仕事や勉強で使うデスクの上は、資料などで散らかってしまいやすいものです。作業効率を高めるためには、それらを片付けて机上をスッキリさせたいと思う一方で、すぐに手に取れる場所に置いておきたいとも思いますよね。
そんなときに便利なのが「机下収納(きかしゅうのう)」です。デスク下の空間を収納として有効活用すれば、机上の整理整頓と手に届く収納場所の両方が叶い、仕事や勉強の効率も向上します。
今回の記事では、机下収納のメリットやデメリット、選ぶ際のポイントなどを詳しく解説していきます。また、記事の後半には、実際のご家庭でおしゃれに机下収納を使われている事例もたくさんご紹介します。
これから机下収納の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
机下収納とは?
机下収納とは、文字通り机やデスクの下にある収納スペースを意味します。机の上に物が散乱していると、仕事や勉強の邪魔になってしまいます。
そんなとき、机の下に収納スペースがあれば、当座は必要のない資料などを収められ、作業効率を大きく向上させることができます。机下収納には、机と一体型になっている収納棚や、キャスターが付いた引き出しワゴンタイプのものなど、さまざまな種類が存在します。
机下収納のメリット
机下収納を利用すると、数多くのメリットが得られます。ここでは、その中でも代表的な3つのメリットについて、詳しく確認していきましょう。
メリット① デスク上をスッキリ整理できる

机下収納を利用すると、デスク上をスッキリ整理させられます。仕事にしても勉強にしても、作業の生産性を高めるためには、デスク上に余裕のある作業スペースが必要です。
資料や仕事道具などを置いておくと作業スペースが限られ作業効率が大きく損なわれてしまいます。その点、机下収納を上手に利用すれば、目の前の作業に必要ない資料などを収納できるので、デスク上をスッキリ使いやすい状態で常に保てるでしょう。
メリット② デッドスペースを有効活用できる

机下収納を利用すると、机の下というデッドスペースを有効活用できます。机の下には、椅子に座った半身を収めるため、ある程度のスペースが必要です。しかし、多くの場合は余裕をもってスペースが取られており、その部分がデッドスペースとして無駄になってしまっています。
机の下にワゴンなどの机下収納を導入すれば、そのようなデッドスペースを活用し、収納スペースを増やすことができます。
また、机下空間は傍から見えにくいため、あまり他人に見られたくないものを収納する「見えない収納」としても利活用が可能です。
メリット③ 座ったまま荷物の出し入れができる

机下収納を導入すると、デスクで座ったままの姿勢で荷物の出し入れができるようになります。デスク上の作業スペースを空けるため、多くの場合は本棚などの収納家具を利用します。その場合、作業時に資料などが必要になった度に、デスクと本棚を行き来しなければなりません。
その点、机下に資料などの荷物が収められていれば、必要時に座ったままの姿勢で取り出せるようになります。作業を中断せずに資料や荷物の出し入れができることは、時短になるばかりでなく、仕事や勉強への集中力を切らさない効果もあります。
机下収納のデメリット
机下収納にはメリットが多い一方、気をつけないとかえってデメリットにつながる可能性もあります。ここでは、特に代表的な2つのデメリットについて、詳細を確認していきましょう。
デメリット① 足元の空間が狭くなる

机下収納を導入する際は、足元の空間が狭くならないように注意が必要です。
コンパクトなデスクを使っている場合、机下に収納を設ける充分な空間がない可能性があります。そこに無理やり机下収納を導入してしまうと、肝心な自分自身が収まる空間が圧迫されて、作業時に窮屈な姿勢を強いられて不便になってしまうケースも…。
ひとくちに机下収納といっても、棚のサイズなどがさまざまです。自分の使うデスクの足元にある空間をしっかり確認し、適切なサイズの机下収納を選ぶようにしましょう。
デメリット② ホコリが入りやすい

机下収納には、ホコリが入りやすいというデメリットもあります。
ホコリは普段、目に見えないほど細かい状態で空気中を舞っています。そして、空気の流れが停滞するとその場所に落下し、蓄積してホコリの塊として目に見えるようになります。
机下空間は、空気の流れが停滞しやすく、ホコリが溜まりやすい場所です。その結果、収納しているものにホコリが入ってしまいやすくなります。
机下収納を導入する際は、ホコリが溜まらないよう定期的に掃除をしたり、ホコリが付着しないように、収納方法に工夫を施したりする必要があるでしょう。
机下収納を使いこなすポイント
机下収納にはメリットがあると同時にデメリットも存在します。
デスクでの作業効率を高めるためには、メリットを最大化し、デメリットを最小化させることが不可欠です。ここでは、机下収納のメリットを最大限使いこなすために意識しておきたい、3つのポイントについて確認しておきましょう。
ポイント① キャスター付きのワゴンタイプを選ぶ

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/sc/sc-v-8.html
机下収納は、なるべくキャスター付きのワゴンタイプを選ぶのがポイントです。キャスターが付いていれば、収納棚ごと必要に応じて出し入れすることができます。
たとえば、デスクを使っていないときには机下に棚を収め、作業する際は手前に引き出して使えば、足元の空間を狭めることなく、効率的にデスクで作業できるでしょう。
ポイント② 収納するアイテムに合ったものを選ぶ

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-ar-counter-stgdesk_index.html
机下収納は、収納するアイテムに合ったものを選ぶのも重要なポイントです。
先述の通り、机下収納は低い位置にあるため、ホコリが侵入しやすくなっています。そのため、書類を収納するなら引き出し式にしたり、雑貨を収納するなら扉付きの棚にしたりなど、収納アイテムに応じて棚のタイプを選びましょう。
なお、オープンタイプの机下収納であっても、別途ファイルボックスやバスケットを利用すれば、収納した荷物をホコリから守ることができます。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-ar-cassette_index.html
なお、こちらのマルゲリータ製品のように、メーカーによっては収納棚専用のカセットが別売りされているケースもあります。
そのようなカスタム性の高い製品を選ぶと、必要に応じて机下収納をアレンジできるのでおすすめです。
ポイント③ 机下収納と机が一体化したものを選ぶ

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_551/
今使っているデスクの机下空間が狭い場合、収納棚を別途購入すると足元が狭くなり、充分な収納力の確保も難しくなる可能性があります。
そんなときは、今使っているデスクを手放し、あらかじめ机下収納が備わったデスクに交換してしまうのも机下収納を使いこなす選択肢の一つです。
たとえば、壁面本棚にデスクがセットになったものであれば、足元まで貫くかたちで本棚があるので、机下収納として充分な収納量を確保できるでしょう。
おしゃれな机下収納のアイデア実例10選!
最後に、薄型本棚をおしゃれに導入している事例を10種類ご紹介します。ワゴンタイプを使ったり、壁面収納として使ったり、間仕切りとして使ったりと、さまざまなアイデアに溢れている事例をご用意しました。ぜひ参考にしてください。
机下収納の実例① 膨大な数の哲学書を収納

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_303/
こちらの事例では、郊外にあるテラスハウスの一室を、大量の哲学書を収納するためのスペースとして利用しています。部屋の3面に「Shelf(シェルフ) デスク付き本棚」「Shelf カウンター付き本棚」「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm ロータイプ」が設置されています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_303/
カウンター付き本棚で実現した大量の机下収納に加えて、「Storage Cart(ストレージカート) キャスター付き収納カート ミドルタイプ」が別途追加され、必要に応じて取り出せるワゴンタイプの机下収納になっています。

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机下収納の実例② 机下にプリンター台を収納した書斎

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こちらの事例では、緑に面した寝室の壁面に「Shelf カウンター付き本棚」を設置し、机下収納のあるデスクとしています。
カウンターの下に「Storage Cart キャスター付きプリンター台」が収納されていて、必要に応じてプリンターを出し入れできるようになっています。

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大きな窓のある寝室に、パソコン作業や読み書きをするための書斎としての機能が追加されており、居心地のよさと機能性が同居した空間に仕上がっています。

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机下収納の実例③ リビング学習がはかどる | 机を広く使える机下収納

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_285/
こちらの事例では、戸建て住宅1階のリビングに「Shelf アンダーカウンター本棚」を設置し、子供のリビング学習用のデスクにしています。学習用デスクとはいえ、リビングに置くものであるため、使っていないときでも自然な存在となるよう、勉強道具がすべて机下収納に収まるようになっています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_285/
机下収納のおかけで、使わないときは勉強道具を足元の収納へ。家族のくつろぐ空間とお子様の勉強空間は最も自然な形で共存しています。

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机下収納の実例④ 収納付きデスク2台を合わせて広い作業スペースに

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_565/
こちらの事例では、マンションの部屋の2面に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を置き、さらにその間に机上作業面と机下収納を兼ねた「Shelf アンダーカウンター本棚」を向かい合う形で2台設置しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_565/
机の上をなるべく広く使いたい場合、書籍などの必要なもの以外は置かれていない状態が理想です。
机下収納を備えたアンダーカウンター本棚を設置することで、使わない資料をデスク下に納められる、作業効率の高い空間が実現しています。

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机下収納の実例⑤ 収納で配信部屋の機材や資料を一元管理

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こちらの事例では、マンションの一室に配信スタジオを兼ねる仕事場で、「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」および脚板をスチールパイプに変更した「Shelf アンダーカウンター本棚」を並べて使用しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_532/
デスクの周囲には配信に必要なパソコンやマイク、照明などが所狭しと並んでいます。撮影のためにデスク上は何もおかれていないのが理想ということで、座った姿勢でもすぐ手に届く机下収納に機材や資料が収められています。

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机下収納の実例⑥ DJブースの足元は「見せない収納」でまとめる

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こちらの事例では、マンションのリビングダイニングに「Shelf カウンター付き本棚」を設置し、書斎兼DJブースとして使用しています。
机上にターンテーブルが2台並んでいるため、仕事上のファイルや日常の細々としたものは紙製ボックスに入れて机下収納へ。

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机上の本棚は見せる収納、机下収納は見せない収納と明確に区分され、そのコントラスト自体も見た目に美しい収納に仕上がっています。

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机下収納の実例⑦ クリエイティブオフィスにリニューアル

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こちらの事例では、オフィスのワークスペースに「Shelf カウンター付き本棚 奥行350mm」、「Storage Cart キャスター付き収納カート ミドルタイプ」を設置しています。キャスター付き収納カートは、不要なときは机下に収め、必要なときには引き出せるよう、可動式の収納として使われています。

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キャスター付き収納カートの天板に書類を置いたり小物を置いたりして、カウンター上の作業面積を広くするための延長台としても役立ちます。

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机下収納の実例⑧ スタイリッシュな書斎レイアウト

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_404/
こちらの事例では、テラスハウスの書斎で壁面収納として「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置し、それに合わせたデスクとして「Shelf アンダーカウンター本棚」が導入されています。
直角に並ぶ本棚とデスクのレイアウトが絶妙で、豊富な机下収納が備わっているため、常に机上は片付いてるので広い作業空間が保たれます。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_404/
壁面収納の棚板とデスクの天板の高さが揃っているので、使いやすさはもちろんのこと美しいラインが内装のおしゃれなアクセントになっています。

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机下収納の実例⑨ 家族で使うデスクの収納は簡易倉庫

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_630/
こちらの事例では、マンションの書斎の壁面に「Shelf カウンター付き本棚」のカウンター幅を4コマにオーダー加工した形で導入しています。

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4コマのカウンター下部にある机下収納には、ファイルがボックスに収納されていて、日常的にあまり頻繁に出し入れしないものが収納されています。

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机下収納の実例⑩ リビングのコーナーアルコーブに

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こちらの事例では、デッドスペースになっていたリビングダイニングのアルコーブに「Shelf アンダーカウンター本棚」を設置しています。
机下に収納棚が設けられているため、さまざまなものを収納できます。そのため、机上が散らからずに、リビングの一角にあっても違和感がないワークスペースが実現しています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_530/
机下収納と合わせてキャスター付きのプリンター台も用意され、必要に応じて出し入れできるようになっています。

出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_530/
まとめ
今回は、机下収納の特徴やメリット・デメリット、選ぶ際のポイントなどについて、実例を交えつつ詳しく確認してきました。
机下収納を導入すれば、足元のデッドスペースを有効活用でき、デスクでの仕事や勉強などの作業が効率的に行えるようになります。ただし、適切な机下収納でないと、足元空間が狭くなったり、荷物にホコリが付着してしまったりといったデメリットにつながるので、慎重に選ぶことが大切です。
マルゲリータの公式サイトでは、記事の中でご紹介した実例以外にも、たくさんのアイデア溢れる実例を掲載しています。
机下収納の導入を悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。