DJブース

SERIES

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ターンテーブルを2台持つことは、DJや音楽愛好者にとってもはや当たり前の様な設定です。
これにより、異なる音源をミックスし、スクラッチやビートマッチングなどのテクニックを駆使してクリエイティブなDJセットを構築することができます。 

プロフェッショナルDJ

2台のターンテーブルを持つことで片方で曲を再生しながらもう一方でスクラッチやエフェクトをかけたり、ビートマッチングを行ったりできます。
また曲間のトランジションをスムーズに行うことも出来、ノンストップのミックスや、シームレスなブレンドが可能です。 

サンプリングやループなどを駆使して、よりクリエイティブで個性的な音楽体験を構築できます。
2台のターンテーブルは、アーティストの個性を引き立てるのに役立ちます。

また1つのターンテーブルで曲を再生しながら、もう一方のターンテーブルで次の曲をセットアップすることができます。
これにより、リスナーに途切れることなく音楽を提供できます。
この様に2台のターンテーブルを持つことで、DJはより幅広い表現の幅を持ち、クリエイティブなアプローチで自分のスタイルを追求できます。 

DJブースは、DJが演奏やミキシングを行うための専用スペースやエリアを指します。
これはクラブ、ラウンジ、フェスティバル、イベントなど、様々な場所で見られます。
通常、ダンスフロアや会場の中央や一隅に配置されます。
これにより、DJがオーディエンス全体を見渡しやすくなり、視認性が確保されます。

またミキシングを行うための機材が配置されます。
これにはターンテーブル、CDJ、DJミキサー、ヘッドフォン、コントローラーなどが含まれます。
最近ではデジタルDJソフトウェアやコンピューターを使用することも一般的です。

更に自分のプレイリストやミキシングを正確に聴くために、モニタースピーカーやヘッドフォンを使用します。
これにより、オーディオのクオリティとミキシングの精度が向上します。

またしばしばライティングやエフェクトが施され、演出が行われます。
これにより、音楽と視覚的な要素を組み合わせて、パフォーマンス全体の雰囲気を演出します。 

自宅DJ

【File 723】リビングのレコード棚 - Shelf ロータイプ本棚 - マルゲリータお客様事例
  • 目的とコンテキスト
    自宅DJは音楽を趣味として楽しむことに主眼を置きます。
    当たり前の様でここが一番重要な点です。
    友達や家族とのプライベートなパーティーで音楽を提供することが一般的です。
    一方でプロのDJは職業として音楽を提供し、クラブ、バー、フェスティバル、ライブイベントなどでプロのスキルを披露することが期待される人たちを指します。 
  • 機材と技術
    所有する機材やソフトウェアは基本的なもので十分です。
    すなわち2台のターンテーブルとミキサー、これも特に無くても十分に楽しめます。
    技術的なスキルというものも個人の嗜好に基づきます。
    一方でプロのDJ高度な機材や専門的なDJソフトウェアを使用し、ミキシングやトランジションなどの高度なテクニックを持つことが求められます。 
  • 報酬とプレッシャー
    主に自己満足や趣味の延長線上で活動。
    報酬を期待する必要は全くなく、プレッシャーも比較的少ない。
    一方でプロのDJ仕事として依頼され、報酬を得るため、プレッシャーや期待に応え高いパフォーマンスが求められます。 
  • プレイリストと音楽選曲
    自宅DJは個人の好みや気分に基づいて音楽を選曲。プレイリストは柔軟で変更可能。
    一方でプロのDJはイベントやクライアントの要望に応じ、聴衆を考慮した選曲が求められる。
    プレイリストの組み立てが重要。
    総じて、自宅DJは個人の楽しみとして音楽を扱い、自由度が高い一方で、プロのDJは専門的なスキルや責任が求められ、プレイリストの選曲やイベントの雰囲気を考慮する必要があります。 
部屋の機能を損なわずにコンパクトに纏める | 壁一面の本棚 奥行350mm ロータイプ / Shelf (No.16)  | マルゲリータ使用例 シンプル おしゃれ 部屋 インテリア レイアウト

自宅のDJスペースは、通常のクラブやイベントで見られるような囲まれたブースとは異なります。
ここでは、プレッシャーが少なく、趣味を追求するための自由な音楽体験が重視されています。
主に2台のターンテーブルがミキサーで接続され、そのまま立ったまま作業ができる作業ステーションが存在します。
DJが即興で音楽を楽しむためのリラックスした環境が整えられています。 

マルゲリータが提供するDJブースは、プロのDJである井上馨さんの自宅でのDJ作業スペースをベースにしています。
これは多くのDJや自宅DJが、自身の好みに合わせてカスタマイズし、試行錯誤を重ねながら利用しているものです。 

過去には、LPレコードを使用したDJが始まりであり、アメリカのラジオDJは楽曲提供と同時にノリの良いヒットチャートを紹介するなど、即興のエンターテインメントがクラブやフェスティバル、ライブイベントで展開されていました。
DJは予め準備した楽曲の流れを把握し、LPレコードを持参してイベント会場に向かうスタイルでした。
時代が進むにつれて音楽メディアがCDに変わり、DJもCDJと呼ばれるデジタルなエリアが登場し、USBに記憶された楽曲を持ち運ぶようになりました。
しかし、現在の若いDJたちはデジタル楽曲がビニールレコードとそのジャケットを通してもたらす強烈なインパクトに触れ、新たな感銘を受けているようです。 

実例

File540  移動式DJブースとアナログレコード棚

大量のレコードのある音楽室としてお使いいただいています。
趣味でDJをされているので、お使いになるときはDJブースと化した移動式のロータイプキャスターベースセットを引き出し、背面のLPレコード棚と並べてお使いいただいています。 


File535 DJブースと壁面収納

縦に長いリビングダイニングの壁面にロータイプ本棚を中心に 壁一面の本棚を天井まで2列タイプ、3列タイプをそれぞれ両側に配し織り交ぜながら窓の位置をよけ、リビング、ダイニングルームでもあることから家族の収納も兼ねつつ低層の壁一のリビングボードを造られました。
6m以上ある壁面の窓を躱しながら計画された壁面収納は、向かって右側はDJをされるご主人のレコード棚としてお使いです。
レコード棚セルの前面にはレコードジャケットも飾りながら順次入れ替えつつ楽しい空間を作っておられます。 


File405 アナログレコードの収納とDJブース

ご自宅のリビングルームにその開口部を生かした形でロータイプの本棚 および特注2列タイプの壁一面の本棚を並べてお使いいただいています。
ロータイプの本棚はDJブースとしてお使いいただき、その下にはアナログLPレコードが余すところなく整理収納されています。 


File401  BLCレコード棚の組み合わせによる自宅DJブース

BLCレコード収納ボックスを使って、自分の家に独自のDJブースを作り上げました。
LPレコードを2段に積んで収納するために「BLCレコード収納ボックス(BLC-08)」を使用し、その上には特注のボックスを配置しました。
この特注ボックスは、平面的なサイズが「BLC レコード収納ボックス(BLC-12)」に合わせられており、デッキやアンプなどを収めるスペースとして活用しています。
さらに、上部には「BLC 天板(BLC-24-TP)」を追加し、プレーヤーやDJ用ミキサーを整然と配置しています。 


File723  DJ ライフスタイルに

キャスター付きロータイプ本棚が部屋の中央に配置され、LPとCDを同時に扱えるオリジナルのDJブースが形成されました。
この構造は、幅5コマ、高さ3コマの既製品を基にしていますが、最上段の高さは調整され、天板にはラバーウッド集成材が使用され、ユーザー自身によってカスタマイズされました。
中央にはミキサーが配置され、両端にはレコードプレイヤーがあり、それぞれの端にはCDプレイヤーが取り付けられ、全体が幅5コマのサイズに収められています。
天板の高さは機器の操作がしやすい位置に調整され、その配線やケーブルの収納スペースは上段のセルで確保され、その中にはオーディオ機器が配置され、下段にはLPレコードが収納されます。
天板の奥行サイズはレコードターンテーブルのインシュレーターの位置から自動的に調整され、ロータイプ本棚の手前に持ち出す自然な形で配置されています。 


File711 カスタマイズされたDJブース

新築の住宅のリビングの一角に、瀟洒な鉄骨階段の下に位置するスペースにロータイプ本棚をカスタマイズしたオリジナルのラックが設置され、これがアナログレコードの収納と共に自宅用DJブースとして活用されています。
1階のリビングから通路を挟んで仕切られた鉄骨階段の下には、壁と格子状の木製ルーバーに挟まれるように、ロータイプの本棚が特別にカスタマイズされてDJブースとオーディオ装置が配置されています。
アナログターンテーブルを2台載せるために、天板の奥行は全体を400mmに調整されています。
この天板上に配置された機器は、ターンテーブルを含めてすべてがDJブースとして機能し、その下の段には一人で音楽に没頭するための音響機器が整然と配置されています。 


File697 ダークブラウンに塗装したDJブース

このDJブースは、無垢材のフローリングが連続する一角に位置し、ほぼ完全なオーダーメイドとして製作されました。
ロータイプ本棚がベースとなっており、アナログプレーヤーを縦に2台配置し、その中央にミキサーを、両端にはスピーカーを配したサイズから天板の寸法を決定し、下段のセルのサイズもそれに合わせて製作されました。
元のベースの寸法はほとんど残っておらず、正面のコマの割付けや奥行もプレーヤーに合わせて500mmの長さとなっています。
これほどのカスタマイズが施され、そのオリジナリティが高まったブースです。
表面素材であるシナ合板には2度のオイルステイン塗りとウレタンで仕上げられ、規格の本棚がほぼ消失している中で、そのDNAがグリッドによる構成とその線の細さから感じ取れる独自のデザインが際立っています。 


File689 DJブースを包み込む壁面収納

DJブースが本棚に設置されており、大きな開口が存在感を際立たせています。
この開口は横5コマ分広がり、2台のターンテーブルとミキサーが収められ、高さは棚で調整されています。
上段にはアナログレコードを収納することで、DJブースとしての使いやすさが向上しています。
本棚の向かいには、ソファーを挟んで真空管アンプとYAMAHAのスピーカーが配置されています。
真空管アンプはアナログ特有の温かみのある音質を楽しむことができ、トランジスタアンプの音質をCDに例えるなら、真空管アンプの音質はアナログレコードに近いと言えます。
真空管のレトロな外観も相まって、リラックスした雰囲気で音楽を楽しむことができます。 


File654 自宅で楽しむDJブース 音場空間

このお客様のLPレコード収納方法は一般的なアプローチとは異なり、ジャケットの背表紙を奥に配置し、手前には解放面を向けています。
このユニークな配置により、ジャケットの背表紙が紫外線による劣化から保護されつつ、同時に各レコードの位置が把握しやすくなっています。
これは持ち主の几帳面な性格が表れており、細かなディテールに気を配っています。
またDJワークにおいても、どのレコードがどこにあるかというデータベースの利用が求められるため、その状態を瞬時に左脳的に把握するスキルが重要です。
この収納方法により、背表紙を確認することなく直感的にレコードを取り出す芸当が必要となり、実はその習得もDJのスキルの一環と言えます。 


File298 井上薫さんの仕事場 | 特注DJブース

DJ、プロデューサー、ミュージシャンとして幅広く活動されている井上薫さん。
仕事場兼ご自宅を新しくされたのを機会に壁一面のレコード棚、CD棚、DVD棚とDJブースをお使いいただいています。
DJブースはLPレコード用ターンテーブルをミキサーを挟んで2台、更に持ち出しアームでオーバーハングする形でCDJプレイヤーをこれも2台お使いいただいています。 

このDJブースはキャスター付きロータイプの本棚をベースにして最上段を短くし更に天板をスプルス積層材に交換しウォールナット調に塗装したものをお使いいただいています。 

考察

リビングのDJブース - Shelf ロータイプ本棚 - マルゲリータお客様事例

プロのDJとは異なり、自宅DJは主に自身の楽しみのために音楽を扱い、時にはご家族や友人と共有しながら、自由な雰囲気で楽しむことができます。
専門的なスキルや知識は求められませんが、その分自由度が高いです。
一方で、プロのDJは高度なスキルや責任が必要であり、常に聴衆の期待に応えるプレッシャーがかかります。
音楽を純粋に楽しむだけでなく、聴衆を満足させることが求められるため、アプローチは異なります。 

このような音楽に対する向き合い方は、似ているようでまったく異なる方向性を持っています。
それでも、DJブースとしてのレイアウトにおいては大きな変化は見られません。
好きなことを仕事にするのか、趣味として楽しむのか、その境界線は時折曖昧で、クリエイターの世界ではこの選択が繰り広げられる典型的な話と言えます。