在宅時間の増加にともない、自宅の収納やインテリアを見直す方が増えています。
なかでも注目を集めているのが、壁面を活用したおしゃれな収納棚です。
壁面を有効に使うことで、限られた空間でも収納力を確保できるだけでなく、インテリアとしても魅力的な演出が可能になります。
しかし、賃貸住宅や壁面の構造によっては「壁に穴をあけたくない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、壁に穴をあけずに設置できる収納棚や、DIYの注意点、おすすめの製品までを詳しくご紹介します。
収納力とデザイン性を兼ね備えた、壁面棚をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
壁面の棚の種類
壁面収納にはさまざまなタイプがあり、用途や設置スペースに応じて適したものを選ぶ必要があります。
ここでは代表的な壁面棚の種類を5つご紹介します。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_899/
オープンシェルフ型
棚板がむき出しになったオープンシェルフ型の壁面棚は、「見せる収納」として人気のタイプです。
収納棚そのものがディスプレイのような役割を果たし、本や雑貨、植物などをおしゃれに飾れます。
圧迫感が少ないため、空間に開放感を演出したい空間に最適です。
高さや幅をセミオーダーできる製品を選べば、部屋の壁面にぴったり合わせて設置できるでしょう。
引き出し収納型
引き出し収納型の壁面棚は、中身を見せずに収納できるため、生活感を抑えたい空間に適しています。
特に書類や文房具、衣類など細々としたアイテムの収納に向いており、リビングや書斎など幅広い場所で活用されています。
ただし、すべてを引き出しに収納すると、空間に圧迫感を生む可能性があります。
そのため、見た目が重くならないよう、オープンシェルフなどと組み合わせて設置するのがおすすめです。
ウォールラック型
ウォールラック型は、レールや金具を用いて壁面に固定するタイプの収納棚です。
棚の位置やサイズを柔軟に調整できるため、効率よく収納スペースを増やせます。
デザイン性の高い商品も多く、インテリアにこだわりたい方にも人気があります。
ただし、しっかりとした固定が必要なため、壁に穴をあける作業や重量バランスには十分な注意が求められます。
つっぱり棒型
つっぱり棒型は、天井と床を突っ張ることで棚を固定するタイプの壁面棚です。
壁に穴をあけずに設置できるので、壁面収納を賃貸住宅に取り入れたい方や、壁の構造に不安がある方でも安心して使用できます。
最近では、インテリア性の高い商品も多く登場しており、実用性とデザイン性を両立させたい方におすすめです。
ただし、天井と床につっぱり棒が見えるので、その点が気になる方は注意しましょう。
デスク一体型の壁面棚
デスク一体型の壁面棚は、作業スペースと収納棚が一体化したタイプで、限られた空間を有効活用したい方に人気です。
棚部分には書類や書籍、小物などを置き、デスク部分にPCなどを設置すれば、ひとつの空間で効率的なワークスペースが実現できます。
特にリビングの一角や寝室、子ども部屋など、スペースに限りがある場所でも活躍し、収納と作業スペースをコンパクトにまとめられるのが魅力です。
空間に統一感が生まれ、散らかりにくい環境をつくれるため、在宅ワークやリモート学習にも適しています。
壁に穴をあける場合のDIYのリスクと注意点
壁面に棚を設置する際、DIYでビスや金具を使って直接壁に取り付ける方法もありますが、壁の構造によっては大きなリスクを伴います。
ここでは、壁に穴をあけるDIYのリスクと注意点について、3つの観点から確認していきましょう。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_906/
石膏ボードの壁面には固定できない
一般的な住宅で多く使われている石膏ボードの壁は、見た目にはしっかりしていても、石膏ボード自体は脆く、荷重をかけると割れる恐れがあります。
そのため、石膏ボードの壁面にビスやネジを直接打ち込んで固定することはできません。
確実に固定するには、壁の裏にある「軽量鉄骨」などの下地を探して、そこにビスを打ち込む必要があります。
ただし、棚を固定したい場所に軽量鉄骨がない場合や、下地が見つけにくい場合もあります。
その場合、石膏ボード専用のアンカーを使用する方法もありますが、取り付けには専門知識が必要なので、慣れない方がDIYで行う場合は注意が必要です。
ビスで壁内部の配線や設備を傷つける可能性がある
壁面に穴をあけてビスを打つ場合、壁内部の配線や設備を誤って傷つけてしまうことにも注意が求められます。
壁内の構造は外からは見えないため、配線や配管の位置を正確に特定するのは難しく、特にDIY初心者にとっては大きなリスクとなります。
万が一、電気配線を傷つけてしまえば感電や火災の原因にもなり、給排水管を破損すれば、水漏れによる壁や床の劣化にもつながります。
市販の下地センサーや配線探知機を使って位置を確認する方法もありますが、それでも100%の安全は保証できません。
こうした理由から、壁への穴あけ作業は慎重を要し、必要に応じて専門業者に相談することが推奨されます。
固定が不適切だと荷重で壁が崩れる可能性がある
壁面棚は一見シンプルな構造に見えても、本や家電など、実際に収納するものによってはかなりの重量になります。
そのため、壁面にしっかり固定できていない状態で使い続けると、時間の経過とともにビスが抜けたり、壁が割れたりするリスクが生じます。
特に石膏ボードなどの脆弱な素材では、荷重が集中すると壁材そのものが崩れることもあり、棚だけでなく中身も落下して大きな事故につながる可能性もあります。
このように、壁面へ棚を固定するDIYは危険が多いため、少しでも不安がある場合は無理をせず、この後ご紹介する安全性の高い設置方法を選ぶことが大切です。
壁に穴をあけない大容量収納の固定方法とは
ここでは、壁に穴をあけずに大容量収納を支えられる、代表的な2つの固定方法をご紹介します。
フィラー板
フィラー板とは、収納棚を天井までの高さにぴったり合わせるために使用される部材です。
棚本体と天井のすき間を埋めるように設置することで、壁に穴をあけることなく、棚をしっかりと壁面に安定させられます。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_554/
棚本体と天井との間にフィラー板をかませることで、地震などの揺れにも強くなり、転倒防止にもつながります。
棚本体と同素材のフィラー板なら、見た目にもすっきりと仕上がり、空間に一体感が生まれるのも大きなメリットです。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_554/
つっぱり式
つっぱり式は、天井と床の間にポールやフレームを突っ張ることで固定する方式です。
壁を傷つけずに棚を設置できるため、賃貸住宅でも導入しやすく、多くのご家庭で取り入れられています。

出典:山善ビズコム 公式サイト https://yamazenbizcom.jp/category/10105/S5T89.html
つっぱり式の壁面棚は、突っ張る力によって棚を垂直方向にしっかり支えるため、転倒しにくい特徴があります。
ただし、天井や床の強度、設置面の水平さによっては安定性に差が出ることもあるため、信頼できるメーカーの製品を選び、正しく設置することが大切です。
壁に穴をあけない収納棚のメリット
壁に穴をあけずに設置できる収納棚は、見た目の美しさだけでなく、使い勝手や安全性の面でも多くのメリットがあります。
ここでは、主な3つのメリットについて、詳しく確認していきましょう。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_905/
安全性の高い設計で転倒リスクを抑えられる
フィラー板やつっぱり式の収納棚は、壁面にビスで固定しなくても、構造自体に安定性を持たせることでしっかりと自立します。
天井とのすき間を埋めてしっかり設置することで、棚本体が前後に動きにくくなり、転倒のリスクを軽減できます。
また、地震や振動にも強く、万が一の揺れにも倒れにくい構造です。
小さなお子さまがいる家庭や、重い書籍・家電を収納する場合にも、安全性を優先した設置方法として有効です。
賃貸住宅でも安心して使える
壁面に穴をあけない収納棚の大きなメリットとして、「原状回復のしやすさ」も挙げられます。
賃貸住宅では、退去時に壁面を含めた修復を求められることが多いため、壁にビスやネジを打ち込むことに抵抗を感じる方も少なくありません。
その点、フィラー板やつっぱり式などの方法であれば、壁を一切傷つけずに棚を設置できるため、賃貸物件でも安心して使えます。
原状回復の費用や手間を心配せずに、おしゃれで実用的な壁面収納を取り入れられるのは、大きな魅力だといえるでしょう。
設置・移動が比較的かんたん
壁面に穴をあけない収納棚は、構造がシンプルであるため、設置や移動が比較的スムーズに行える点も特徴の1つです。
天井や壁に傷をつけないため、移動後に跡が気になることも少なく、模様替えや引越しの際にも柔軟に対応できます。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/
さらに、本体が分解・組み立て可能なタイプであれば、搬入・搬出がしやすく、引越し先でも再設置が可能です。
ライフスタイルの変化に応じて配置を変えたり、必要に応じて再構築したりできる柔軟性は、壁に穴をあけない収納棚ならではの魅力といえるでしょう。
壁面の棚のおすすめ商品をご紹介
ここでは、壁に穴をあけずに設置できる点や、空間に合わせて選べるサイズ展開などにこだわった、マルゲリータのおすすめ壁面棚をご紹介します。
デザイン性と機能性を兼ね備えた製品ばかりなので、新しく壁面棚を購入予定の方は、ぜひ参考にしてください。
おすすめ壁面棚①「Shelf 壁一面の本棚 350mm」
「Shelf 壁一面の本棚 350mm」は、美術全集や大型本をたっぷり収納できる奥行たっぷりの壁面本棚です。
縦横のラインが美しいミニマルなデザインで、床から天井まで壁一面を有効活用できます。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-ar_index.html
造作家具のような存在感がありながら、設置は「置くだけ」なので、壁に穴をあける必要はありません。
重厚感と収納力を両立したい方におすすめの壁面本棚です。
おすすめ壁面棚②「Shelf 壁一面の本棚 250mm」
「Shelf 壁一面の本棚 250mm」は、ファッション誌やA4ファイルの収納にぴったりな、奥行250mmのスタンダードな壁面本棚です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf_index.html
部屋の広さや天井高に合わせてサイズ展開があり、細かいサイズオーダーも可能なので、リフォームなしでぴったり設置できます。
デザイン性と実用性のバランスに優れており、壁に傷をつけたくない賃貸住宅にも最適です。
おすすめ壁面棚③「Shelf 壁一面のコミック本棚 180mm」
「Shelf 壁一面のコミック本棚 180mm」は、文庫本やコミック本など、小型書籍をすっきり収納できる薄型の壁面本棚です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-lr_index.html
奥行を抑えることで、狭い空間でも圧迫感なく壁面を美しく整えられます。
シナ材を使った棚板は非常に頑丈で、経年によってたわむ心配も少なく、壁を傷つけずに安定して設置できます。
おすすめ壁面棚④「Shelf 壁一面のA5判本棚 180mm」
「Shelf 壁一面のA5判本棚 180mm」は、ビジネス書や学術書、最近増えているA5判コミック本の収納に特化した薄型の壁面本棚です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-a5_index.html
グリッド状のデザインが美しく、床から天井までのスペースを有効に使い切る設計になっています。
フィラー板を使うことで、壁に穴をあけずに安定して設置でき、書斎やワークスペースにもぴったりなアイテムです。
おすすめ壁面棚⑤「Shelf 開口部のある本棚」
「Shelf 開口部のある本棚」は、テレビを置ける大きな開口部を備えた壁面本棚です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-ar-room_index.html
奥行350mmの大容量設計で、本棚としての機能を保ちつつ、中央に設けた開口部にテレビやオブジェを配置すれば、空間の主役になるような壁面に仕上がります。
壁に穴をあけずに設置でき、補強構造も万全なため、収納力とデザイン性を兼ね備えたリビング収納を探している方におすすめです。
おすすめ壁面棚⑥「Shelf カウンター付き本棚」
「Shelf カウンター付き本棚」は、本棚とカウンターデスクを一体化した機能的な壁面収納です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_861/
奥行350mmの本棚前部に備えたカウンターは、作業スペースとして十分な強度を備えており、在宅ワークや学習スペースとして重宝します。
作業スペースと収納をコンパクトにまとめたい方、限られた空間を有効活用したい方にぴったりのアイテムです。
おすすめ壁面棚⑦「Shelf スリム本棚」
「Shelf スリム本棚」は、限られたスペースでも設置できるタワー型の壁面本棚です。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_386/
美術書やLPレコードなどの大型本も収納可能で、床から天井、梁下までをしっかり活用できる構造になっています。
狭い壁面やすき間にも置けるため、メイン収納のサブとして使いたい方や、空間の有効活用を重視する方におすすめです。
壁に穴をあけずに大型収納棚を設置している実例3選
最後に、壁に穴をあけずに設置できる壁面棚を導入している実例を3つ厳選してご紹介します。
しっかり固定しながらも壁を傷つけずに、美しい壁面収納を実現したい方は、ぜひ参考にしてください。
大型壁面棚の設置実例①
こちらの実例では、都内のマンションにお住まいのご家庭で、「Shelf 壁一面のA5判本棚」をリビングに設置しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_627/
天井下の梁までぴったり収まるよう、フィラー板を用いて固定することで、壁に穴をあけることなく、まるで造作家具のような仕上がりを実現しました。
ご家族で囲む円卓の背後に設置された本棚には、文庫やビジネス書が美しく並び、暮らしの中に自然に読書の習慣が溶け込んでいます。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_627/
大型壁面棚の設置実例②
こちらの実例では、開放感のあるワンルーム空間に「Shelf デスク付き本棚」を設置しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_921/
本棚本体を間仕切りとして配置し、デスク部分がL字に伸びることで、空間全体に機能的なゾーニングが生まれました。
設置にはフィラー板を使用しており、固定壁のない空間でも安定性が確保されています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_921/
大型壁面棚の設置実例③
こちらの実例では、マンションのリビングにある窓を活かす形で「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を階段状にオーダー加工して設置しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_851/
壁面への固定にはフィラー板を採用し、段差のある棚構成により、圧迫感を抑えながらも高い収納力を実現しています。
窓下にはキャスター付き収納ボックスも組み合わせ、機能性と美観を両立したユニークな壁面棚に仕上がっています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_851/
まとめ
今回は、壁面棚の種類や設置方法、DIYの注意点、そして壁に穴をあけずに使える収納アイデアまで、幅広くご紹介しました。
壁面を活用した収納は、空間を効率的に使えるだけでなく、デザイン性の高い家具を選べば、部屋全体の印象まで美しく整えられます。
特に、フィラー板やつっぱり式を活用した棚であれば、賃貸住宅でも安心して取り入れられ、原状回復の心配も不要です。
今回ご紹介した内容を参考に、あなたの住まいにも理想の壁面収納を取り入れてみてはいかがでしょうか。
マルゲリータの公式サイトでは、今回ご紹介した壁面棚以外にも、色々なおしゃれインテリアを多数ラインナップしています。お客様の使用実例もたくさん掲載されているので、おしゃれで実用的な収納家具の購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。