書籍をたくさん所有する人にとって、本棚は必需品です。しかし、本棚は存在感が大きく圧迫感があるため、「部屋に置くにはちょっと…」と抵抗を感じる人も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、部屋を圧迫せず書籍をスッキリ収納できる「薄型本棚」です。今回の記事では、薄型本棚の種類や設置するメリット、選ぶ際のポイントについて詳しく解説していきます。
また、記事の後半では実際にご家庭でおしゃれに薄型本棚を使われている事例をたくさんご紹介しています。ぜひご自身の本棚選びの参考になさってください。
薄型本棚とは?

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「薄型本棚」とは、通常の本棚に比べて奥行き(厚み)を抑えた本棚のことです。
一般的に本棚は奥行のある収納家具の一つ。置くだけで相応のスペースを必要とし、空間に圧迫感を与えます。しかし、薄型本棚であれば、厚みが抑えられてスリムな分、圧迫感を与えず省スペースでの設置が可能です。
薄型の本棚は、「本の収納に場所を取られたくない」「限られた空間に書庫を作りたい」といったニーズから導入するご家庭や施設が増えています。そんな薄型本棚には「ハイタイプ」と「ロータイプ」の2種類が存在します。それぞれに特徴が異なるので、詳しく確認していきましょう。
薄型本棚の種類① ハイタイプ

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背の高い薄型本棚のことを「ハイタイプ」と呼びます。
高さに明確な定義はありませんが、一般的に2m以上のものが多いです。そのため、「背丈以上の高さ=ハイタイプ」と捉えるとよいでしょう。
ハイタイプの薄型本棚は、圧倒的な収納力が最大の魅力です。その一方、地震などで転倒する危険があるため、できれば耐震対策が施されたものを選ぶのが望ましいといえます。
薄型本棚の種類② ロータイプ
背の低い薄型本棚のことを「ロータイプ」と呼びます。
こちらもハイタイプと同様に明確な定義はありませんが、一般的に1m程度のものが多いです。そのため、「腰丈くらいの高さ=ロータイプ」と考えておけばよいでしょう。
ロータイプは収納力ではハイタイプに劣りますが、置き場所の自由度が高くなるのが魅力です。ちょっとした間仕切りに使ったり、小物を飾るサイドボード代わりにしたりすることもできます。
また、背が低いことから本体が軽量なので、底部にローラーを付けて移動式の本棚として利用することもできます。
薄型本棚のメリット
一般的な本棚よりスリムな薄型本棚は、設置することで多くのメリットを得られます。ここでは、特に代表的な3つのメリットを確認していきましょう。
メリット① 大量の本をスッキリ収納できる

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薄型本棚は、大量の本をスッキリ収納できる点がメリットです。
一般的な本棚は、さまざまなサイズの本に対応できるよう、奥行きに余裕をもった作りになっています。そのため、本をたくさん収納できるものの、同時に空間も圧迫してしまいます。
その一方、薄型本棚は奥行きをできるだけ抑えた作りになっているので、空間を圧迫することなく、大量の本を収められます。特に、天井近くまで高さのあるハイタイプのものであれば、通常の本棚と変わらない冊数の書籍を収納できます。
メリット② おしゃれなインテリアとして使える

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薄型本棚は、収納家具としてだけでなく、おしゃれなインテリアとして使える点もメリットです。
薄型本棚は通常の本棚に比べて省スペースで設置できるので、置く場所の自由度が高まります。そのため、書斎から子供部屋、リビングに至る幅広い住空間のちょっとした空間に本棚を作れます。また、本を収納する以外にも、お気に入りのオブジェを置いたり、子どものおもちゃを置いたりすれば、各空間に合った雰囲気を演出するディスプレイ棚としても活用できます。
メリット③ 間仕切りとしても使える

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薄型本棚は、部屋の間仕切りとして使える点も大きなメリットです。
本棚の設置場所というと壁面が一般的ですが、スリムな薄型本棚であれば、部屋の中央などに間仕切りとして置いても空間を圧迫しません。プライバシー性を確保したいならハイタイプ、解放感を重視したいならロータイプと、間仕切りする目的に合わせて本棚の高さを選ぶとよいでしょう。
薄型本棚を選ぶ際のポイント
一括りに薄型本棚といっても、さまざまなタイプの商品が販売されています。そのため、比較検討をせずに購入してしまうと、用途に合わず後悔しかねないので注意が必要です。
ここでは、満足のいく薄型本棚を選ぶためのポイントについて、詳しく確認していきましょう。
ポイント① 棚板の耐荷重

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薄型本棚を購入する際は、棚板がしっかりしていて、耐荷重の高いものを選びましょう。
棚板の耐荷重が充分でないと、本の重みで棚板がたわんでしまう可能性があります。購入当初はよくても、数ヶ月後、数年後にたわみきった上に並ぶ書籍の見栄えの悪い陳列を見て後悔することも…。特に、棚板が長いものはたわみやすいので要注意です。
薄型本棚を選ぶ際は、なるべく棚板のピッチが短く、たわみにくい材質を使ったものを選ぶようにしましょう。
※参考記事:「「たわまない本棚をお探しの方へ 重さに強いおすすめ本棚をご紹介します」」
ポイント② 棚の奥行き

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薄型本棚を選ぶ際は、棚の奥行きが蔵書のサイズに合っているか必ず確認しましょう。
薄型本棚の中には、文庫本に合わせて奥行きを15cm程度まで薄くしているものがあります。そのような薄型本棚に単行本や辞典、画集などの大判本を収めると、棚から本がはみ出してしまいます。薄型本棚を購入する際は、自宅にある本のサイズをしっかり確認し、全てがしっかり収まる奥行きのものを選びましょう。
ポイント③ ほかのインテリアとの相性

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薄型本棚を選ぶ際は、ほかのインテリアとの相性を確認しましょう。薄型本棚はスリムなデザインであるとはいえ、家具としてみればサイズの大きいインテリアです。そのため、部屋に合わないデザインのものを設置してしまうと、薄型とはいえ空間の雰囲気がちぐはぐになってしまいかねません。
おすすめなのは、木目デザインの薄型本棚です。フローリング床や木製家具との相性がよいため、多くの部屋のインテリアとマッチするでしょう。
ポイント④ 耐震性の確保
薄型本棚を選ぶ際は、十分な耐震性能が備わったものを選ぶと安心です。特に、背丈以上のハイタイプの薄型本棚の場合は、地震の際に転倒する可能性が高いので、十分に耐震対策が取られたものを選びましょう。
具体的には、壁面とベルトやピンで留めたり、つっぱり棒やフィラー板などで天井に密着したりといった機能を備えたものがおすすめです。
薄型本棚ならマルゲリータの「Shelf(シェルフ)」シリーズがおすすめ

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薄型本棚は多くのメーカーから販売されていますが、特におすすめしたいのがマルゲリータの「Shelf(シェルフ)」シリーズです。ここでは、マルゲリータのシェルフのおすすめポイントをご紹介します。
おすすめポイント① たわまないシナ合板製の棚板

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マルゲリータのシェルフは、棚板の素材に丈夫なシナ合板を採用しています。シナ合板は、本棚に使われる木材の中でも、非常に頑強な素材です。また、グリッド状のデザインで1コマのスパンが短いため、重量のある書籍を収めてもたわみにくい作りになっています。
おすすめポイント② 用途によって選べる奥行き

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マルゲリータのシェルフは、用途に合わせて180mm、250mm、350mmの3種類から奥行きを選べます。
漫画本や文庫本など、コンパクトなサイズの本が多い方の場合は、シリーズで最も薄型の180mmが、単行本やファッション雑誌などが多い方なら、2番目に薄い250mmが適しています。また、画集などの大判本が多い方なら、奥行きにゆとりのある350mmを選ぶとよいでしょう。
おすすめポイント③ あらゆる部屋に馴染むシンプルデザイン

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マルゲリータのシェルフは、無垢の木材を使用し、シンプルなデザインに仕上げられています。そのため、部屋の用途やテイストを問わず、あらゆる空間に馴染みます。
たとえば、ご家族のライフスタイルにあわせて書斎から子供部屋に変更したとしても、デザインとして違和感がないので、そのままご利用いただけます。
おすすめポイント④ フィラー板による転倒防止

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マルゲリータのシェルフは、部屋の天井との隙間に「フィラー板」を挟んで本棚を固定することで、万一の転倒を防止できます。
フィラー板のサイズは、部屋の天井の傾斜や形状に合わせてカット・オーダー加工が可能です。そのため、まるでオーダーメイドで作ったかのように、部屋の天井や壁面にピッタリ収まります。
おしゃれな薄型本棚の事例10選
最後に、薄型本棚をおしゃれに導入している事例を10種類ご紹介します。壁面収納として使ったり、間仕切りとして使ったりと、さまざまなアイデアに溢れている事例をご用意しました。ぜひ参考にしてください。
薄型本棚の事例① コミック本全集で壁面を覆う

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こちらの事例では、マンションの一室に「Shelf(シェルフ) 壁一面の本棚A5タイプ 奥行180mm」を設置し、蔵書専用の部屋として使用しています。
オーダー加工の横3コマタイプと横5コマタイプの薄型本棚を組み合わせ、天井との境目にはフィラー板を取り付けることで、文字通り壁一面の本棚となっています。

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全巻まとめたコミック本を中心に収納しており、シリーズごとに背表紙の色も整っているため、綺麗なレイアウトに仕上がっています。

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薄型本棚の事例② 早稲田大学の研究室で大量の書籍を収納する薄型本棚

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こちらの事例では、大学の研究室で「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を設置しています。薄型本棚であるため、空間に圧迫感を与えずに大量の書籍の収納が実現しています。

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縦7コマ×横7コマに増設する形で、縦方向は既存のものに高さを合わせ、横方向は少し短い横4コマで制作したものを並べて壁一面を本棚にしています。

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薄型本棚の事例③ 映画館の様なホームシアター

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こちらの事例では、床と健具以外は白で構成された上品な造りの廊下の一面に「Shelf 壁一面のコミック本棚 奥行180mm」を置き、壁を埋め尽くさんばかりにコミック本の全集が並べられています。

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薄型本棚であるとはいえ、本棚の奥行きはコミック本より6cmほど深いので、老化を歩む視界には本棚の縦板と横板の連続したソリッドな美しいラインが見えます。そして、足を止めて本棚に向くといきなり全貌が目に入るようになっています。

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薄型本棚の事例④ 間仕切りで使用する

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こちらの事例では、マンションのリビングで「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」を間仕切りとして使用しています。通常の製品仕様と異なり、本棚にオイルステイン加工が施されているため、より部屋の雰囲気に合ったテイストになっています。

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薄型本棚による間仕切りで仕切られた空間は、布団を敷いてベッドルームになっています。空間を有効活用しつつ充分な収納量を確保している様子が、とても参考になる事例です。

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薄型本棚の事例⑤ 私設図書館の壁一面に置かれた薄型本棚

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こちらの事例では、さまざまなジャンルの膨大な蔵書を一同に並べた私設図書館において、「壁一面のA5版本棚 奥行180mm」を大量に設置しています。
開放感あふれる館内には、本棚が綺麗に配置されていて、その中に天井まで届くかの本棚があるという景色が作られています。

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同時に、館内に居ながら外部と自然に連続している感じのレイアウトで、戸外の景色と相まって心地よい雰囲気に仕上がっています。

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薄型本棚の事例⑥ 廊下を有効に使う

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こちらの事例では、会計事務所として使っているマンションにて、入り口から打ち合わせ室に続く廊下に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を設置しています。
玄関と部屋、または部屋と部屋をつなぐ役割を持つ廊下に、通常の本棚を置くと幅員が狭まってしまいますが、200mm程度の薄型本棚であれば、充分な導線が確保できます。

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住居用のマンションを事務所として利用すると、収納スペース不足に悩まされがちですが、薄型本棚を活用することで、必要な書籍、資料などをスッキリ収納することに成功しています。

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薄型本棚の事例⑦ 背面に窓を背負った本棚

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こちらの事例では、戸建て住宅のダイニング空間に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を設置しています。本棚の上2段分は背面に窓があり、逆行を活かす形で、随所に工夫を施したオブジェクトの置き方がされています。

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光を通した小さなオブジェクト、窓からの光と観葉植物、そして室内に設置された鉢植えの植物が心地よく並び、居心地のよい空間を生み出しています。

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薄型本棚の事例⑧フィラー板による梁下目一杯のA5サイズ本棚

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こちらの事例では、マンションのリビングに「Shelf 壁一面のA5判本棚」を設置しています。家族で囲む円卓の真上にはポールセンのペンダント照明、円卓の周りにはストッケのトリップトラップが2脚と、名作の家具が並ぶ空間に、壁一面の薄型本棚が違和感なく調和しています。

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また、それぞれの縦板の上端と梁下までを採寸し、フィラー板で本棚と梁下の間の空間をぴったり埋める仕上がりになっています。

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薄型本棚の事例⑨ 音楽室のアルコーブに

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こちらの事例では、戸建て住宅でピアノ教室用の音楽室に使用している部屋で、ソファーの背面にCD壁面収納として「Shelf 壁一面のコミック本棚 奥行180mm」を設置しています。約1mある音楽室のアルコーブにぴったり収まる形で薄型本棚とソファーが置かれ、ピアノ教室の生徒や父兄が腰掛けられる心地よいレイアウトになっています。

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薄型本棚の下3段はソファーで隠れ、見せない収納として活用されています。また、上の方はソファーの上に立てば簡単に手が届くようになっており、シンプルながらも使いやすい構成になっています。

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薄型本棚の事例⑩ 戸建て住宅の2階のアルコーブに設置した薄型本棚

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こちらの事例では、戸建て住宅の階段を上がった2階のアルコーブに「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を設置しています。本棚は前面が階段を通した吹き抜けに面し、開放的な印象で使いやすいレイアウトになっています。

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部屋の一部がくぼんでいるアルコーブは、このように収納箇所として有効活用することもできます。
本棚に書籍以外の小物や写真を飾って、生活に潤いを与えるスペースに仕上がっています。

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まとめ
今回は、薄型本棚の特徴や種類、選ぶ際のポイントについて、事例を交えながら詳しく確認してきました。
薄型本棚は、一般的な本棚に比べて圧迫感が少ないため、さまざまな用途、いろいろな生活空間で使用することが可能です。
薄型本棚を購入する際は、蔵書に合った奥行きかを確認し、用途に合わせてロータイプやハイタイプなど、適した仕様のものを選びましょう。
マルゲリータの公式サイトでは、記事の中でご紹介したもの以外にも、アイデア溢れるおしゃれな薄型本棚の事例をたくさん掲載しています。
薄型本棚を新しく購入しようか検討している方は、ぜひチェックしてみてください。