マンションのLDK、狭くならない収納術とは

家族が集まり、食事やくつろぎの時間を過ごすLDK。
けれど、家具や家電、生活用品が自然と集まりやすい場所でもあります。

気づけば「少し手狭になった」と感じることも少なくありません。
実際の面積を変えずに広く見せるには、家具の配置と収納の工夫が欠かせません。

壁や床の「余白」をどう残すか、視線の抜けをどうつくるかが、空間を快適に感じさせる鍵になります。
この記事では、マンションのLDKをすっきりと広く見せるためのアイデアをご紹介します。

自然な暮らしのリズムを保ちながら、狭さを感じさせない収納づくりのヒントを探っていきましょう。

動線を意識したレイアウトで広く見せる

限られたLDKでは、家具の置き方ひとつで動きやすさが大きく変わります。
動線が整理されている空間は、実際よりも広く感じられるものです。

ここでは、日常の動きに合わせて家具を配置し、視覚的にも心地よい“広がり”をつくるポイントをご紹介します。

「通る・座る・立つ」をイメージして配置する

家族が行き来するLDKでは、キッチンからダイニング、そしてリビングへと自然に動けるレイアウトが理想です。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_924/

家具の間隔は余裕をもって取り、通路幅を60〜70cm以上確保するのが目安。
テーブルやソファを壁際に寄せるだけでも、中央の空間がすっきりし、視覚的な“抜け”が生まれます。

また、椅子を引いたときや立ち上がるときの動きも意識すると、実際の使い勝手が格段に良くなります。
食事、くつろぎ、家事といった日常の動きをスムーズにつなげる配置を心がけましょう。

家具を“点”ではなく“ライン”で配置する

家具を部屋の中央に点在させてしまうと、動線が分断され、空間が狭く感じられます。
そこで意識したいのが、家具を“ライン上”に配置すること。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_587/

たとえば、ソファや本棚、ローテーブルなどを壁際に沿わせて置くと、床面の見える部分が増え、自然と開放感を感じられます。
このように「通る・座る・立つ」の動きを邪魔しない“流れのあるレイアウト”を意識することが、限られたLDKを広く見せる第一歩になります。

壁一面を活かした収納で圧迫感を抑える

マンションのLDKを広く見せるには、収納を「面」で捉えることが大切です。
床に家具をいくつも置くと、視線が分断されて狭く見えがちですが、収納を壁側にまとめれば空間の重心が整い、自然と開放感が生まれます。

ここでは、壁面収納を上手に取り入れて、リビングの印象を変える具体的なアイデアを見ていきましょう。

壁面収納で“置かない”リビングを実現

リビングに本棚やテレビ台、収納ボックスを複数置くと、どうしても家具が主張して見えてしまいます。
そこでおすすめなのが、壁一面に収納を集約するスタイル。

たとえば「Shelf 壁一面の本棚」を設置すれば、天井までの高さを無駄なく使って収納力を確保できます。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_822/

書籍や雑誌はもちろん、オーディオ機器や雑貨、思い出の写真などもひとまとめに収納。
家具を床に“置かない”ことで、通路が広く見え、リビング全体が整然とした印象になります。

テレビボードと一体化して省スペースに

LDKで特に存在感のあるテレビまわりも、壁面収納と一体化させることで空間が広く見えます。
Shelf 開口部のある本棚」のように、テレビを組み込めるタイプなら、テレビ台を別に置く必要がなく、省スペース化を実現できます。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_486/

本棚とテレビボードが一体化することで、床に余分な家具が減り、視線が水平に流れるため、空間全体がすっきりと感じられます。
また、配線を棚の裏に通せば見た目も整い、生活感を抑えた落ち着きのあるリビングに。

壁を“収納の面”として使う発想は、マンションのように限られた空間でも、快適さとデザイン性を両立させる大きなポイントです。

可動式家具で変化に対応する

LDKは、家族の成長やライフスタイルによって使い方が変化する空間です。
日中はワークスペース、夜はくつろぎの場など、ひとつの空間が複数の役割を担うことも少なくありません。

そのときに頼りになるのが、動かせる可動式家具。
キャスター付き収納や背板のないオープンラックを取り入れれば、目的に合わせてレイアウトを自在に変えられます。

ここでは、空間の柔軟性を高める可動式家具の活用アイデアをご紹介します。

キャスター付き収納で機能を移動させる

掃除のときはスッと移動でき、来客時にはすぐに片づけられる。
そんな“動かせる収納”は、限られたLDKを効率よく使う鍵になります。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_621/

たとえば「Storage Cart キャスター付き収納カート」のような可動式収納は、暮らしの中で柔軟に活躍するアイテムです。
使わないときは壁際やデスク下に収めておけるので、LDKの印象をすっきりと保ちながら、暮らしの流れに合わせた使い方ができます。

間仕切りにもなるオープンラック

LDKの中央に背板のないオープンラックを置くと、リビングとダイニングをゆるやかに分けながら、光や風を遮らずに広さを感じさせます。
特に、「Shelf 壁一面の本棚」シリーズのように両面から使えるデザインなら、どちらの空間からも収納にアクセスできて便利です。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_662/

「飾る」「隠す」「仕切る」、一台で複数の役割を果たすオープンラックは、固定の壁よりも柔軟で、空間に軽やかさを与えます。
自由にレイアウトを変えられる間仕切り家具を選ぶことで、家族の暮らし方に寄り添う柔軟なLDKをつくることができます。

「見せる」と「隠す」を使い分ける

LDKの収納は、すべてを隠してしまうと圧迫感が出やすく、逆にすべてを見せると雑多な印象になります。
大切なのは、“見せる”と“隠す”を上手に組み合わせて、空間にリズムと軽やかさを生み出すこと。

ここでは、LDKをより居心地よく見せる「見せる収納」と「隠す収納」のバランスの取り方をご紹介します。

見せる収納で空間に軽さを

オープンシェルフや壁面ラックを活用して、“飾るように収納する”工夫を取り入れてみましょう。
本や観葉植物、お気に入りの器や雑貨を並べることで、視線が抜け、空間に奥行きが生まれます。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_482/

ポイントは、余白を残すこと。
詰め込みすぎず、ゆとりを持たせることで、ディスプレイのような印象になります。

「見せる収納」は、単に物を置くための場所ではなく、住まいの雰囲気をつくる“インテリアの一部”として楽しむ意識が大切です。

隠す収納を織り交ぜて日常をすっきり整える

見せる収納の中に“隠す”要素を織り交ぜると、LDK全体がより落ち着いた印象にまとまります。
扉付きの収納ボックスや引き出しを棚の一部に組み合わせ、よく使う日用品や書類をスマートに隠すことで、生活感を抑えながら整然とした印象を保てます。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_763/

一方で、オープンな棚には本や植物、お気に入りの雑貨を飾り、程よい抜け感を演出。
見せる部分と隠す部分をリズムよく配置することで、空間に動きが生まれ、心地よいバランスの取れたリビングダイニングが完成します。

マンションLDKを広く見せる実例

ここでは、実際にマルゲリータの家具を使って「狭くならないLDK」を実現している事例を8つご紹介します。
収納やレイアウトの工夫で空間をすっきり整えながら、暮らしにゆとりを感じさせるアイデアを見ていきましょう。

事例1 窓を活かしてリビングボードを形成する

こちらの事例では、マンションのLDKに「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」と「Shelf ロータイプ本棚」を組み合わせて設置しています。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_990/

低い本棚の上に窓を設けることで、外光がブラインド越しに壁面全体へと柔らかく広がり、空間に奥行きを感じさせます。
高低差のあるレイアウトが生まれることで、視線が自然に抜け、LDK全体がより広く見える効果を生み出しています。

事例2 書斎のあるリビング

こちらの事例では、マンションのリビング一面に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を2台連結し、隣にワークデスクを組み合わせています。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_873/

リビングの一角に書斎を設けることで、家族との距離を保ちながらも集中できるワークスペースを実現。
書籍や日用品をすっきりと収めることで、生活感を抑えつつ落ち着いた雰囲気に仕上がっています。

限られたスペースを有効に使いながら、広がりを感じさせる設計の好例です。

事例3 カウンター付き本棚を使ったリビングルームの間仕切り

こちらは、横に広いリビングを「Shelf カウンター付き本棚」でゆるやかに二分している事例です。
家具を置くだけで、工事をせずにリビングの一部をワークスペースへと変えています。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_618/

両面から使える本棚は、書斎側ではカウンターとして作業スペースを提供し、リビング側では収納兼ディスプレイとして機能。
中央に配置しても圧迫感が少なく、窓からの自然光が通り抜けることで空間全体が明るく、広く見える効果を生み出しています。

事例4 リビングダイニングの一面に

こちらの事例では、リビングダイニングの壁一面に「Shelf カウンター付き本棚」を設置し、限られた空間の中に作業エリアと収納を一体化しています。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_772/

本棚中央には2コマ×2コマの開口部を設け、そこにPCモニターを配置。
左右の棚には書籍や雑貨をバランスよく配置し、機能性と装飾性を両立しています。

リビングダイニング全体がゆるやかにつながりながらも、用途に応じてゾーニングされ、広がりを感じるレイアウトとなっています。

事例5 家族で使うリビングボード

こちらの事例では、マンションのリビングに「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を設置しています。
インターフォンや給湯コントローラーを避けながらデザインされた、独特で美しい構成が特徴です。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_680/

最下段はお子さん専用の収納ゾーンとして活用され、絵本やぬいぐるみが高さを揃えて並べられています。
空けたセル部分にはお子さんの絵を飾ることで、額装せずとも自然にインテリアに溶け込み、家族の温かみを感じるリビングボードとなっています。

事例6 ヌックのあるリビング

こちらの事例では、リビングダイニングの壁一面に「Shelf 開口部のある本棚」を設置し、その一部をヌックとして活用しています。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_828/

低い位置の棚には2歳のお嬢さんの絵本やおもちゃが並び、親子で並んで本を読んだり、おしゃべりを楽しんだりできる“小さな居場所”として機能しています。
開口部の奥行きが生む“包まれ感”が、広く確保された空間の中に安心感と温もりをもたらしています。

事例7 壁の長さに合わせたリビングボード

こちらの事例では、マンションのリビングダイニングに、壁面の長さに合わせて設計した「Shelf 開口部のある本棚」をリビングボードとして設置しています。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_652/

中央の開口部にはテレビを配置し、下部の専用台にはレコーダーやゲーム機をすっきり収納。
壁から建具の枠までを正確に計算した造作のような仕上がりは、リビングを広く見せる効果を高め、上質な空間演出にもつながっています。

事例8 リビングの壁面を埋め尽くした壁面収納

こちらの事例では、マンションの広々としたリビングに「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を2台連結して設置し、さらに「Tavola コンソールデスク」を組み合わせています。
収納と作業スペースを一体化させることで、空間を無駄なく活用しながら、開放的で美しいリビング書斎を実現しています。

マンションのLDK、狭くならない収納術の事例を紹介

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_925/

本棚を壁面全体に配置することで視線の流れが整い、リビングの奥行きを感じさせるデザインに。
高さと横幅のバランスが取れた構成は、壁を“面”として見せる効果を生み、部屋全体をより広く見せています。

まとめ

今回は、「マンションのLDKを広く見せる収納術」をテーマに、動線の工夫や壁面収納、可動式家具の活用法、そして“見せる”と“隠す”収納のバランスについてご紹介しました。
実際の面積を変えずに空間を広く見せるためには、家具の配置と収納を「線」と「面」で捉えることがポイントです。

家具を壁際に寄せて動線を整理し、壁面収納で床をすっきり見せるだけでも、視覚的な抜けが生まれ、開放感のあるLDKに変わります。
また、ライフスタイルに合わせて動かせる可動式家具や、見せる収納と隠す収納を組み合わせたレイアウトは、限られた空間をより柔軟に、美しく保つ工夫として効果的です。

今回の内容を参考に、すっきりと心地よいLDKづくりを考えてみてはいかがでしょうか。