ホテルやオフィス、病院などのラウンジに本棚を設置すると、その空間の居心地を格段に向上させられる場合があります。
本棚に空間のコンセプトに合ったおしゃれな書籍や写真集を並べることで、その建物のブランディングにもなり得ます。
しかし、どんな本棚を選んだら良いのか、どんなディスプレイをしたら良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ラウンジに本棚を置く意味や本棚選びのポイント、本を魅力的に見せるディスプレイ方法について解説します。
また、ホテルやオフィス、クリニックなどにおける実際の導入事例もあわせて紹介するので、ラウンジ空間の価値を高める本棚の活用方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
ホテル・オフィス・病院などのラウンジに本棚を置く意味
ラウンジに本棚を置く目的は、多くの場合、収納スペースの確保ではありません。
ここでは、本棚がラウンジ空間にどのような価値をもたらすのかを、3つの視点から解説します。
ラウンジの居心地や滞在価値を高める
ラウンジに本棚を設置すると、利用者が落ち着いて過ごしやすい空間をつくれます。
本棚は単なる収納ではなく、空間の印象や過ごし方そのものに影響を与える家具です。
例えばホテルのラウンジでは、本やグリーン、オブジェが並ぶ本棚が視線の先にあることで、空間に温かみや奥行きが生まれます。
利用者が自然と視線を向けられる対象があるため、待ち時間や休憩時間も落ち着いて過ごしやすくなるでしょう。
また、病院やオフィスでは、無機質になりがちな空間にやわらかな印象を与え、利用者の緊張感を和らげるのに有効です。
本棚は、ラウンジの居心地を高め、滞在時間をより心地よいものにしてくれます。
待ち時間を価値ある時間に変える
本棚を設置することで、ラウンジで過ごす人は時間をより有意義に過ごせるようになります。
特に病院の待合室やホテルのロビー、打ち合わせ前のオフィスラウンジでは、ちょっとした待ち時間が発生し、ついスマホに目が行ってしまうことも少なくありません。
しかし本棚があれば、興味のある本を手に取ったり、思いがけない一冊に出会ったりするきっかけが生まれます。
また、グリーンやオブジェ、地域の資料などを組み合わせてディスプレイすれば、本を読まない人でも空間を楽しみやすくなるでしょう。
空間との関わり方が変わることで、待ち時間は小さな発見や出会いの時間へと変わります。
施設の世界観や考え方を伝える
ラウンジの本棚は、訪れる人に施設の価値観やブランドイメージを伝えるのにも役立ちます。
なぜなら、本棚に並ぶ本や展示物には、その施設らしさが表れるからです。
例えば、アートブックや写真集を中心に並べたラウンジは、上質で洗練された印象を与えます。
一方で、地域の歴史資料や郷土文化を紹介する本を並べれば、地域に根ざした施設であることを感じ取ってもらえるでしょう。
ラウンジの本棚を通じて空間の世界観に触れることで、言葉だけでは伝わりにくい施設の価値観や雰囲気も伝わります。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_575/
ラウンジにはどんな本棚を選ぶとブランドイメージが高まるか
ラウンジに本棚を設置する際、どのような素材やデザインの本棚を選ぶかによって空間の印象は大きく変わります。
ここでは、ブランドイメージの向上につながる本棚の特徴を整理します。
空間コンセプトに合う素材の本棚
ラウンジの本棚を選ぶ際は、施設が目指す空間コンセプトに合った素材を選ぶことが大切です。
特に木製の本棚は、温かみや落ち着いた印象を与えやすい素材です。
そのため、ホテルやラウンジスペースなど、くつろぎや居心地の良さを重視する空間にもなじみやすいでしょう。
ラウンジにふさわしい素材の本棚を選ぶことで、施設らしい雰囲気やブランドイメージをより伝えやすくなります。
空間全体に統一感を生み出すグリッド構造の本棚
グリッド構造(均等なマス目状)の本棚は、本やオブジェ、グリーンなど異なる要素を組み合わせて配置しても、空間全体にまとまりを生み出しやすい構造です。
一般的な本棚では、本のサイズや色味が大きく異なったり、本とオブジェなど異なる要素を組み合わせたりすると、雑然とした印象になりかねません。
一方、グリッド構造の本棚は、規則的なラインが空間に秩序を生み出すのが特徴です。
そのため、本やオブジェなど異なる要素を組み合わせても、まとまりのある印象を保ちやすくなります。
展示物のサイズや内容が変わっても、空間全体の統一感やブランドイメージを維持しやすいでしょう。

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本を詰め込むのではなく「魅せる本」としてディスプレイ
ラウンジに本棚を設置しても、単に本を詰め込むだけでは、空間演出の効果はあまり期待できません。
ラウンジにおける本棚の価値を高めるためには、「何を置くか」だけでなく「どのように見せるか」まで設計することが大切です。
ここでは、表紙の見せ方や本の展示方法、余白の活かし方など、ラウンジに適した本のディスプレイ方法を紹介します。
表紙を見せてアイキャッチをつくる
一部の本の表紙を正面に向けて並べる「面陳(めんちん)」という手法は、ラウンジの本棚に視覚的なアクセントを生み出すのに効果的です。
背表紙だけを見せる一般的な並べ方と比べ、表紙には写真やグラフィックなど多くの情報が含まれています。
特にアートブックや写真集は、表紙そのものが空間を彩るディスプレイとして機能し、来訪者の視線を引きつけやすくなるでしょう。

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本を開いて内容への興味を促す
本を開いた状態で展示する箇所を作ると、来訪者が内容に興味を持つきっかけになります。
閉じた本は背表紙やタイトルから内容を想像する必要がありますが、開いた本は写真や図版が自然に目に入ります。
そのため、訪れる人の「もう少し見てみたい」という気持ちを引き出しやすくなるでしょう。
この手法は、画集や写真集、図鑑などビジュアル中心の本と特に好相性です。
開かれたページそのものが本の魅力を伝え、利用者に新たな発見や体験の入口を提供してくれるでしょう。

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余白を設けて空間にゆとりを生む
本棚内に余白を設けることは、ラウンジらしい落ち着きや開放感を演出するうえで重要なポイントです。
いくら素敵な本であっても、詰め込みすぎると視覚的な圧迫感が生まれかねません。
一方、適度な余白を設けると、一冊ずつの存在感が引き立ち、空間全体にもゆとりが生まれます。
厳選した本やインテリアを丁寧に見せることで、本棚は収納家具ではなく空間を演出するインテリアとして機能し、ラウンジ全体にゆとりのある上質な印象を与えてくれるでしょう。

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マルゲリータのラウンジの本棚設置事例をご紹介
本棚は単なる収納家具ではなく、ラウンジの印象づくりやブランドイメージの発信、人が集まる場所づくりなど、さまざまな役割を担います。
ここでは、ホテル・オフィス・病院などでどのように活用されているのかを見ていきましょう。
事例①:空間の印象を左右する「背景」としての本棚

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千葉県の「かのほてる&CABIN 千葉蘇我」では「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」をラウンジ空間の背景として活用しています。
壁面いっぱいに広がるグリッド状の本棚には、書籍だけでなくオブジェやグリーンも配置。
昼は自然光を受けて開放的な雰囲気を、夜は照明による陰影によって落ち着いた雰囲気を演出しています。
特に印象的なのは、セルごとに十分な余白を設けたディスプレイです
書籍や小物を詰め込みすぎず、空間の余白を設けることで、ラウンジ全体にゆとりと上質感を与えています。
本棚そのものが主役になるのではなく、滞在空間全体の質を高める存在として機能している事例です。

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事例②:本との出会いを生み出すライブラリーラウンジ

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芝パークホテルでは「Piega BS-10 本を開いて見せるブックスタンド」を活用し、ライブラリーホテルとしての世界観を表現。
美術書や写真集、画集などを中心に、本を読むためだけでなく、本と出会うための空間づくりが行われています。
ラウンジの本棚には背表紙だけでなく、表紙を見せる「面陳」や、本を開いた状態で展示するディスプレイも取り入れられています。
本そのものがインテリアの一部となり、ラウンジに文化的で知的な雰囲気を与えているのが見て取れるでしょう。
限られた滞在時間の中でも、新たな発見を楽しめる空間づくりの好例です。

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事例③:漫画を楽しむ空間と開放感を両立した温泉ラウンジ

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「天然温泉北近江リゾート」では「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を活用し、コミック閲覧スペースを囲むようなラウンジ空間をつくっています。
壁で区切るのではなく本棚を間仕切りとして活用することで、閲覧スペースを確保しながらも圧迫感を抑えているのが特徴的です。
本棚には大量のコミックが収納されていますが、奥行を活かして両面から背表紙が見えるレイアウトを採用。
また、収納量を確保しながらもセル内の余白によって視線が抜けるため、閉鎖的な印象になりません。
利用者が気軽に立ち寄りたくなる滞在空間を生み出している事例といえるでしょう。

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事例④:絵本を通じて企業理念を伝える空間づくり

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奈良県の「えほん不動産」では「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を活用し、企業の理念や世界観を来訪者へ伝える場をつくっています。
本棚には絵本が一冊ずつ表紙を見せる形で並べられ、色彩豊かな表紙が空間に温かみと親しみやすさを演出。
特に印象的なのは、絵本を単なる装飾としてではなく、「子どもが世界と出会う入り口」という企業の考え方を表現するツールとして活用している点です。
また、通りに面した窓際にも絵本をディスプレイすることで、街に向けた情報発信の役割も果たしています。
本棚そのものが企業のブランドイメージを可視化する存在となっている事例です。

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事例⑤:会社の歩みや創造性を映し出す企業の顔

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漫画編集社のオフィスでは「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を横方向に連続させ、エントランスから執務スペースまでをつなぐ大規模な壁面収納として活用。
展示された漫画や制作物が来訪者を迎え、企業の実績や個性を伝えるプレゼンテーションボードのような役割を担っています。
約10mにわたって続く本棚は、単なる収納ではなく、企業文化を表現する装置として機能している点が特徴的です。
スタッフ同士が交流するラウンジ空間とも一体化しており、来客への印象づくりだけでなく、社員の創造性やコミュニケーションを支える場にもなっています。

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事例⑥:人の流れをデザインする壁面ライブラリー

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早稲田大学27号館では「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」をロビー改修の一環として導入しています。
高い天井まで伸びる本棚は、パンフレットや資料を整理する収納としてだけでなく、ロビー空間全体に秩序や統一感を与える役割も果たしています。
来訪者の動線に沿って本棚を配置し、必要な情報へ自然にアクセスできる環境を整備。
さらに、中央のベンチや可動式収納と組み合わせることで、人が立ち止まり、情報に触れながら過ごせる空間を実現しています。
単なる通過点だったロビーを、情報発信と交流の場へと変化させた事例といえるでしょう。

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事例⑦:開放感を保ちながらエリアを緩やかに分ける

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湘南ベルマーレフットサルクラブの共創拠点「B1」では「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」と「Shelf ロータイプ本棚」を組み合わせ、ロビーと執務スペースを仕切る用途で活用しています。
壁を設けて空間を分断するのではなく、本棚を介して視線や人の流れを緩やかにつなげている点が特徴的です。
ロータイプ本棚は背板を設けないことで視線が抜ける構造となっており、空間全体の広がりを損なわずにゾーニングを実現。
また、壁一面の本棚には背板を追加し、収納スペースを隠す間仕切りとして活用しています。
収納と空間設計を両立した好事例です。

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事例⑧:グリッド越しの景色がラウンジの魅力を高める

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「GRamping & Snow Resort 瑞穂ハイランド」では「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を5台連続で配置し、ラウンジとイベントスペースを緩やかに区切っています。
こちらの事例の特徴は、本棚を収納家具としてではなく、景色を見せるためのスクリーンのように活用している点です。
セルの多くにはあえて物を詰め込まず、グリッド越しにゲレンデやラウンジの景色が見える構成となっています。
また、日本建築の格子や屏風を思わせるデザインによって、空間に奥行きとリズムを生み出しながら、リゾートらしい開放感も確保しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_607/
事例⑨:待ち時間の緊張感をやわらげるディスプレイ空間

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奈良県の「うえつきクリニック」では「Shelf 開口部のある本棚」を待合室に設置しています。
本棚中央の大きな開口部にはテレビモニターが組み込まれ、周囲のセルにはオブジェや観葉植物が配置。
診察を待つ時間は不安や緊張を感じやすいものですが、本棚を中心としたディスプレイによって視覚的な楽しさや落ち着きを生み出しています。
収納量を重視するのではなく、空間の印象を整えるインテリアとして本棚を活用している好例です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_912/
事例⑩:人と人をつなぐ共有スペースの中心に

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シェアハウス「グラン三鷹台」では「Shelf カウンター付き本棚 奥行350mm」をキッチンとラウンジの間仕切りとして導入しています。
本棚でありながら食器棚や作業カウンターとしても効果的に機能し、共有生活を支える重要な設備となっている点には、特に注目です。
ラウンジ側からは食器棚として、キッチン側からは作業台として利用できるため、複数人が同時に利用してもスムーズに動けるレイアウトを実現。
また、完全に遮断しない構造によって自然なコミュニケーションが生まれやすく、人とのつながりを育むシェアハウスらしい空間づくりにも貢献しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_279/
まとめ
ラウンジに置く本棚は、本を収納するためだけの家具ではありません。
本との出会いを生み出したり、施設の世界観やブランドイメージを伝えたり、人が集まりたくなる居場所をつくったりと、空間全体の価値を高める役割を担います。
ラウンジ空間をより魅力的なものにするためにも、事例を参考にしながら、本棚を空間づくりを支えるインテリアとして活用してみてはいかがでしょうか。
マルゲリータのショールームでは、今回紹介した収納以外にも、色々なインテリアを多数ラインナップしています。
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