家族が集まるリビングダイニング。
できるだけものを減らして広く見せたいと思っていても、日常使うものは意外と多く、すっきりと保つのは難しいものです。
けれど、家具の選び方や配置を少し工夫するだけで、同じ広さでも見た目や使い心地がずっと心地よくなります。
この記事では、限られた空間を広く・美しく使うための視点や工夫、そして収納のあり方について、事例も交えてご紹介していきます。
「余白」を上手に使うには
リビングダイニングを広々と感じさせるコツは、「余白」のつくり方にあります。
実際に面積を増やすことが難しい空間でも、家具や収納の選び方次第で、視覚的にも動線的にもゆとりを感じさせることが可能です。
ここでは、4つの視点から、空間に余白をつくるヒントを探っていきましょう。

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家具の選定とレイアウトに注意する
空間を広く感じさせるためには、家具そのもののサイズと置き方に工夫が必要です。
たとえば、奥行きの浅いソファや、背の低い収納を選ぶことで、圧迫感をぐっと抑えることができます。

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さらに、収納は壁面に集約させ、床に家具を並べすぎないことも大切です。
造作棚や壁面本棚のように、壁の高さを活かす収納にすれば、床面積を広く残すことができます。
また、家具の間隔を広めにとり、動線を確保することで、まるで“通路”のような抜けが生まれ、空間全体がのびやかに感じられるようになります。
仮に同じ家具だったとしても、レイアウト次第で空間の印象は大きく変わるのです。
統一感のある素材と色を意識する
広さを演出するコツとして、視覚的な「まとまり」をつくることも意識しましょう。
家具や内装に使用する色や素材をそろえると、空間全体が整って見え、圧迫感が軽減されます。

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たとえば、ホワイトやライトブラウン、ライトグレーといった明るく淡い色合いは、部屋を開放的に見せてくれる定番カラー。
床・壁・家具のトーンをできるだけ近づけることで、視線がそれぞれの境界で止まるのを防ぎ、空間の広がりを感じやすくなります。
また、家具の素材感を揃えることも重要なポイント。
木材、金属、布張りなどで統一したり、相性のよい素材同士を組み合わせたりすれば、視線が散らからず、まとまった印象に仕上がります。
「見せる」「隠す」それぞれの収納バランスに気を配る
収納というと「隠す」ことを目指しがちですが、すべて隠せばよいわけではありません。
むしろ、隠す収納と見せる収納のバランスが、空間にリズムと抜け感をもたらします。

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たとえば、扉付きの収納で日用品や雑貨をすっきりと隠す一方で、飾り棚や開口部付きの本棚など、あえて見せる収納スペースを設けてみてください。
お気に入りの本やオブジェ、グリーンなどがアクセントになり、空間全体に軽やかさが加わります。
「すべてを隠す」のではなく、「見せながらデザインする」という感覚が、すっきりと心地よい空間づくりのヒントになります。
視線の抜けをつくる
空間の広がりは、物理的な面積以上に「目線の通り道」によって左右されるので、上手く視線が抜けるようにすることが大切です。

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たとえば、リビングの中心には背の低い家具を置き、高さのある家具は壁際にしてみましょう。
こうすることで、中央部分を目線が通りやすくなり、自然と奥行きを感じられるようになります。
また、窓まわりにはなるべく家具を置かず、視線が外へ抜け、自然光が入る構成が理想的です。
観葉植物や小物も高さも抑えめに配置すれば、窓辺の光や風通しを妨げず、空間の開放感が高まります。
多用途な家具を導入する
限られた空間では、ひとつで複数の役割を果たす家具が重宝します。

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たとえば、ダイニングテーブルをワークデスクとしても使えるようにしたり、読書や作業にも対応できるカウンター付きの本棚を取り入れたり。
こうした家具は用途を集約できるため、その分、ほかの家具を置かずに済み、空間を広く見せることができます。
また、必要な機能がひとつの場所にまとまっていると、片付けや掃除もシンプルになり、暮らし全体がより快適になります。
限られた空間で広がりを感じさせるには、「何を置くか」だけでなく、「いくつ置くか」も大切な視点です。
大容量の壁面収納を効果的に使う
リビングダイニングは、家族それぞれの日用品や趣味のもの、書類、季節の雑貨など、思っている以上に多くのものが集まります。
これらをすっきりと片づけて広く見せるには、「収納の容量」と「配置」の両方を意識することが大切です。

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その中でも特に効果的なのが、壁一面を使った大容量の壁面収納。
わずかな床面積で、天井までの高さを最大限に活かせるため、床を広く保ちながらたくさんのものを収納できます。
ここでは、壁面収納を取り入れる際に意識したい具体的なポイントを見ていきましょう。
「壁に寄せて、床を空ける」収納計画を意識する
収納家具を点在させるのではなく、壁面に一列でまとめることで、床に余白が生まれ、空間が広く感じられます。
特に本棚やキャビネットなどは、複数の場所に置くよりも、壁面に一体化させて配置する方が見た目にも機能的にも優れています。
視界が通ることで圧迫感がなくなり、家具同士の間に生まれる無駄な隙間も解消されます。
そのためにおすすめなのが、「Shelf 壁一面の本棚」です。

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その名の通り壁面全体を収納に転用することで、床面を最大限に広く使えます。
収納量をしっかり確保しながらも、床面をすっきりと空けておけるのが大きな利点です。
テレビボードと本棚を一体化する
リビングに欠かせないテレビ周辺は、リモコンやゲーム機、スピーカーなど、意外とモノが集まりやすい場所です。
別途テレビ台を置くとその分スペースを圧迫し、床が狭く感じられる原因にもなります。
そこでおすすめなのが、テレビやAV機器を壁面本棚に組み込む構成です。

たとえば「Shelf 開口部のある本棚」なら、テレビをぴったり収められる開口部があり、上下左右には収納をしっかり確保できます。
本棚とテレビボードの機能を一体化しながら、壁全体を美しく整える「機能壁」として重宝するでしょう。
高さと奥行きをコントロールして圧迫感を避ける
壁面収納を取り入れる際は、「どれくらいの高さや奥行きにするか」という寸法のバランスも重要です。

たとえば、天井いっぱいの本棚は収納力に優れますが、奥行きを250mmや180mmに抑えることで、リビングや通路まわりへの圧迫感を感じにくくなります。
さらに、上部にフィラー板を入れて天井とのすき間をなくすと、家具というより「壁の一部」かのような一体感が生まれ、空間がよりすっきりと整います。
詰め込まず空白を見せる
収納は「たくさん入れること」だけが目的ではありません。
詰め込まずに空白を残すことが、かえって空間全体の印象を軽やかにしてくれます。

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たとえば、棚の一部を空けてお気に入りの本やオブジェ、植物などをディスプレイすれば、見た目にもリズムが生まれます。
「空いている部分をどう見せるか」も、空間づくりの大切な要素。
あえて余白を残すことで、収納そのものが美しく、暮らしにゆとりを感じさせてくれます。
デスクやカウンターとの組み合わせでワークスペース化する
リビングの一角にワークスペースを設けたい場合も、壁面収納は有効です。
本棚の一部にカウンターやデスクを組み込むことで、「収納+作業スペース」という複合的な機能をもつ空間を無理なく実現できます。

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こうした構成なら、別途デスクを置かずに済み、無駄な家具が増えずにすっきり。
テレワーク、読書、勉強、趣味など、さまざまな用途に対応しながらも、空間の一体感と快適さを両立することができます。
リビングダイニングを広々と活用している事例
ここからは、限られたスペースの中でも、収納の工夫や家具の配置によって、リビングダイニングを広々と快適に使っている実例をご紹介します。
どの事例も、大容量の壁面収納を取り入れながらも圧迫感を抑え、視線の抜けや余白を意識したレイアウトが印象的です。
収納と空間デザインを両立させたい方は、ぜひ参考にしてください。
事例1 リノベーションに伴い落ち着いたトーンで構成
こちらの事例では、リノベーションに合わせて「Shelf 開口部のある本棚」を設置しています。

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梁下いっぱいに収めることで壁面全体を収納として活用し、テレビと一体化した機能的な構成に仕上がりました。

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ダークブラウンの落ち着いた色調で空間に統一感が生まれ、収納力を確保しながらリビングをすっきり広々と使えています。

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事例2 インテリアと猫の共生
こちらの事例では、「Shelf 開口部のある本棚」を梁下に設置し、テレビを含めた機器類を壁面に集約しました。

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収納量を確保しながらも、家具を増やさずに済む構成によって床面を広く空けることができ、空間にゆとりが生まれています。

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猫用の登り台やアートポスターも調和し、省スペースながら遊び心と快適さを兼ね備えた開放感のあるリビング空間が実現されています。

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事例3 吹き抜けの壁面を埋める
こちらの事例では、吹き抜けのあるリビングに「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を上下階にわたって導入しています。

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白い壁と天井に映えるダークトーンの本棚が空間のアクセントとなり、視覚的な高さを保ちつつ、壁面を大容量の収納として活用しています。

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床面はすっきりと保たれ、非日常的な開放感と実用性を両立した、ゆとりあるリビング空間が実現されています。

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事例4 背面に窓を背負った本棚
こちらの事例では、陽光が差し込む明るいダイニングに、「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を設置しています。

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背板のない構造を活かし、背後の窓からの光を取り込みつつ、収納とディスプレイを兼ねた空間が完成しました。

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上段には光を透過する小物や植物を配し、下段には実用的な書籍を収納。
自然光と収納を融合させた、美しさと機能性を兼ね備えたレイアウトです。

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事例5 リビングと一体化した家族の空間に
こちらの事例では、「Shelf カウンター付き本棚」を設置し、リビングとつながる部屋に収納とワークスペースを一体化しました。

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お子様がのびのびと遊べるスペースを確保しながら、ご夫婦は並んで作業できるワークスペースを備え、家族全員が快適に過ごせる空間に仕上がっています。

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収納を壁面にまとめることで床を広く保ち、動線もすっきり。快適な在宅ワークと日常の暮らしを両立させた空間です。

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事例6 高層マンションのリビングに
こちらの事例では、パノラマの眺望が広がるリビングに「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を導入しました。

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背板のないデザインが壁の色を透かし、圧迫感を与えずに抜け感のある大容量収納を実現しています。

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壁の設備も本棚の背面で隠し、ミニマルな空間をキープ。
家具を最小限に抑えることで、広々とした空間と上質な暮らしを両立させています。

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事例7 多機能なリビングボード
こちらの事例では、リビングの窓を活かし、「Shelf 開口部のある本棚」と「Shelf カウンター付き本棚」を連結して設置しています。

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お子様の遊び場と奥様のワークスペースが共存する、家族の暮らしに寄り添う多機能な壁面収納に仕上がりました。

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収納を壁に集約し、床を広く使える構成により、すっきりとした印象と使いやすさを両立し、光あふれるリビングを快適な家族空間へと整えています。

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事例8 大型TVと電子ピアノを包み込む
こちらの事例では、「Shelf 開口部のある本棚」を2台連結し、テレビと電子ピアノを壁面収納の中に美しく収めました。

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大型家具をまとめて壁面に集約することで、視界がすっきりと整理され、リビング全体を広く見せる効果が生まれています。

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テレビと電子ピアノの下部に周辺機器や小物を整頓できるスペースを設け、上部の棚はあえて余白を残すことで、デザイン性と利便性を両立。
限られた空間を最大限に活かした、バランスのよいレイアウトに仕上がりました。

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事例9 書斎のあるリビング
こちらの事例では、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を2台連結し、リビングの壁一面を本棚とすることで、書斎としても活用できる空間をつくり出しました。

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隣にはワークデスクを配置し、読書や在宅ワークなど多用途に対応できる機能的なレイアウトを実現。

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収納力とデザイン性を両立しながら、リビングの居心地や開放感を損なわない、知的で洗練された空間に仕上がっています。

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事例10 カウンター付き本棚を使ったリビングルームの間仕切り
こちらの事例では、「Shelf カウンター付き本棚」を活用して、横に長いリビングを二つの空間に分けています。

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中央に本棚を設置することで、片側はご主人の書斎、もう片側はオーディオ・シアタールームとして構成され、リフォームなしで用途の異なる空間を両立させました。

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本棚は両面仕様で、書斎側は作業カウンターとして、リビング側は収納とディスプレイを兼ねた壁面収納として機能。
空間を有効に使いながら、暮らしに合わせた理想的な住環境が整えられています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_618/
まとめ
ここまで、リビングダイニングを広々と快適に使いたい方に向けて、マルゲリータの「Shelf」シリーズを活用した収納とレイアウトの工夫をご紹介しました。
壁面を活かした本棚や、開口部のあるユニット、カウンター付きの収納家具などを取り入れることで、限られたスペースでも開放感のある空間を実現できます。
特に、リビングとダイニングがつながる間取りでは、家具の選び方や配置が空間全体の印象を左右します。
マルゲリータの収納家具は、そうした空間に溶け込みながら、機能性と美しさを両立してくれる心強い存在です。
リビングダイニングをより快適に、そして広々と使いたいとお考えの方は、ぜひマルゲリータの家具と実例を参考に、自分らしい空間づくりを楽しんでみてください。