読書が好きな方や、仕事で使う資料が多い方にとって、本棚は必要不可欠です。
しかし、新しく本棚を買うとなると、本棚には実に様々なサイズ、デザイン、色、機能があり、どれを選べばよいか迷ってしまうことでしょう。意外と便利な機能を持つ本棚があったりして、買う前に知っておけば良かった・・と思う商品があるかもしれません。
そこで今回は、「本棚」についてのすべてを網羅的に解説していきます。おすすめの設置場所や、実際の使用実例も掲載しているので、これから本棚を購入する方は、ぜひ参考になさってください。
Contents
本棚の種類
ひとくちに本棚といっても、背の高さや大きさ、扉の有無などの特徴によって、いくつかの種類に分けられます。
おしゃれで実用的な本棚を選ぶには、まずそれぞれの違いをしっかり理解しておくことが大切です。
ここでは、代表的な9種類の本棚について、特徴を確認していきましょう。
種類① 背の高いハイタイプ本棚
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_299/
背の高い本棚のことを「ハイタイプ本棚」と呼びます。
どれくらいの高さがハイタイプか決まっているわけではありませんが、一般的には150cm以上の本棚を指すことが多いです。
ハイタイプ本棚の魅力は、本の収納量が多い点です。特に床から離れるに連れてデッドスペースになりがちなので、ハイタイプ本棚を置くことで省スペースでも収納量が確保できます。
ただし、背丈が高いゆえに地震などでの転倒には注意が必要です。必要に応じて、壁や天井に固定するなど、耐震対策の取られた本棚を選びましょう。
種類② 小さいロータイプ本棚
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_650/
背が低く小さい本棚は「ロータイプ本棚」と呼ばれます。
こちらも高さに定義はありませんが、一般的に1m程度かそれ以下の本棚が該当します。そのため、「腰丈以下=ロータイプ」と捉えておきましょう。
ロータイプ本棚の利点は、置き場所の自由度が高い点です。背が低く圧迫感を生みにくいので、壁面だけでなく様々な場所に設置できます。底部にローラーの付いたものなら、必要に応じて移動も可能です。
その一方、小さいがゆえに収納量は少なめです。そのため、収納するものが増えていく可能性がある場合は、大きい本棚も検討するとよいでしょう。
種類③ 大容量本棚(壁面本棚)
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_75/
壁面いっぱいに広がるような大型の本棚は「大容量本棚(壁面本棚)」と呼ばれます。
大容量本棚の魅力は、何といってもその収納力です。数百~数千冊ある場合でも一箇所に収納できるでしょう。また、本以外のオブジェなどを置いて、壁面インテリアとして活用するのもおすすめです。
ただし、壁面本棚を設置する際は、部屋のサイズとの相性に注意が必要です。あらかじめ寸法を測っておかないと、部屋に搬入できなかったり、天井までの高さが合わなかったりする可能性があります。部屋の壁面スペースにぴったりと収めたい場合は、オーダー可能な本棚を選んだり、搬入が難しい場合は組み立て式を選ぶと良いでしょう。
種類④ 薄型本棚
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_283/
「薄型本棚」とは、一般的な本棚より奥行きを薄く(浅く)した本棚です。
奥行きのある本棚を置くと空間に圧迫感が生まれるようなスペースでも、薄型本棚であれば、スッキリと本を収められます。そのため、狭いお部屋の壁面収納や、廊下などの空間におすすめです。
その一方、薄型であるがゆえに収納する本のサイズには注意しましょう。雑誌や辞書などの大型本を収納すると、棚板からはみ出してしまう可能性があります。
種類⑤ 扉付き本棚
出典:FLYMEe公式サイト https://flymee.jp/product/36106/
「扉付き本棚」とは、棚の前に開閉式の扉が付いた本棚を表します。
扉付き本棚には、ガラス製の扉が付いたものから、木製や樹脂製の扉が付いたものまで、様々なバリエーションがあります。また、開閉は引き戸式のものが多いですが、外開きになっている本棚もあります。
扉が付いていると、収納している本に埃が付着するのを防げ、木製や樹脂製なら蔵書を隠して収納も可能です。その一方、「見せる収納」としては機能しないことと、本の出し入れをする際、都度扉の開閉が必要な点には注意しましょう。
種類⑥ オープンタイプ本棚
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-2400-2400-ex.html
「オープンタイプ本棚」とは、棚の前面に扉などが付いていないタイプの本棚です。メーカーによっては「オープンラック」と呼んでいる場合もあります。
オープンタイプ本棚は、本棚の基本形であるため、様々なサイズや形で作られています。ここまでご紹介してきた「ハイタイプ本棚」や「薄型本棚」なども、その多くがオープンタイプです。
オープンタイプ本棚のメリットは、蔵書した本が見やすい点です。また、本と合わせてオブジェなどを置いて、おしゃれな「見せる収納」として空間演出もできます。
種類⑦ デスク付き本棚
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_668/
「デスク付き本棚(カウンター付き本棚)」とは、名前の通りデスク(カウンター)と一体型になった本棚です。
書斎やオフィスなどに本棚を置く際、本を使って読み書きするためのデスクの設置も必須でしょう。その際、両方が一体化したデスク付き本棚であれば、省スペースで設置ができます。
また、本棚にデスクが付いていると、底部の安定感が増すため、耐震性が高まるというメリットも得られます。
種類⑧ 造作本棚
「造作本棚」とは、ご自宅やオフィスの壁面の一部として取り付ける、オーダーメイドで造る本棚です。
既製品の本棚を設置する場合、ご自宅やオフィスにぴったり収まることは稀で、ある程度は隙間が生じてしまいます。その点、あらかじめ寸法を測って特注した本棚であれば、まるで最初から備え付けられていたかのような本棚を設置できます。
ただし、特注本棚は制作費用が高くつきます。場合によっては、既製品の数倍以上の値段になる可能性もあります。また、お部屋の模様替えをしたい時に動かすことができないことも注意が必要です。
種類⑨ セミオーダー本棚
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_318/
「セミオーダー本棚」とは、既製品をベースに一部の仕様を自由に選べるタイプの本棚です。
既製品よりサイズやデザインの自由度が高いにもかかわらず、造作本棚ほど高くない点が特徴でしょう。「自宅やオフィスにぴったりの本棚が欲しいけれど、造作本棚にするほどの予算がない…」という人には特におすすめです。
セミオーダーの具体例としては、本棚の高さの変更や、棚板やグリッドの増減、耐震対策のフィラー板の追加などが挙げられます。
セミオーダーする際の注意点は、後から変更が効かない点です。想定と違って後悔しないよう、寸法をしっかり計測したうえでオーダーしましょう。
本棚を設置する場所
本棚を購入した後、どこに設置するかは人によって、そして用途によって様々です。
ここでは、本棚を設置する参考例として、4つの場所をご紹介します。
設置場所① 書斎
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_524/
本棚の設置場所として最もオーソドックスなのが「書斎」です。
書斎は本来、読書や執筆をするための個室空間を指しますが、最近ではリモートワーク用の部屋・スペースも含め、広い意味でワークスペースという意味でも使われます。
書斎に収納力がある本棚を設置すれば、仕事用の書類や趣味の蔵書などを収納し、仕事や趣味の時間を効率的にできます。
設置場所② リビング
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_652/
本棚を設置する場所として、「リビング」も非常におすすめです。
リビングには家族みんなが集まるので、家族それぞれの好きな本を収納しておけば、居心地のよい空間を演出できます。
また、リビングの本棚には本以外を収納してもよいでしょう。オブジェを置いたり、子供のランドセルやおもちゃを置いたりなど、その家族らしい使い方が無限に広がります。
設置場所③ オフィス
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_656/
本棚は家に限らず、オフィスに設置するケースも多いです。
オフィスに本棚を置くと、仕事に使う書籍を社員で共有できるので、仕事の効率化を図れるでしょう。また、おしゃれなデザインの本棚なら、オフィス空間がおしゃれになり、社員たちのモチベーションアップにも繋がります。
設置場所④ 間仕切りとして
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_605/
本棚というと壁面に置くのが一般的ですが、空間の間仕切りとして設置するのもおすすめです。
パーテーションなどの間仕切りと違い、本棚は収納家具の側面もあるので、部屋を仕切りつつ収納スペースも確保できます。
また、オープンタイプの本棚を間仕切りに使えば、照明の光などを遮断しないので、圧迫感なく空間を仕切れるでしょう。さらに、背板がない本棚の場合、間仕切りした両方の空間から収納本棚として利用することができます。
おしゃれな本棚の使用実例10選
ここでは、おしゃれに本棚を設置している方々の実例を、10点厳選してご紹介していきます。
本棚の種類や設置場所に悩んでいる方は、ぜひこれらを参考におしゃれな空間を演出してください。
おしゃれな本棚実例① 赤いアクセントウォールを背景に
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_676/
こちらの実例では、マンションのリビング空間に、マルゲリータの「Shelf(シェルフ) 壁一面の本棚 奥行250mm」を設置しています。
梁の上の壁は白なのに対し、梁の下の奥まった壁には、赤いアクセントウォールが使われています。そこに高さをぴったり合わせた本棚を配することで、壁の色合いを生かしたおしゃれな空間に仕上がっています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_676/
本棚に背板が無いことで、アクセントウォールの色が最大限に活用されています。収納している本に適宜余白を設けている点も、おしゃれに見せるテクニックとして参考になります。
おしゃれな本棚実例② リビングを書斎に|デスク付き本棚
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_393/
こちらの実例では、閑静な住宅街にあるマンションの一室にて、南側の窓に向き合う形でマルゲリータの「Shelf(シェルフ) デスク付き本棚」を設置しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_393/
右から2列分の本棚の棚板がデスクになっていて、本棚の中にデスクが入り込んでいるようなデザインです。奥行きのある延長部分には、文房具やレターラックが置かれ、リビングでも仕事に集中しやすい空間に仕上がっています。
おしゃれな本棚実例③ 4面が本棚に囲まれたワークスペース
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_458/
こちらの実例では、工務店の事務所にマルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚」を設置しています。
デスクのあるワークスペースは、4面に本棚が配されていて、そのうちの一面の開口部からは、玄関が見通せるようになっています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_458/
ワークスペースの正面にある本棚は、梁をよけるために高さを縮めた仕様になっています。
おしゃれな本棚実例④ 細長い部屋の対角線上に2台の本棚を配置する
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_592/
こちらの実例では、事務所に使用しているマンションの一室にて、マルゲリータの「Shelf(シェルフ) 壁一面の本棚 奥行250mm」を対角線上に配置して使用しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_592/
こちらのお客様は、もともと1台の本棚を使用していたところ、事務所移転に伴い、もう1点を追加購入いただきました。その際、本棚が梁下に納まらないことが判明したため、1つは横に倒して使われています。
おしゃれな本棚実例⑤ ランドセルも置ける家族の本棚
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_413/
こちらの実例では、戸建て住宅の広いリビング空間に、マルゲリータの「Shelf(シェルフ) カウンター付き本棚」を設置しています。通常モデルにカスタムオーダーを加え、カウンター下部を棚板の端部まで伸ばして使用されています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_413/
もともとは横7列タイプだけでしたが、それに横3列タイプを後から追加し、組み合わせて巨大な壁面収納が実現しています。
おしゃれな本棚実例⑥ 壁3面が本棚の書斎
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_480/
こちらの実例では、マンション内に作られた書斎に、マルゲリータのデスク付き本棚を中心として「Shelf(シェルフ) 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置しています。
テレワークが増えてきた昨今の事情に対応するための、使い勝手のよいワークスペースに仕上がっています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_480/
机で仕事をしている際、側面と背面に大量の蔵書があるので、仕事効率が上がるとともに、本好きにとっての居心地よい空間になっています。
おしゃれな本棚実例⑦ A5サイズの本棚に開口部を設ける
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_559/
こちらの実例では、仕事と趣味を1部屋に両立させた空間に、マルゲリータの「Shelf(シェルフ) 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」を2つ並べて設置しています。
そのうち片方の本棚には、ディスプレイ設置用の開口部を設け、スタンディングデスクと組み合わせることでワークスペースに仕上げています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_559/
本棚部分を含めて、デスク周りには充分なスペースがあるので、仕事や趣味に没頭できる書斎空間が実現しています。
おしゃれな本棚実例⑧ フィラー板による天井までの本棚
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_554/
こちらの実例では、マンションのリビングに隣接した書斎に、マルゲリータの「Shelf(シェルフ) 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置しています。
本棚には背板がないため、棚板の奥の壁が見えるようになっています。縦横の格子状の棚の影が各セルにやわらかい影をつくり、壁一面に表情を与えています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_554/
本棚と天井の間には、間隔を埋めるようにフィラー板が差し挟まれています。こうすることで、天井との隙間が無くなって統一感が生まれると同時に、転倒防止対策にもなります。
おしゃれな本棚実例⑨ 4面の本棚に囲まれた書斎
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_549/
こちらの実例では、戸建て住宅にある書斎にて、マルゲリータの「Shelf(シェルフ) 壁一面の本棚 奥行250mm」をベースにカスタマイズした本棚を、室内4面に設置しています。
部屋の4面には入り口ドアや窓、クローゼット扉など、なんらかの開口部がありますが、それらを生かした状態で、各本棚がバランスよく設置されています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_549/
窓がある面には、高さを抑えたロータイプの本棚を置くことで、デッドスペースになりがちな空間を上手く活用しています。
おしゃれな本棚実例⑩ 移動式本棚によるコンパクトな構成
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_678/
こちらの実例では、セミナー室の一角にマルゲリータの「Shelf(シェルフ) 壁一面の本棚 奥行350mm」を2台設置しています。
2台のうち手前の1台には、必要に応じて移動できるよう、底部にキャスターが付けられています。
そのため、シンク横の限られた空間でも、充分な量の蔵書を収めることが実現できています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_678/
背板のない本棚なので、奥側にも光が届き、目的の本が探しやすくなっている点も注目すべきポイントです。
まとめ
今回は、本棚の種類や具体的な設置場所、おしゃれな使用実例などについて、詳しく確認してきました。
一括りに本棚といっても、サイズが大きいのか小さいのか、扉付きかオープンタイプかなど、様々な種類があります。万人にとって最適な本棚は存在しないので、それぞれの用途に照らし合わせて、使い勝手のよい本棚を選びましょう。
マルゲリータの公式サイトでは、記事の中でご紹介したもの以外にも、色々なアイデアに溢れた本棚の使用実例を掲載しています。
本棚を新しく購入しようか検討している方は、ぜひチェックしてみてください。