実例③ 子供部屋の学習机

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_412/

こちらのご家庭では学習机と本棚が一体になっているタイプの家具を子供部屋に使用されています。机まわりに勉強道具をしっかり収納でき、集中しやすい学習スペースが整えられています。
棚のサイズにフィットする専用カセットは引き出し形式なので、雑然としがちな文房具や雑貨類を見せずに収納するのにぴったりです。棚の高い場所は子供の手が届きにくいので、あまり使わないモノの保管場所として活用しています。また机の正面にはあえて棚を置かないことで、時間割表や日本地図などを貼る壁の余白を作っています。さらに机下にはキャスター付きの収納を設け、デッドスペースになりがちな机の下の空間を無駄にしない工夫が施されています。

子供部屋の収納実例③ 子供部屋の学習机

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_412/

子供部屋の収納実例④ 三人兄弟の子供部屋レイアウト

子供部屋の収納実例④ 三人兄弟の子供部屋レイアウト

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_333/

次にご紹介するのは3人兄弟のいるご家庭の子供部屋です。こちらの子供部屋では2つのアンダーカウンター本棚を並べて3つに区切り、3人分の学習スペースを確保されています。兄弟それぞれの勉強道具やおもちゃはすべて机下の収納場所に片付けるとルールを決めて、広々と机の上を使えるように工夫されています。
間仕切りなどで空間を遮らず、シンプルな収納・レイアウトにすることで、兄弟が多くても窮屈にならず、広々とした子供部屋を実現されている実例です。

子供部屋の収納実例④ 三人兄弟の子供部屋レイアウト

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_333/

子供部屋の収納実例⑤ 子供部屋の天井に合わせて

子供部屋の収納実例⑤ 子供部屋の天井に合わせて

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_73/

こちらの子供部屋は、天井の高さに合わせた壁一面の本棚を設置されています。屋根の傾斜に合わせて右端の側板を丈詰めしているので、天井ギリギリまでスペースを活用できます。
たっぷり収納スペースがあるので、子供の好きな本や小物を思う存分に収めることができ、楽しみながら整理整頓できる収納となっています。

子供部屋の収納実例⑤ 子供部屋の天井に合わせて

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_73/

子供部屋の収納実例⑥ デスク付き本棚がある子供部屋

子供部屋の収納実例⑥ デスク付き本棚がある子供部屋

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_560/

こちらの子供部屋は、壁一面の本棚とデスクが一体となった家具を使用されています。一体式の家具はスペースを無駄なく使える利点に加え、バラバラに家具を揃えるよりもインテリアの統一感が生まれやすいため、おしゃれな子供部屋をお望みのご家庭におすすめです。棚の最下段にあるように中身の見えない専用カセットを併用すると、「見せる収納」と「見せない収納」のバランスが取りやすくなります。

子供部屋の収納実例⑥ デスク付き本棚がある子供部屋

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_560/

子供部屋の収納実例⑦ 子供の勉強部屋に

子供部屋の収納実例⑦ 子供の勉強部屋に

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_264/

子供の勉強部屋に置かれた縦7コマ×横7コマの本棚は、収納力が抜群です。本の収納としてはもちろんのこと、イラストや人形を飾ったり、文房具収納を置いたりと、自由な発想で見せる収納を楽しまれている様子がうかがえます。
優しいホワイトカラーのスッキリとした本棚のデザインに加えて、子供部屋に置かれた観葉植物によって勉強に集中できる環境と安らぐ雰囲気を両立し、子供にとって居心地のよい空間となっています。

子供部屋の収納実例⑦ 子供の勉強部屋に

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_264/

子供部屋の収納実例⑧ 間仕切り本棚を姉妹で仲良く使う

子供部屋の収納実例⑧ 間仕切り本棚を姉妹で仲良く使う

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_605/

こちらは姉妹の子供部屋で、本棚を間仕切りとして使用されている例です。仕切りを設けることで適度に視線を遮りプライバシーを保ちながらも、棚に空隙があるので圧迫感の少ない空間となっています。間仕切りを採用する子供部屋は、完全な別部屋にするよりも姉妹間のコミュニケーションがとりやすいというメリットがあります。個人空間もしっかり確保されているため、適度な距離感で気軽に勉強の相談や日常会話を楽しめるでしょう。
また、こちらの本棚とデスクは直交しているため、省スペースを叶えながら転倒防止の機能も兼ねています。棚の大きさに合う専用の書類ボックスは両側からの使用が可能なので、姉妹で共有しているモノをどちらの側からでもスムーズに取り出せます。大きめの絵本やランドセルもゆったり収まり、間仕切りの機能だけでなく、収納としての役割もしっかり果たしています。

子供部屋の収納実例⑧ 間仕切り本棚を姉妹で仲良く使う

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_605/

まとめ

子供の個性や兄弟構成、お部屋の大きさなどを考慮した、各ご家庭の子供部屋の収納実例と上手な収納のコツをご紹介しました。本記事をぜひ子供部屋の収納のご検討にお役に立てください。
大容量で使いやすく、おしゃれなマルゲリータの家具は、さまざまな子供部屋にフィットします。シンプルで飽きのこないデザインなので、将来お子様が成長された後は親御さまの書斎やリビングなどへの転用も可能です。子供部屋の収納をご検討の際は、マルゲリータの家具を選んでみてはいかがでしょうか。