収納家具の購入を検討する際、「市販の収納家具を買ってもサイズが合わない・・」「エアコンや窓があるから収納を置きづらい・・」といった悩みを抱えるケースがあります。
そんなときに検討したいのが、壁面全体を活用して、部屋の形にぴったり合わせることができるオーダー家具やセミオーダー家具です。
暮らしに合ったサイズやデザインで作られるため、無駄なスペースがなく見た目もすっきり。収納力を高めつつ、おしゃれな空間を演出できます。
しかし、費用面が気になったり、そもそも壁面ぴったりにつくることは可能なのか、疑問に思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、壁面収納のオーダー家具・セミオーダー家具について詳しく解説していきます。
メリットや価格相場、さらに実際の設置事例についてご案内しますので、壁面収納の設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
壁面収納とは
壁面収納とは、壁一面を活用して設置する収納家具を指します。
壁の高さや幅を余すことなく使えるため、省スペースでありながら収納力やディスプレイ性を高められるのが大きな魅力です。
本や雑貨、日用品などを効率よく収められるだけでなく、見せたいアイテムを飾ることでインテリアの一部としても活躍します。
さらに、サイズや素材、デザインのバリエーションが豊富にあり、部屋の雰囲気やライフスタイルに合わせて選べる点も人気の理由です。
限られた空間をすっきり整えつつ、おしゃれな暮らしを実現できる収納方法として、壁面収納は多くの住まいで取り入れられています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_882/
オーダーメイド家具・セミオーダー家具とは
オーダーメイド家具とは、部屋のサイズや暮らし方に合わせて一から設計・製作するオリジナルの家具を指します。
素材やデザイン、収納の仕組みまで自由に決められるため、空間にぴったり収まり、理想の使い勝手を実現できます。
一方、セミオーダー家具は既存の製品をベースに寸法やカラーを調整できるタイプで、フルオーダーよりも価格を抑えながらフィット感を高められるのが特徴です。
どちらも既製品では難しい調和や機能性を叶えられるため、住まいを快適に整えたい方から選ばれています。
壁面収納をオーダー家具にするメリット
オーダー家具で壁面収納をつくる最大の魅力は、空間に無駄が出ないことです。
天井までの高さや壁の幅に合わせて設計できるため、既製品では余ってしまう隙間を有効活用できます。
さらに、収納する物に応じて棚板の高さや奥行きを自由に決められるので、日常的な使いやすさが格段に向上します。
また、素材やカラー、仕上げのテイストを細かく選べるため、部屋の雰囲気に自然に溶け込み、統一感のある空間を演出できる点も大きなメリットです。
家具を単なる収納ではなく、インテリアの一部として長く愛用できるのも、オーダーならではの魅力といえます。
マンションでオーダー壁面収納を購入するケース
マンションは間取りや部屋の広さが決まっているため、既製品の収納家具ではサイズが合わず、大きすぎたり小さすぎたりして設置が難しいことがあります。
特に壁面収納は、天井高や梁、窓・ドアの位置など制約が多く、既製品だけでは対応しきれない場合も少なくありません。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_917/
こうしたときに役立つのが、オーダー家具です。
オーダーであれば、スペースを正確に採寸して設計できるため、無駄なく収まり、動線やコンセントの位置に合わせた快適なレイアウトが可能になります。
オーダー壁面収納を設置することで、マンションの限られた空間でも統一感のある理想的な暮らしを実現できるでしょう。
オーダー壁面収納の価格相場
オーダー壁面収納の価格は、作り方、サイズ、素材、その他の仕様によって大きく変動します。
壁面収納の造作家具
工務店やリフォーム会社などに依頼して、大工さんが現地で加工して造り付けるケースです。
構造がシンプルであれば数十万円ですが、素材や構造、塗装などにこだわると100万円を超えることもあるでしょう。
壁面収納のフルオーダー・オーダーメイド家具
オーダー家具専門の会社に依頼し、工場で製作したものを現地で組み立てる場合が多いです。
一般的な目安としては40万円〜100万円前後がボリュームゾーンとされ、デザインや素材のグレード、オプションの有無によって上下します。
素材や仕様ごとの価格帯を見てみると、メラミン仕上げなどの仕様ではコストを抑えられますが、天然木突板などの本格仕様では30万〜80万円以上となる場合もあります。
さらに、照明や吊戸棚、AV収納などを組み込むとコストが上がります。
また、業者によっては施工費や運搬費が家具本体価格に含まれていないこともあり、価格を見る際に確認しましょう。
依頼先によって見積もりに含まれる範囲が異なるため、事前の確認が欠かせません。
現地採寸や設計図作成、施工費用が含まれるかを確認し、自分の希望と予算に合うプランを選ぶことが、納得のいくオーダー壁面収納につながります。
壁面収納のセミオーダー家具
フルオーダーの壁面収納は自由度が高い反面、どうしてもコストがかさみやすい傾向があります。
「理想通りに作りたいけれど予算が心配」という方には、セミオーダーの壁面収納がおすすめです。
セミオーダー家具も、もちろん素材や仕様などによって価格はさまざまですが、20万円以内の予算で済むケースが多くなります。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_528/
セミオーダーは既存の規格をベースにサイズや素材、仕上げなどを調整して作成します。
幅や高さを数センチ単位で変更できる仕様であれば、フルオーダーよりも価格を抑えながら、部屋にしっかりフィットする仕上がりを実現できます。
収納したいアイテムに合わせて棚板を追加したり、素材や仕上げを室内のインテリアに合わせたりすることで、見た目の統一感も得られます。
また、梁やコンセント位置を避けつつ設置が可能です。
大きな改造を伴わないため、フルオーダーに比べて施工費を軽減でき、トータルコストを抑えやすくなります。
さらに、セミオーダー家具は納期が比較的短いのも魅力です。
フルオーダーでは完成まで数カ月かかる場合がありますが、セミオーダーならよりスピーディに納品され、引越しやリフォームのタイミングに合わせやすくなります。
「フルオーダーほどの自由度は必要ないけれど、既製品ではサイズが合わない」「なるべくコストを抑えながら理想の収納を実現したい」という方には、セミオーダーが最適な選択肢となるでしょう。
壁面収納を検討する際には、フルオーダーとセミオーダーの違いを理解し、自分の暮らしや予算に合った方法を選ぶことが大切です。
「システム収納」で組み合わせた壁面収納
壁面収納は、壁を全部収納にする場合を指すことが多いのですが、いくつかのパーツを組み合わせて「システム収納」として利用することもできます。
システム収納は、棚やボックス、扉や引き出しなどを自由に組み合わせられるのが特徴で、必要な収納量や使い方に応じて自分好みにカスタマイズできます。

出典:IKEA公式サイト
たとえば、リビングの一角に本棚とテレビボードを組み合わせたり、テレビの上部を利用してディスプレイ用の棚を設置したりして、一体感のある空間を演出できます。
ただし、収納量を多少犠牲にすることになるため、収納したいものやディスプレイしたものがたくさんある場合は、壁全体を収納にすることをおすすめします。
オーダー壁面収納の設置事例
ここではマルゲリータでオーダー加工した壁面収納の設置事例を厳選してご紹介します。
これからオーダー壁面収納の購入・設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
オーダー壁面収納の設置事例①
こちらの事例では、都内のマンションに「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」と「Shelf ロータイプ本棚」を組み合わせて設置しています。
リノベーションした広々したリビングに、ご夫婦それぞれの書斎スペースを確保するため、
梁の位置に合わせてオーダー加工を行いました。

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壁一面の本棚は背後の壁に沿って無駄なく収まり、大容量の収納力を確保しています。
さらにロータイプ本棚を間仕切りとして設置することで、視線を遮りすぎず、緩やかに書斎ゾーンを区切る構成に仕上げました。
大梁がある空間を考慮しながらオーダー加工を施すことで、収納力・デザイン性・居心地を兼ね備えた理想的なリビングが完成した事例です。
オーダー壁面収納の設置事例②
こちらの事例では、大阪市のマンションに「Shelf カウンター付き本棚」をオーダー加工し、カウンター幅を4コマに調整して設置しています。
テラス前まで書斎の壁面を有効活用しつつ、作業スペースと収納をバランスよく両立させた構成です。

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カウンター部分は一人用のデスクとして活用し、窓側は本棚のみにすることで採光を妨げず、明るい空間を確保しています。
上部は「見せる収納」、下部は専用カセットやファイルボックスを用いた「見せない収納」として整理され、すっきりと機能的な仕上がりになりました。
オーダー壁面収納の設置事例③
こちらの事例では、千葉県の戸建て住宅で、3人兄弟のお子様の勉強部屋に「Shelf カウンター付き本棚」を2台並べて設置しています。

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特徴的なのは、カウンターの高さを一段低く設定し、座卓のように利用できるようオーダー加工を施した点です。
これにより椅子を置く必要がなく、畳の上で座椅子を使って学習できる環境が整えられています。
2台の本棚を3区画に分けることで、それぞれが自分のスペースを持ちつつ、兄弟で一緒に勉強や遊びを楽しめるレイアウトとなりました。
オーダー壁面収納の設置事例④
こちらの事例では、都内のマンションに「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を2台連結し、さらに直行する形でキッチンカウンター下に特注のCDラックを設置しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_523/
壁一面の本棚は、柱や梁の位置に合わせてサイズ調整やカット加工を施し、梁下まで無駄なく収められています。
右側はエアコンの室内機と配管を避けるため一部をオーダー加工、左側は列幅を調整して壁いっぱいにフィットしています。
直交するカウンター下には、CDサイズに合わせて奥行きを設定したラックをオーダーメイドで設置しています。
本棚と一体で設計されたこのCDラックにより、限られた空間を無駄なく活かしつつ、収納力とデザイン性が両立された事例となっています。
オーダー壁面収納の設置事例⑤
こちらの事例では、都内の高層マンションのリビングに「Shelf デスク付き本棚」をオーダー加工し、階段状の壁面収納として設置しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_645/
棚を階段状に加工することで全体の印象を軽やかにし、圧迫感を感じさせないデザインに仕上げました。
段差を設けた構成は、収納家具としての機能を保ちながら空間に変化を与え、視線を引きつける要素としても効果を発揮しています。
さらに、階段状の棚板にはオブジェや書籍、植物などがバランスよく並び、室内全体に個性と奥行きを演出しています。
日本の伝統家具「階段箪笥」を思わせるフォルムはどこか懐かしさを漂わせ、収納力とデザイン性を兼ね備えた空間を実現しています。
オーダー壁面収納の設置事例⑥
こちらの事例では、天井の高い新築マンションの書斎に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」をオーダー加工し、ロフト付きの吹き抜け空間を活かして天井まで設置しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_341/
ロフトを備えた書斎は必然的に天井が高く、その高さを最大限に活用するため、上下に分けた本棚を専用金具で連結する方法を採用しました。
梁や壁面サイズに合わせてオーダー加工を行い、縦方向に伸びる大容量の収納を実現しています。
上段・下段ともに壁面にしっかり固定されており、安全性にも十分配慮されています。
吹き抜けの開放感と相まって、機能性とデザイン性を両立した印象的な書斎となった事例です。
まとめ
今回は、壁面収納をオーダーやセミオーダーで導入するメリットや価格相場、実際の設置事例などについてご紹介しました。
オーダー家具は空間に合わせて自由に設計できるため、既製品では解決できないサイズやデザインの課題を解消し、機能性とインテリア性を両立できます。
一方、コストや納期の面でハードルを感じる方には、セミオーダー家具が有力な選択肢です。
既存のデザインをベースに調整できるため、価格を抑えつつ統一感のある仕上がりを実現でき、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応できます。
今回ご紹介した内容を参考に、ご自身の住まいや暮らしの課題に合った壁面収納を設置してみてください。
マルゲリータの公式サイトでは、今回ご紹介したオーダー壁面収納以外にも、色々なおしゃれインテリアを多数ラインナップしています。お客様の使用実例もたくさん掲載されているので、おしゃれで実用的な家具の購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。