可動式の間仕切り壁は、部屋のレイアウトを自由に変えられる便利なアイテムです。
間仕切りが可動式であれば、状況に応じて子供部屋を仕切ったり、リビングにワークスペースを作ったりと、生活に合わせて活用できます。
しかし、設置に工事が必要なタイプや、価格が高くなるケースもあり、導入前にはしっかりと検討する必要があります。
限られた予算の中で、できるだけ手軽に空間を仕切りたいと考える方にとっては、費用対効果の高い選択肢を見極めることが大切です。
この記事では、可動式の間仕切り壁のメリットとデメリット、さまざまなタイプの特徴、そして収納機能を兼ね備えたおすすめ家具について、詳しくご紹介します。
おしゃれで実用的な可動式の間仕切り壁をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
可動式の間仕切り壁とは?
可動式の間仕切り壁とは、建物に固定せずに部屋の空間を仕切ることができる壁やパーテーションの総称です。
壁面に穴を開ける必要がなく、工事不要で設置できるものも多くあります。
スタンド式の衝立から、レールで開閉できるスライドパネル、防音性のあるパネル壁まで、種類も多く、部屋の広さや用途に応じて柔軟に導入できるのが魅力です。
たとえば、1つの部屋を2つに分けて子供部屋を作る、在宅ワークのためにワークスペースを設けるといった使い方が可能で、生活スタイルの変化にも対応しやすくなります。
そのため、「壁をつくらずに空間を区切る」ことを検討している方にとって、可動式の間仕切り壁は、非常に有効な選択肢といえるでしょう。
可動式の間仕切り壁のメリット
可動式の間仕切り壁は、工事不要で簡単に設置できるだけでなく、使い方次第で住空間の利便性を大きく高めてくれます。
ここでは、特に注目したい3つのメリットを確認していきましょう。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_760/
柔軟に空間を活用できる
可動式の間仕切り壁を設置する最大のメリットは、ライフスタイルの変化に合わせてレイアウトを柔軟に変更できることです。
たとえば、兄弟が一緒に使っていた子供部屋を2部屋に分けたり、在宅ワーク用のワークスペースを確保したりと、生活の変化に対応した空間づくりが可能です。
固定壁と違って「必要な時に仕切り、不要になったら外す」という使い方もできるため、住まいの自由度を大きく広げてくれる存在といえるでしょう。
費用・価格を抑えやすい
可動式の間仕切り壁は、壁を新設する工事に比べて、導入コストを大幅に抑えられる点も大きな魅力です。
たとえば、壁をつくるリフォームでは数十万円以上の費用がかかることもありますが、可動式の間仕切り壁であれば、比較的安価に空間を仕切れます。
設置に専門的な工事を必要とせず、なかにはDIYで対応できる製品もあり、コストパフォーマンスに優れています。
そのため、「できるだけ費用を抑えながら空間を分けたい」「将来的に使い方が変わる可能性がある」という方には、特に現実的な選択肢といえるでしょう。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_399/
学習や仕事に集中しやすい空間がつくれる
可動式の間仕切り壁は、部屋の一角を簡易的に区切ることで、視界や音をコントロールし、集中しやすい空間をつくれます。
特に、防音性を備えた間仕切り壁を選べば、周囲の生活音を軽減できるため、子供部屋の学習スペースや、自宅のワークスペースとしても活用しやすくなります。
完全な遮音とまではいかなくても、「他の音が気になりにくい」という心理的な効果は大きく、日常のちょっとした作業や集中したいシーンで役立つアイテムです。
可動式の間仕切り壁で注意すべきデメリット
可動式の間仕切り壁は便利なアイテムですが、選び方や設置の仕方によっては、期待通りの効果を得られない場合もあります。
ここでは、可動式の間仕切り壁を導入する前に知っておきたい、代表的な2つの注意点について確認しておきましょう。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_662/
完全な遮音・断熱性は期待しにくい
可動式の間仕切り壁は構造上、天井や床との間にどうしても隙間ができやすく、音漏れや空気の流入出を完全に遮断するのは難しいという側面があります。
特に、上下に密閉性がないスタンド式やスライド式のパネルでは、外部の音が聞こえてしまうことも少なくありません。
そのため、しっかり音を遮断するよりも、「視界を遮って集中しやすい空間をつくりたい」「家族の気配を感じながら緩く区切りたい」という方に向いています。
製品によっては安定性に不安が残る
可動式の間仕切り壁は移動がしやすい反面、軽量な製品の場合、ちょっとした衝撃や風で倒れてしまうこともあるため、設置時には安定性に注意が必要です。
特に、スタンド式のパーテーションなどは、設置面の状態によってグラつくことがあり、小さな子供やペットがいる家庭では、安全面に配慮する必要があります。
可動式間仕切り壁の安定性を高めるには、重量がある製品を選ぶか、壁や天井に固定できる仕組みのものを選ぶとよいでしょう。
可動式の間仕切り壁の主な種類とそれぞれの特徴
可動式の間仕切り壁にはさまざまなタイプがあり、設置方法や使い勝手、価格帯もそれぞれ異なります。
ここでは、代表的な3種類の可動式間仕切りの特徴について、詳しく確認していきましょう。
スタンド式パーテーション(衝立)
スタンド式パーテーションは、床に直接設置するタイプの間仕切りで、設置・移動が非常に手軽な点が特徴です。
比較的コンパクトで軽量な製品が多く、購入価格も安価なものが多いため、導入しやすい選択肢といえます。

出典:カグクロ 公式サイト https://www.kagukuro.com/partition/grainp/h1800/w1200/
ただし、基本的には「視線を遮るだけ」の構造であり、防音性や収納性は期待しにくいため、用途が限定されがちです。
また、「室内を区切る」機能しかないので、間仕切りと収納を兼用するような家具に比べると、機能面で物足りないという方もいらっしゃるかもしれません。
レール式スライドパネル
天井に専用のレールを取り付けて使用するスライドパネルは、しっかりと空間を仕切りつつ、開閉もスムーズに行える高機能な可動式間仕切り壁です。
空間全体の開放感を損なわずに視線や音をコントロールできるため、リビングの一角や会議室などでの使用にも適しています。

出典:タチカワブラインド 公式サイト https://www.blind.co.jp/products/details/166
ただし、レールの設置工事が必要となるため、一度設置すると配置を変更するのが難しく、将来的なレイアウト変更には不向きです。
また、価格帯も可動式間仕切り壁の中では高めなので注意しましょう。
防音性のある間仕切り壁
防音性に特化した可動式間仕切り壁は、天井・床・側面のすき間をできるだけなくし、音の漏れを最小限に抑えるよう設計された製品です。
視線の遮断だけでなく、音の遮断も求められるワークスペースや音楽室などで導入されることが多く、家庭用のものも展開されています。

出典:タチカワブラインド 公式サイト https://www.blind.co.jp/products/details/180
ただし、防音性のある間仕切り壁は、防音構造ゆえに製品自体の価格が高い点に注意が必要です。
また、設置スペースや固定方法に工夫が必要な場合もあるため、子供部屋を気軽に仕切りたいという用途にはややハードルが高めだといえます。
費用を抑えて収納も兼ねたおすすめの間仕切り家具とは
空間を仕切るだけでなく、収納やデザイン性にもこだわりたいという方におすすめなのが、マルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚」シリーズです。
この本棚は、床から天井までぴったり設置できる大容量収納ながら、背板がないオープン構造のため、視線を完全に遮らず、空間に圧迫感を与えません。
間仕切りとして使用することで、部屋を2つのゾーンに分けつつ、それぞれの空間で自由に使える収納棚としても活躍します。
造作工事が不要なので、間仕切り壁を新設する場合に比べて、設置コストを大幅に抑えられます。
実際、一般的なレール式や防音式の可動間仕切りと比べても、マルゲリータの本棚はリーズナブルな価格帯で導入しやすく、コストパフォーマンスに優れています。
また、Shelfシリーズは組み立て・分解が可能な構造で、引っ越しや模様替えの際にも柔軟に対応でき、長く使い続けられるのも魅力です。
さらに、幅・高さ・奥行きなどのオーダー加工にも対応しており、梁や天井の高さ、窓の位置に合わせてぴったりサイズの間仕切り収納を実現できます。
ここでは、マルゲリータのShelfシリーズの中で、特におすすめの6製品をご紹介します。
おすすめ① Shelf 壁一面の本棚350mm
「Shelf 壁一面の本棚 350mm」は、大型本やアートブックなども収納できる奥行たっぷりの壁面本棚です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-ar-2400-2400-ex.html
床から天井まで空間を活かした構造で、リビングや書斎の間仕切りとしても活躍します。
収納力と圧迫感のないオープン設計を兼ね備えた、実用性とデザイン性の高い間仕切り家具です。
おすすめ② Shelf 壁一面の本棚 250mm
「Shelf 壁一面の本棚 250mm」は、A4サイズの書籍や雑誌、ファイル類の収納に最適な、標準サイズの壁面本棚です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-2400-2400-ex.html
リフォーム不要で置くだけ設置ができ、視線を遮りすぎない間仕切りとしても機能します。
生活空間を整えながら、収納も増やしたい方にぴったりの1台です。
おすすめ③ Shelf 壁一面の本棚 180mm
「Shelf 壁一面のコミック本棚 奥行180mm」「壁一面の本棚 奥行250mm」は、それぞれ奥行180mmのスリム設計で、文庫本・コミック本・A5書籍の収納に最適の本棚です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-lr-2400-2400-ex.html
薄型ながら天井まで活用できる構造で、省スペース住宅や子供部屋の間仕切りとしても重宝します。
圧迫感を与えずに、空間をさりげなく仕切りたい方に最適です。
おすすめ④ Shelf 開口部のある本棚
「Shelf 開口部のある本棚」は、中央に設けた開口部により、テレビ台やアート展示スペースとしても利用できる、収納とディスプレイの両立が可能な本棚です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-ar-2400-2400-room233.html
間仕切りとして設置すれば、両側の空間で異なる役割を持たせることができ、リビングなどでのゾーニングに最適です。
開口部のサイズ・位置の違いで4つのバリエーションが展開されていますが、エアコンや梁を避けるなど、お部屋にぴったり合わせるオーダー加工もできます。
おすすめ⑤ Shelf カウンター付き本棚
「Shelf カウンター付き本棚」は、壁一面の本棚と作業用カウンター(デスク)が一体になった収納家具です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-ar-2400-2400-ex-counter.html
カウンター部分は本棚よりも厚みがあるので、書き物やパソコン作業をしても安心の安定性を備えています。
1台で収納+ワークスペース+間仕切りをまかなえる、機能性とデザイン性を兼ね備えた便利なアイテムです。
おすすめ⑥ Shelf ロータイプ本棚
「Shelf ロータイプ本棚」は、腰丈程度と高さを抑えた設計で、部屋の中央に置いても圧迫感が少なく、間仕切り兼収納棚として使いやすい本棚です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-ar-2400-3.html
背板がなく両面からアクセスできるため、共有スペースや子供部屋を緩やかに仕切る間仕切りとして最適でしょう。
また、別売りの専用キャスターを取り付ければ、移動式の間仕切り兼収納棚としても活用できます。
可動式の間仕切り壁としての壁面本棚の設置実例
ここでは、マルゲリータの壁面本棚を、可動式の間仕切り壁として設置している実例を3つご紹介します。
どの実例もおしゃれなものばかりなので、これから可動式間仕切り壁の設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
可動式の間仕切り壁としての壁面本棚の設置実例①
こちらでは、戸建て住宅で姉妹2人が使う子供部屋を緩やかに仕切る可動式間仕切り壁として、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_605/
本棚を部屋の中央に設置し、両側にデスクを延ばすことで、収納・学習スペース・間仕切りを一体化したT字型のレイアウトが実現しています。
視線を遮りつつも空間のつながりを保ち、収納を両側から姉妹で分け合える点も、共用空間として非常に優れています。
可動式の間仕切り壁としての壁面本棚の設置実例②
こちらでは、マンションのリビングに「Shelf カウンター付き本棚」を設置し、空間を2つに分ける可動式間仕切り兼収納棚として活用しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_618/
もともと広々とした横長のリビングを、カウンター付き本棚1台で「書斎」と「オーディオ・シアタールーム」に分け、快適な空間を構成しています。
カウンター側では作業用デスクと組み合わせてL字型のワークスペースを構築し、生産性の高い空間に仕上がっています。
可動式の間仕切り壁としての壁面本棚の設置実例③
こちらでは、マンションのリビングに可動式間仕切り兼収納棚として、オイルステイン加工を施した「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」を設置しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_623/
間仕切り本棚で仕切られた空間は、布団を敷いてベッドルームになり、床が上がっている部分の床下には収納スペースが設けられています。
空間を最大限有効活用するレイアウトとして、非常に参考になるレイアウトです。
まとめ
今回は、可動式の間仕切り壁のメリット・デメリットや具体的な種類、そして収納を兼ねたおすすめ家具を詳しくご紹介しました。
間仕切り壁は、生活スタイルの変化や家族構成に応じて、空間を柔軟に仕切るための有効な手段です。
しかし、設置時に工事が必要だったり、価格が高かったりすることもあるので、後悔のないよう慎重に製品を選ぶ必要があります。
特に、設置コストを抑えたい方や、収納スペースも確保したいという方には、マルゲリータの壁面本棚シリーズのような「間仕切り+収納」タイプの家具が非常に実用的です。
今回ご紹介したことを参考に、おしゃれで使いやすい可動式の間仕切り壁を導入して、住まい全体の快適性や機能性を向上させましょう。
マルゲリータの公式サイトでは、今回ご紹介した壁面本棚以外にも、色々なおしゃれインテリアを多数ラインナップしています。お客様の使用実例もたくさん掲載されているので、おしゃれで実用的な家具の購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。